干し芋は、どんな食べ物か知っていますか?地方によっては、あまりなじみがないという人もいると思いますが、実はダイエットしている女性におすすめの食べ物なんです。
干し芋のカロリーや栄養、ダイエット効果、痩せる食べ方・太る食べ方をまとめました。
干し芋のカロリーや栄養
干し芋とは、どんな食べ物か知っていますか?干し芋はサツマイモを水洗いしてから蒸して、天日干しをしたものです。
乾燥芋と呼ばれることもありますね。干し芋の大部分は茨城県で作られていますので、住んでいる地域によっては、ほとんど食べたことがない、見たこともないという人もいるかもしれませんが、最近はそのヘルシーさや美味しさで全国的な人気になっています。
干し芋のカロリー
干し芋のカロリーを見ていきましょう。干し芋は100gあたり303kcalとなっています。干し芋100gといっても、あまり想像がつかないとも思いますので、こちら画像を参考にしてください。
出典:maruhi.co.jp
こちらは1袋200g入りになっています。ということは、これ1袋でだいたい606kcalということになりますね。
ちなみに原料のサツマイモは、100gあたり132kcalです。干し芋はサツマイモを干して、水分を取り除いているので、成分がぎゅっと濃縮されているため、サツマイモよりもカロリーが高くなっているのです。
干し芋の栄養
次に、干し芋の栄養を見ていきましょう。
・タンパク質3.1g
・脂質=0.6g
・ビタミンB1=0.19mg
・ビタミンB6=0.41mg
・パントテン酸=1.35mg
・銅=0.3mg
・カリウム=980mg
・鉄=2.1mg
・食物繊維=5.9g
干し芋は炭水化物が多いmのの、カリウムや鉄、食物繊維が豊富であることが特徴と言えるでしょう。
干し芋の6つのダイエット効果
干し芋は一見カロリーが高く、ダイエットに不向きなものに思えますが、そんなことはありません。干し芋はダイエット効果がある食品なんです。
干し芋のダイエット効果を6つご紹介します。
便秘を解消できる
干し芋のダイエット効果の1つ目は、便秘を解消できることです。干し芋には、豊富な食物繊維が含まれています。しかも、水溶性食物繊維が2.4g、不溶性食物繊維が3.5gと水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが良いんです。
食物繊維は腸内環境を整える効果があり、さらには便を柔らかくしたり、腸の蠕動運動を促すことで、便秘を解消する効果があります。
さらに、干し芋には「ヤラピン」という成分が含まれています。サツマイモを包丁で切ると、白い成分が包丁に付着しますよね。あれが、ヤラピンです。
ヤラピンはオリゴ糖を主成分としています。オリゴ糖は腸内細菌の善玉菌の餌となり、善玉菌を増やして腸内環境を整える作用があるのです。赤ちゃんの便秘対策にはオリゴ糖が良く用いられることがあるほどです。
干し芋は、食物繊維とヤラピンの2つの効果で便秘を解消することができます。ダイエットをすると、食事量が少なくなるため便秘になりやすいので、ダイエット中に干し芋を食べることは、とても良いことなんです。
また、便秘を解消すると、デトックスできて、基礎代謝が上がるので、痩せやすい体になるというメリットもあります。
甘いものを食べたい欲求を抑えられる
干し芋のダイエット効果の2つ目は、甘いものを食べたいという欲求を抑えられることです。ダイエット中はケーキなどの甘いものをできるだけ控えなければいけません。
お菓子類は小麦粉、バター、砂糖などをたっぷり使っているので、カロリーが高いですから。
でも、甘いものを食べないと、「食べたい!」というストレスが溜まりますよね。好きなものを食べられないというストレスは、ダイエット中のドカ食いにつながってしまい、ダイエットを挫折する原因になるんです。
ダイエット中に甘いものを食べたいと思ったら、干し芋を食べるようにしましょう。干し芋を食べたことがある人はわかると思いますが、「砂糖でも使っているの?」と思うほど、甘いんです。
特に、普通のサツマイモの状態でも甘いとされている紅はるかや安納芋から作った干し芋は、本当に甘いです。
天然の甘さの干し芋はダイエット中でもそれほど罪悪感なく食べることができますし、ドカ食いを防いで、ストレスなくダイエットを続けていけるのです。
しっかり噛むことで、満腹になりやすい
干し芋のダイエット効果、3つ目はしっかり噛むので、満腹になりやすいことです。干し芋のカロリーを見て、カロリーが高いなと思ったかもしれませんが、干し芋は少量で満足することができる食品です。
なぜなら、干し芋はよく噛んで食べるものだからです。干し芋は硬いというわけではないのですが、噛みごたえがあって、しっかり噛んで食べなければいけません。
噛むという行為は、満腹中枢を刺激してくれるので、少量でもお腹いっぱいになるのです。
そのため、干し芋はダイエット中の間食におすすめの食品なんですね。
むくみを解消できる
干し芋のダイエット効果、4つ目はむくみを解消できることです。慢性的なむくみに悩んでいる女性は多いですよね。塩辛いものを食べた翌日、お酒を飲んだ翌日は顔がパンパンなのはよくあることですし、夕方には毎日のように足がむくむ人もいると思います。
