テレビなどで話題になって広く知られることになった、ココナッツオイル。ダイエット効果はもちろん、いろいろな効果が期待できると言われています。
でもいざココナッツオイルダイエットに取り組んでみよう!と思ったら、どうすれば良いのかわからない…。そんなことはありませんか?ココナッツオイルは使い方を誤ると結果的に太る原因になることもあります。失敗せずスムーズにダイエットしていくための正しい方法や選ぶコツなどをきちんと理解しておきましょう。
この記事の目次
ココナッツオイルを飲むだけでは痩せない
ココナッツオイルダイエットは大きく誤解されています。1度でもこのダイエットにトライしてみたことがある方ならきっと実感されていると思いますが、ココナッツオイルは毎日飲んでいるだけでは痩せられません。
もともと、ココナッツオイルはケトン体ダイエットという方法を考え出した方が飲むとダイエットに良いと紹介し始めたオイルです。ココナッツオイルにたくさん含まれる中鎖脂肪酸が体の中でケトン体という物質を作りだし、体の中に溜め込まれた脂肪を燃焼できると言われています。
でも、このケトン体は、体の中にブドウ糖があると作り出されません。
つまり、ケトン体ダイエットはブドウ糖、つまり糖質を制限しないと効果を発揮できないのです。だから、ココナッツオイルダイエットは糖質制限も一緒に行わないとまったく効果が得られないダイエットなのです。
ココナッツオイルダイエットの正しい方法
ココナッツオイルのダイエット効果を十分に発揮できるこのダイエットの正しい方法は、意外とハードです。
・ココナッツオイルを毎日スプーン2杯分取る
・糖質制限を行う(3日に1回程度は糖質を取っても良い)
ココナッツオイルの摂り方はどんな方法でも構いませんが、オススメなのはコーヒーにスプーン1杯加えてしっかり乳化させた上で飲む方法です。
ココナッツオイルは油なので、コーヒーにはなかなか混ざりません。でも、ブレンダーにかけてしっかり混ぜると白っぽく少し泡立って混ざります。この状態が理想です。
炭水化物抜きダイエット&ココナッツオイルをコーヒーに混ぜたやつ飲んでたら1週間で6kg痩せたΣ(・□・;)
— 採用担当 千田 (@scout_xs) 2016年8月21日
痩せすぎだろw
ビビりました( ̄▽ ̄)
ココナッツオイルを摂る理想的なタイミング
摂るタイミングは特に朝は欠かせません。朝なら動きだす時のエネルギーに脂肪が使われやすく、効率良く脂肪が燃やせます。また、便秘解消にも役立つので、朝のリズム作りに役立つでしょう。
また、ケトン体には食欲を抑制する効果も期待できるので、おやつがわりにココナッツオイルを摂るようにすると、ココナッツオイルがケトン体をつくる2〜3時間後にあたる夕食時には食欲が抑制できていることも期待できます。
失敗しないココナッツオイルの選び方
ちなみに、毎日食べるココナッツオイルを選ぶ基準はこちらです。
・精製されていない、「エキストラヴァージンココナッツオイル」を選ぶ
・栄養素を残すため、非加熱(もしくは低温圧搾)のものを選ぶ
・有機JAS認定や海外オーガニック認定を受けたオーガニック製品を選ぶ
・原材料に添加物が含まれていないものを選ぶ
添加物が入っておらず、精製も加工もされていないものを使えば大丈夫です。オーガニックのものであるかどうかは、有機JAS認定されていたり海外のオーガニック認定を受けているものを選ぶと良いでしょう。
エキストラヴァージンココナッツオイルなら、ケトン体を作る有効成分であるラウリン酸の配合量が1番多くなります。より効率的にダイエットしたいならこれが1番です。
ココナッツオイルのダイエット効果以外の効果
ココナッツオイルにはこのダイエット効果の他にも、いろいろなメリットが期待できます。
以下がダイエット以外の17個の効能です。
☆食べる効果
①ケトン体が作られ、脂肪が燃焼される(エネルギー代謝アップ)
②コレステロール値を下げる
③ラウリン酸が免疫力を高める
④抗酸化作用で老化防止
⑤ビタミンEが豊富(シワ・肌荒れを予防)
⑥便秘改善(腸に浸透して小腸の汚れをデトックスできる)
⑦糖尿病を予防(インスリンの分泌を改善)
⑧運動能力を高める(疲労を和らげ、疲れにくくなる)
⑨甲状腺機能を回復して冷え症を75%改善(2週間続けた場合)
⑩がんの予防(前立腺がん・胃がん・大腸がんなど)
⑪心臓血管疾患を予防(動脈硬化・狭心症・心筋梗塞など)
⑫認知症・アルツハイマー病の改善・予防(ケトン体が脳細胞に栄養を補う)
☆食べる以外の効果
⑬アトピーの改善(皮膚黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用)
⑭顔のケア(メイク落とし・保湿オイル・紫外線カット)
⑮髪のケア(フケ防止・皮髪の修復・補修効果)
⑯オイル・プリング(口うがい)で歯のホワイトニング&歯周病予防
⑰夜の安全な潤滑ゼリー(市販より安全&男性は血行促進によるED改善効果)
酸化しにくく高温にも強いので、普段の料理用油をココナッツオイルに変えてしまうのも良い方法です。風味が気になる場合は(ラウリン酸の含有量は減ってしまいますが)無臭に加工された精製ココナッツオイルを使っても良いです。ダイエット目的でなくても家族みんなで健康を目指せます。
ココナッツオイルは摂り方次第で逆効果になる可能性も
ココナッツオイルのダイエット効果を発揮させるためには、糖質を制限して体の中からブドウ糖をゼロにしなくてはいけません。「ケトン代謝」という体の脂肪をエネルギー源にする代謝を行える環境にしないとまったく意味がないのです。
時々、ココナッツオイルを食パンに塗って食べると良いと紹介されていることもありますが、炭水化物と一緒に摂っていたらココナッツオイルの効果を発揮できないばかりか、カロリーオーバーで逆に太る可能性もあります。
もちろん、ココナッツオイル単体にはいろいろなメリットがあるので、ダイエットは気にせず好きに摂るのも良いです。でもダイエットを目的とするなら、きちんと仕組みを理解していないと何の意味もないことになってしまいます。
ハマるとおいしいココナッツオイルだからこそ、十分に注意しましょう。
ココナッツオイルダイエットについてのまとめ
「代謝アップ」「コレステロール値の低下」「免疫力アップ」「アンチエイジング効果」「便秘解消効果」「疲労回復効果」「生活習慣病の予防」「アトピー改善」「顔・髪のケア」「歯のホワイトニング」「夜の安全な潤滑ゼリー」
・ココナッツオイルは摂りすぎると太る可能性がある
ココナッツオイルダイエットは、糖質制限も一緒にする必要があることをあまり知られておらず、誤解されて「痩せない!」と言われていることが多いダイエット方法です。
でも、本気で糖質制限をしながら摂ると、辛い糖質制限を一気に加速できる便利なオイルなのです。4週間で10キロ減された方もいるほどです。
糖質制限しながらスプーン大盛り2杯を摂る、という基本のルールをしっかり守って、効率良く目標体重達成を目指しましょう!