「ついついたくさん食べすぎてしまう。」、「食べても食べても満足感がない」という人は、胃袋が大きくなっているのかもしれません。胃袋が大きいままだと、ダイエットをしてもすぐに挫折してしまいます。ダイエットをするなら、胃袋を小さくするようにしましょう。
胃袋が大きい原因と小さくする方法をまとめました。ダイエットしたい人は必見です。
胃袋が大きい原因は?
「私って、人よりも胃袋が大きいと思う」と感じている人は多いかもしれません。人よりもたくさん食べてしまう、1人前だけでは満足できないという人は、胃袋が大きくなっている可能性が高いんです。
胃袋が大きい原因を3つまとめました。いつも食べすぎるから、太ってしまうという人は、胃袋が大きい原因を確認してください。
食べ過ぎで胃が大きい
胃袋が大きい原因の1つ目は、食べ過ぎで胃が大きいことです。
胃は平滑筋という筋肉でできています。筋肉って、収縮したり伸展したりしますよね。筋肉が伸び縮みすることで、私たちは体を動かすことができ、心臓を動かすことができ、呼吸をすることができるんです。
胃袋が大きい原因に話を戻します。胃袋は筋肉でできていますので、胃に食べ物が入ると、胃袋は伸びて大きくなります。そして、消化されて、食べ物が十二指腸に送られて、胃の中が空になってしまうと、胃袋の筋肉は収縮して元の大きさに戻るんです。
では、食べ過ぎるとどうなるでしょうか?胃袋は大きく伸びるようになりますよね。常に食べ過ぎている人は、胃袋が常に伸びた状態になりますので、大きくなるんです。
また、ダラダラ食べている人は、常に胃に食べ物が入っている状態なので、なかなか胃袋が収縮することができずに、伸びたままになります。
胃袋が大きい原因は、食べ過ぎで胃袋の筋肉が伸びきった状態になってしまったからなんですね。
満腹中枢が麻痺している
胃袋が大きい原因の2つ目は、満腹中枢が麻痺していることです。これは、実際に胃袋が大きくなっているのではなく、なかなか満腹感を感じないために、どんどん食べすぎてしまって、「胃袋が大きいなぁ」と感じるようになるんですね。
満腹中枢が麻痺する原因には、次のようなものがあります。
・ストレス
・生活習慣の乱れ
特に、ストレスや生活習慣の乱れがあると、レプチンというホルモンの作用が低下するので、満腹中枢が麻痺しやすいのです。
レプチンとは食欲を抑制する作用があるホルモンです。ストレスや生活習慣の乱れがあると、レプチンの作用が低下するために、満腹中枢が麻痺して、胃袋が大きくなったように感じるのです。
また、その逆の作用、つまり食欲を増進させるホルモンはグレリンと言います。生活習慣が乱れて、睡眠時間が短くなると、レプチンの作用が低下するだけではなく、グレリンの分泌量が減るのです。
睡眠時間が短くなると、レプチン(食欲抑制ホルモン)の分泌が低下して、グレリン(食欲増進ホルモン)の分泌が増えることが示されています。
食欲抑制のホルモンの分泌量が少なくなり、食欲増進のホルモンの分泌が増えたら、食べ過ぎてしまいますよね。そのため、胃袋が大きくなるのです。
胃下垂である
胃が大きい原因の3つ目は、胃下垂です。大食い選手権に出場するようなフードファイターの人たちは、みんな胃下垂であると言われています。
胃下垂とは胃が本来の位置よりも下に垂れ下がってしまった状態です。胃下垂が垂れ下がった状態なので、胃が大きくなっているんですね。
ただ、胃下垂は体質による部分が大きいので、胃下垂になろうと思って胃下垂になれるわけではありません。
そのため、胃が大きくなる原因は、食べ過ぎてしまうことと、ストレスや不規則な生活習慣で満腹中枢が麻痺することの2つであると言えるでしょう。
胃袋を小さくする8つの方法
胃袋を小さくするには、どうしたら良いでしょうか?胃袋が大きいままだと、どんどん食べ過ぎてしまいますよね。
胃下垂の人は消化がうまくできないので、食べ過ぎても太ることはありませんが、食べ過ぎや満腹中枢が麻痺している人は、胃袋が大きくて食べ過ぎると、当然太ってしまいます。
胃が大きくて悩んでいる人は、食べ過ぎること自体に悩んでいるのではなく、太ってしまうことに悩んでいるのではないでしょうか?