ダイエット中にむくみが出ると、ダイエット効果を実感できないので、ダイエットのモチベーションを保ちにくいですし、何より足が太く、顔が大きく見えてしまうのが悩みです。
干し芋には、カリウムが豊富に含まれています。干し芋100gに含まれるカリウムは、1日に必要なカリウムの約20%にもなります。
カリウムはナトリウムと一緒に水分を尿として排出してくれる利尿効果がありますので、干し芋を食べると、むくみを解消することができます。
干し芋を食べるとスッキリ美脚&小顔を維持することができるのです。
脂肪が付きにくい
干し芋はカロリーの割には脂肪がつきにくいという効果もあります。干し芋はGI値が低い食べ物です。干し芋(サツマイモ)のGI値は55です。
GI値とは、ブドウ糖を100とした場合の血糖値が上がるスピードを表した数字です。GI値が低いと、同じカロリーを摂取しても、血糖値が上がりにくくなります。
血糖値がゆっくり上がると、それだけインスリンの分泌量が少なくなります。インスリンと血液中のブドウ糖が結合すると、血糖値が下がるのですが、一部は中性脂肪として、脂肪細胞に取り込まれてしまうんです。
そのため、ダイエットをする時には、いかに血糖値を急上昇させないかがポイントになります。
干し芋のGI値は55ですが、ほかの炭水化物を比べてみましょう。
・白米=84~88
・うどん=80~85
・ジャガイモ=85~90
これらと比べると、干し芋のGI値がいかに低いかがよくわかりますよね。干し芋は血糖値が上がりにくいので、脂肪がつきにくいのです。
しかも、干し芋は甘いんですから、ダイエットにピッタリの食品だと思いませんか?
・GI値とは?高いか低いかの見分け方など基礎知識まとめ【食品選びと食べ順が重要!】
貧血を予防できる
干し芋のダイエット効果の6つ目は、貧血を予防できることです。これは、厳密にはダイエットとは直接関係ないかもしれません。
でも、若い女性は鉄欠乏性貧血になっている人が多いですよね。また、ダイエット中は食事制限などで、栄養不足になり、貧血が悪化することが珍しくありません。
鉄欠乏性貧血の女性がダイエットをするなら、いかに鉄分を補給でできるかがポイントになりますが、干し芋は鉄分が豊富に含まれていますから、干し芋を食べながらダイエットをすれば、貧血を予防することができるのです。
干し芋の痩せる食べ方・太る食べ方
干し芋はダイエットに向いている食品ですが、食べ方によっては太ることもあります。干し芋の痩せる食べ方、太る食べ方を確認しておきましょう。
干し芋はそのままor焼いて食べよう
まずは、痩せる食べ方です。ダイエットのためには、干し芋はそのまま食べるか、トースターで焼いて食べましょう。
何もつけず、そのまま食べたり、焼いて食べると、カロリーが増えることはありません。そのままでも十分に甘くておいしいですので、下手に調理せずに、そのまま食べてください。
よく噛んで食べることが大切
干し芋で痩せるには、よく噛んで食べることが大切です。干し芋は独特の歯ごたえがありますので、しっかり噛んで食べましょう。
よく噛んでおくと、少量で満腹になりますので、ダイエットできます。干し芋でダイエットをする時は、とにかく噛むことを意識すると良いでしょう。
てんぷらやバター焼きはNG
干し芋の太る食べ方は、てんぷらやバター焼きです。これで太るのは当たり前ですね。干し芋のレシピの中には、てんぷらにして食べる、一口大にしてバターソテーのようにして食べるものがあります。
確かに、これらの食べ方は干し芋の甘みを引き出すので美味しいのですが、ダイエット中はNGです。てんぷらにすれば、一気にカロリーが上がります。バターソテーもそうですね。
ですから、干し芋の食べ方はそのまま食べる、もしくはトースターで焼いて食べるようにして、それ以外の食べ方は止めておきましょう。
干し芋のてんぷらやバター焼きが気になる人は、ダイエットに成功してから、ご褒美として食べてみてください。
食べ過ぎは太る!
干し芋は、食べ過ぎれば太ります。干し芋は確かにダイエットに向いている食品です。だからといって、安心して食べ過ぎるのはダメです。食べ過ぎれば、なんだって太ります。
干し芋は美味しいので、ついつい食べ過ぎてしまいそうになるのですが、食べ過ぎないように、最初から食べる量を決めておきましょう。
「干し芋って、結構太るよね」と言っている人は、たいてい食べ過ぎていることが原因です。
干し芋のダイエット効果・食べ方についてのまとめ
・干しい芋のダイエット効果
「便秘解消効果」「甘いものを食べたい欲求を抑えられる」「満腹感が得られる」「むくみを解消できる」「脂肪がつきにくい」「貧血予防になる」
・干し芋の食べ方
「干し芋はそのままか焼いて食べる」「よく噛んで食べる」「てんぷらやバター焼きはNG」「食べ過ぎは太るので注意」
干し芋のカロリーや栄養、ダイエット効果、痩せる食べ方・太る食べ方をまとめました。干し芋はダイエット中の間食にピッタリの食品ですが、食べ過ぎたり、調理法によっては太りますので、注意しましょう。
干し芋でダイエットをするなら、そのまましっかりよく噛んで食べるようにしてくださいね。