「塩水ダイエット」は別名塩水洗浄とも呼ばれ、有名人が挑戦して話題になりましたが実はその危険性も指摘されておりやり方には注意が必要です。
今回は塩水ダイエットの効果5つ、具体的な方法、注意点5つ、口コミを紹介します。
塩水ダイエットとは
塩水ダイエットとは、塩を溶かしたお水を飲むことによって腸内を洗浄し、スリムを目指すダイエット方法です。簡単に言うと、大量の塩水を短時間に飲んで、強制的にお通じをよくして、デトックスをおこなうものです。
塩水は自分でお塩を買ってきて、水に溶かして準備します。飲む量は、1リットルと書かれているものもあれば、2リットルと書かれているものもあり、それを20分以内で飲む、もしくは1時間以内で飲むなど、なかなかハードなダイエットです。
たしかに体に悪そうですよね。死亡例をニュースでやっていたそうですが、そちらの事実確認は取れなかったものの、あちこちで批判や警告記事がアップされているので、あながち間違いでもなさそうです。かなり危険そうですよ。詳しくご紹介しましょう。
塩水ダイエットの効果
塩水ダイエットの効果について見ていきましょう。目的は腸内洗浄なので、効果はそれにつきます。このダイエットの効果はデトックス効果です。1点集中型ですが、腸内が洗浄されたらメリットは大きそうですよね。
体内に詰まっていたものが排出されるので、物理的にダイレクトに体重は減少します。また、お腹の中がキレイになったら悪玉菌が減って善玉菌が増え、腸内環境もよくなりそうです。代謝もよくなって、結果的に基礎代謝もアップして、痩せやすい体質にも改善されそうです。
腸内環境が肥満度を左右するという話もよく聞きますし、腸はキレイであるにこしたことはありません。しかし、生死にかかわる話まで出ていると…、やりたいと思う方はいないのが本音でしょうか。具体的な方法についてご紹介しましょう。
塩水ダイエットの方法
塩水ダイエットの具体的な方法についてみていきましょう。文字で見ているだけだと簡単そうな気もしてきますが、自分の頭でイメージするとかなりハードであることが分かります。手順としては、3ステップです。まとめてみました。
1ステップ・・・天然塩を買ってきて1リットルの塩水を作る。塩の量は1%が基本。
2ステップ・・・空腹時に、塩水を20分以内(記事によっては10分)で飲み切る。
3ステップ・・・便意を感じたら、デトックスへ。
基本的には、朝の寝起きの時間帯に飲むことが奨励されていて、前日の夕食を抜くなどして空腹の状態にしておきます。塩水が飲みにくい場合は、レモン汁を加えても良いです。しかし、レモン汁を入れた方がよけいに飲みにくそうだと感じなくもないです。
このダイエットは、失敗もつきもののようで、正しく行わないと便意が感じられないそうです。1リットルの塩水が体内に溜まってしまうのですね。腸内に小さなダムができるかもしれません。
塩水ダイエットの5つの注意点
塩水ダイエットの注意点について見ていきましょう。ダイエットサイトで書かれている注意点と、やや医学的(医師の記事など)で書かれている注意点の両方を取り上げてみました。
失敗する可能性もある
塩と水の割合を間違えたり、胃の中がからっぽでなかったり(空腹でない)した場合には失敗することもあるそうです。ここで割合とは1%です。水1リットルに対して、塩を10ミリリットル入れて作るのが基本です。
逆効果のこともある
失敗した場合、デトックスされず、飲んだ分もそのまま残るので、その分で体重が増えてしまいます。しかし、この塩水ダイエットを体験したレビュー記事によると、成功した場合はかなりすっきりするそうです。
副作用の可能性もある
失敗した場合、お腹に水が溜まったり、全身がむくんでしまったり、などの副作用を生じることもあるそうです。おそらくそのまま体内に吸収されるのではないかと思います。
健康上の危険性もある
医師が書かれた記事によると、塩水ダイエットの方法を見る限りでは、呼吸不全、心不全、腎不全などの危険性があるそうです。
生死の危険性もある?