胃袋が大きい人は、胃袋を小さくすれば、食べる量を減らすことができますので、太る心配がなくなります。胃袋を小さくする方法をまとめました。
ゆっくりよく噛んで食べる
胃袋を小さくするためには、ゆっくりよく噛んで食べましょう。ゆっくりよく噛んで食べると、満腹中枢を早く刺激することができますので、少量で満腹感を得られますので、食べ過ぎを防ぐことができます。
満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぐことができれば、胃袋が伸びている時間が少なくなりますので、胃袋を小さくすることができるのです。
満腹中枢は血糖値が上がることで、刺激されます。血糖値が上がるのは、食べ始めてから15~20分後です。ということは、食事開始から15~20分は、どんなにたくさん食べても満腹感を得られず、胃袋が大きくなるのです。
そのため、胃袋を小さくするためには、ゆっくり食べて、満腹中枢が刺激されるまでに、食べ過ぎないようにしましょう。
また、よく噛んで食べると、満腹中枢が早く刺激されるんです。そのため、1口20回は噛んでから食べるようにすると、良いでしょう。
ゆっくりよく噛んで食べて、少量でも満腹になるようにすれば、胃袋に入る食べ物の量が少なくなりますので、自然に胃袋は小さくなるはずです。
食前には食物繊維を
胃袋を小さくする前には、食前に食物繊維を摂るようにしましょう。食物繊維は胃の中で膨張しますので、満腹感を得やすくなります。
しかも、食物繊維が多いものは、カロリーが低いので、太る心配もありません。また、血糖値の上昇を穏やかにしてくれるので、満腹感が長時間続きやすくなるのです。
そのため、食前に寒天ゼリーを食べるようにしたり、ボウルいっぱいの野菜サラダを食べたり、スムージーを飲むようにすると良いでしょう。
就寝3時間前に食事を終える
胃袋を小さくするためには、就寝3時間前には食事を終えるようにしましょう。寝る前に食事をしてしまうと、先ほど説明したレプチンの分泌量が低下して、食欲が増してしまうのです。
脂肪細胞から分泌されるレプチンは、食欲抑制やエネルギー代謝亢進に働いています。夜遅い食事が習慣化するとレプチンの作用が低下し、メタボリックシンドロームをまねく原因となります。
そのため、夕食は早めに食べ終えるようにしてください。そうすると、食欲を抑えてくれるレプチンの分泌量が増えて、食事量が減り、胃が小さくなると思います。
ぐっすり眠る
胃袋を小さくする方法4つ目は、ぐっすり眠ることです。睡眠時間が短くなると、食欲を抑制するレプチンの分泌量が減り、食欲を増進させるグレリンの分泌量が増進するのです。
それなら、しっかり睡眠をとって、レプチンの分泌量を増やし、グレリンの分泌量を減らすことで、食欲を抑えて、胃袋を小さくしましょう。
レプチンを増やし、グレリンを減らすためには、ただ睡眠時間を長くすれば良いというわけではありません。ぐっすりと質の高い睡眠をとるようにしましょう。
腹八分目を言い聞かせる
胃袋を小さくする方法の5つ目は、腹八分目を言い聞かせるようにしましょう。いつも満腹になるまで食事をしていませんか?
「お腹いっぱいになって、もう食べられない」というまで食べると、ある意味幸せを感じると思いますが、そのような食べ方をしていると、自分で自分の胃袋を大きくしているようなものです。
そのため、「腹八分目」で食事を終えるようにしましょう。昔から、腹八分目が良いと言われていますよね。腹八分目まで食べたら、ある程度満足感を得られると思います。そこで、食事を終えるようにして、それを継続するようにすれば、胃袋は小さくなっていきます。
最初は、物足りなさを感じると思いますが、頑張ってそれを継続すれば、腹八分目が慣れて、胃袋が小さくなるでしょう。
間食は歯ごたえのあるものを
胃袋を小さくするためには、間食は歯ごたえのあるものを食べましょう。胃袋を本気で小さくするなら、間食はしないほうが良いのですが、間食を我慢しすぎると、そのあとの食事でドカ食いをしてしまう可能性が高いですよね。
それなら、適度な間食をして、食事は腹八分目でとどめておいたほうが、胃を小さくすることができます。
ただ、間食をするなら、歯ごたえのあるものを選びましょう。しっかり噛んで食べることで、満足感を得やすくなります。
そのため、ナッツ類やドライフルーツ、野菜スティックなどを間食に食べると良いと思います。
ストレスをため込まない
胃袋を小さくするためには、ストレスをため込まないようにしましょう。ストレスを溜めると、交感神経が優位になって、眠りが浅くなりますので、レプチンの分泌量が低下するのです。
レプチンの分泌量が低下すれば、食欲が増しますので、胃袋が大きくなってしまいます。また、ストレスを感じると、脳が幸福感を求めて、甘いものや炭水化物などを食べたくなりますよね。
そのため、胃袋を小さくするためには、ストレスをため込まないようにして、食欲を低下させ、ドカ食いをしないようにしましょう。
ストレス解消法は、いろいろあります。大声で歌ったり、ゆっくりお風呂に入ったり、友達とおしゃべりしたり、ショッピングをしたり、泣けるドラマを見たり。。。
自分に合ったストレス解消法を探して、ストレスを感じたら、すぐに解消するようにしておきましょうね。
規則正しい生活を送る
胃袋を小さくするためには、規則正しい生活を送りましょう。不規則な生活を送っていると、満腹中枢が麻痺してしまって、食べ過ぎて胃袋が大きくなります。
そのため、健康的で規則正しい生活を送って、食欲を抑えて胃袋を小さくするようにしてください。
・夜更かしをしない
・適度な運動をする
・1日3食規則正しく食べる
規則正しい生活を送れば、食欲を抑えることができます。まずは、生活習慣を見直して、胃袋を小さくするための第一歩を踏み出してくださいね。
胃袋が大きい原因と小さくする方法についてのまとめ
「常に食べすぎている」「満腹中枢が麻痺している」「胃下垂になっている」
・胃を小さくする方法
「ゆっくりよく噛んで食べる」「食前には食物繊維を摂ると食べ過ぎる心配がない」「就寝3時間前には食事を終える」「ぐっすりと眠る」「腹八分目を言い聞かせる」「間食は、ナッツ類やドライフルーツなど歯ごたえのある物がおすすめ」「ストレスを溜め込まない」「規則正しい生活をおくる」
胃袋が大きい原因と小さくする方法をまとめました。胃袋が大きいのは満腹まで食べすぎてしまうこと、満腹中枢が麻痺していることが原因です。
胃袋が大きいままだと、どんどん太っていく一方ですので、ご紹介した胃袋を小さくする方法を実践して、胃を小さくして、スリムになりましょう。