ミス・ユニバース・ジャパンの栄養コンサルタントだった、エリカ・アンギャルさんが提唱し始めたことで注目されるようになったのが、ナッツです。クルミやアーモンド、マカダミアナッツなど、ナッツを食べると痩せられる!と言われるようになりました。
これがいわゆるナッツダイエット。でも、高カロリーで油も多いとされるナッツがなぜダイエットに良いのでしょうか?効果の高い方法、食べ方など気になるポイントをまとめてみました。
ナッツがダイエットに向いている3つの理由
高カロリーで太りやすい食材というイメージから一転、ダイエットに向いている食べ物だと言われるようになったのにはもちろん、ちゃんとした理由があります。そのポイントは、酸化しない油である不飽和脂肪酸。さらに栄養も豊富でメリットがいろいろ期待できるのです。
満腹感が得られやすい
ナッツに含まれる油、オレイン酸やオメガ3脂肪酸などは不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げる働きがあることがわかっています。
さらに、ナッツには基本的に食物繊維も豊富。この油と食物繊維がバランス良く働くことで、適量摂るだけでも満腹感を得やすいというメリットがあります。
便秘対策にも役に立つ
この酸化しにくい油と食物繊維の組み合わせは他にも、お通じをスムーズにして便秘を解消する働きも期待できます。油といえば悪!と思われがちですが、実は適度な油は体の中の流れをスムーズにするのにも役立つのです。
便秘対策になるのはその中のひとつ。普段、ダイエットを意識しすぎて油が不足している方ほど効果を実感しやすいでしょう。
ビタミンEやミネラルも豊富
さらに、若返りのビタミンとも言われるビタミンEに加えて、鉄やマグネシウム、カリウムなどのミネラルも豊富。代謝を調節したり、気持ちを落ちつけたり、体の中から老廃物を出ていきやすくする働きも期待できます。
ナッツダイエットの正しいやり方
ナッツダイエットの正しいやり方は、ただ小腹が減った!何か食べたい!という時にナッツを少し食べるだけです。食前に食べておくと、食欲が抑えられて食べ過ぎを防いでくれます。
1日に食べられるのは、約100kcal程度。量にすると25gくらい。女性の手で1掴みくらいだと覚えておきましょう。できれば、特定のナッツに偏るのではなく、色々なナッツをバランス良く食べられるのが理想的です。
置き換えるのはNG!
注意しなければいけないのは、食事をナッツで置き換えるのはNGということ。確かに多少満腹感は得られますが、食事を置き換えられるだけのメリットはありません。
ただ食事をカットするだけでは、代謝が落ちて体も冷え、体は溜め込む一方です。効率の良いダイエットを行いたいなら、食事との置き換えはやめておきましょう。
成功率の高いナッツの選び方
食べるナッツは、ナッツであればどんなものでも良いというわけではありません。ここはしっかりルールが定められているので、きちんと守れるものを選ぶようにしましょう。
食べても良いナッツの種類
アーモンド:
抗酸化力の高いビタミンEが豊富。オレイン酸やビタミンB2も代謝アップに役立つ
くるみ:
糖質が低くて栄養バランスが良い。オメガ3脂肪酸が血液サラサラ・代謝アップに役立つ
カシューナッツ:
たんぱく質が豊富。ミネラルや鉄分、オレイン酸も。糖質が高めなので食べ過ぎ注意
マカダミアナッツ:
パルミトレイン酸やオレイン酸が美肌へ。ミネラル豊富でデトックスにも
ピスタチオ:
ビタミンB1が糖質を分解。疲れた時におすすめ。ミネラルも豊富でむくみ解消にも
ナッツであればどれを食べても大丈夫です。カナダでは、ナッツを食べるだけで血糖値や中性脂肪が下がってウエストが減った!という報告もされています。安心して食べてください。
食べ過ぎ・塩分と油には注意!ローストタイプを
ただ、ナッツには油で揚げてあるものや塩がしっかり振りかけられているものもあります。少し食べる程度なら問題はありませんが、やはり食べ過ぎるとダイエット効果も半減してしまいます。ノンオイル・無塩のナッツを選ぶようには注意した方が良いでしょう。
生のナッツというものもありますが、知らない間にカビが生えていることもあります。味に変化はありませんが、このカビは発がん性物質だとも言われます。消化不良を起こすこともあるようです。
このカビを防ぐためには加熱すれば良いとのこと。ローストタイプを選ぶと良いと覚えておくと安心です。
ナッツダイエットで失敗する3つの原因
このルール通りにナッツを食べて自分の食事や運動を見直していけば、きっとダイエット成功につなげていくことが可能です。
でも、なぜか失敗してしまう。なぜかうまくいかない。そんな時は、この中に当てはまらないか見直してみてください。きっと何か失敗の原因が隠れているはずです。
食べ過ぎている
ナッツダイエットで食べられるナッツの量は1日あたり1掴みです。それ以上になるといくら体に良いと言っても食べすぎになってしまいます。
ついつい何度も食べてしまうなら1回あたりの量を減らしたり、1度にたくさん食べ過ぎてしまうなら、小袋入りのミックスナッツに変えたりするなどして、できるだけ食べ過ぎは防いでいきましょう。
ピーナッツは違う…
ピーナッツも「ナッツ」と名前がついていますが、これは実は木の実です。ナッツダイエットに含めてもいいと紹介されることもありますが、糖質も高くあまりダイエット向きの食材ではないので、避けた方が無難です。
食事の見直しをしていない
健康的にナッツを食べていても、食生活や生活習慣を見直さないと、ダイエット成功への道のりは遠いです。野菜中心でバランスの良い食事と適度な運動、規則正しい生活週間がやはりダイエットには必要不可欠です。ナッツに頼りすぎず、きちんと見直していきましょう。
ナッツでダイエットについてのまとめ
・ナッツの選び方
「食べても良いナッツの種類を選ぶ」「ローストタイプがおすすめ」
・ナッツダイエットで失敗する原因
「食べ過ぎ」「ピーナッツはあまり向かない」「食事の見直しをしていない」
ナッツダイエットはおやつにナッツを食べるだけの簡単なダイエットです。高カロリーで一見痩せにくそうに思えますが、実はその逆。美容にも良いダイエットを実現できる方法です。
まとめて購入するとけっこう高額になるのが気になるところですが…。探してみると美味しく食べられてある程度手頃なナッツは確かにあります。ダイエットしながらですが、いろいろ食べ比べながら美味しいと思えるナッツを探していってくださいね。