某ダイエットサイトによると、過去に死亡事故が起きたことがあるそうです。本当かどうかの確認はとれませんでしたが、塩水ダイエットで検索するとトップに表示されるグーグル評価の高い記事なので、もしかしたら本当かも知れません。念のため頭に入れておいた方が良いでしょう。
塩水ダイエットの参考例
塩水ダイエットがどこから出てきたのかを調べているうちに、それらしきものを見つけました。病院などで大腸の検査をする際に、1リットルの洗浄剤を飲んでもらうのだそうです。
おそらく空腹時に飲むと思うので、これが塩水ダイエットの参考例ではないでしょうか。これをリメイクしてダイエットで紹介したのだと思います。
この検査の場合は、病院では、1リットル(または2リットル)の経口洗浄剤をゆっくりと時間をかけて飲んでもらうそうです(1時間程度で)。一気飲みは危険なので、ご法度だそうですよ。
腸内圧上昇や嘔吐などの体調不良、マロリー・ワイス症候群などの原因になることがあるそうです。
経口洗浄剤についてツイッターがありましたので、参考がてらご紹介しておきましょう。たしかに塩水ダイエットにちょっと似ているのです。まずいところもそっくり?
今日は大腸内視鏡検査。2リットルの経口洗浄剤。2リットル飲みきれるかっていう問題以前にまずいんですよ。
— みこ (@Miko051435) 2015年11月4日
( ̄  ̄;) pic.twitter.com/bRZUQkbfpj
@avetthi 亜麻仁油!今姉にも言われた!今経口洗浄剤と格闘中。前のは美味しかったのに、今回のはポカリスエットと塩分をきつーーーくして口に塩分というかクエン酸というかそんな感じがのこるの。一リットル飲み終わるところ。つらいー
— もーちん (@mocayo) 2015年8月20日
塩水ダイエットの波紋
塩水ダイエットについてはいろいろ波紋があるようで、過去に「簡単にできるダイエットです」「痩せました」などと書かれた記事がたくさん出ていそうですが、そういう記事をクリックするとすでに削除されていることが多いそうです。また、あわてて追加情報を記載して警告している記事も見受けられます。
ツイッターでも話題になっているようで、特にNHKが苦言を投稿したツイッターが評判になり、リツイートも相当多かったようです。そのツイッターをご紹介しておきましょう。
【”WELQ騒動”後もあふれる危険な健康情報】
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) 2017年2月6日
若い女性を中心に話題になっている「塩水洗浄」というダイエット。「大量の塩水を一気に飲んで腸内をキレイにする」というものですが、医師は「内臓出血などで命に関わる危険もある」と警告します。https://t.co/VmciOI2l4R pic.twitter.com/AaefpMjiBN
塩水ダイエットの口コミ
「塩水ダイエット」に下剤的効果はきっとある。安全性への配慮らしきものもある。妙に手が込んでいて理にかなっている点が不思議な流行りものだと思う。けれども生理的食塩水で大腸内の排泄物を綺麗にしたいなら、苦労して1000ccも塩水を飲まんでも「浣腸すればいいじゃないの」と思うのである。
— Bunzo (@Kominebunzo) 2017年2月10日
ビヨンセが痩せた塩水ダイエットはまちがって伝わってるみたい。
— Minako Ikeshiro (@minakodiwriter) 2017年2月15日
あれ、精製してないメープルシロップのレモネードも飲まないと。ジャマイカでも流行ったけどみんなリバウンドしてた。
#拡散希望
— ムゲン (@M6G9N) 2017年2月7日
ビヨンセが「1Lの蒸留水に小さじ2杯の天然塩を入れて一気に飲む」という所謂「塩水ダイエット」を広めましたが、これはデマです。成人の一日の塩分摂取量目安が10gなので、これを一気に摂取するのは自殺行為と同じです。絶対に真似しないでください。
塩水ダイエットについてのまとめ
・塩水ダイエットの方法
「天然塩で1リットルの塩水を作る」「空腹時に塩水を20分以内で飲み切る」「便意を感じたらデトックス」
・塩水ダイエットの注意点
「失敗する可能性もある」「逆効果のこともある」「副作用の可能性もある」「健康上の危険性もある」「生死の危険性もある」
いかがでしたか?
デトックス系のダイエットに興味がある方は多いと思いますが、このダイエット方法はちょっと物騒ですよね。一番問題になっていることは、短時間で飲むことのようです。
では、塩水を1リットルも飲むことについてはどうなのでしょうか?そちらについて書いてある記事は見当たりませんでした。しかし、もしデトックスされなかったら、お腹に溜まってしまうわけなので、逆効果どころではないですね。もともと現実的ではないダイエット方法だったようです。
あまりおすすめしませんが(というか危なそう)、こういうご法度系のダイエットもあると頭に入れておくと良いと思います。本当に体験してレビュー記事を出しているサイトもあるので、興味を持ったら調べて読んでみるのもよいかもしれません。
一応成功したようですが、食べたらあっという間に戻ってしまいそうですね。意味なさそうです。
以上、塩水ダイエットについてのおまとめでした。