モロッコなどでは定番の調味料である塩レモン。塩とレモンを合わせて発酵させた調味料です。しっかり発酵させた塩レモンは酸っぱさもしょっぱさも角が取れて、マイルドなうまみのある調味料になります。
そんな塩レモンを利用した塩レモンダイエット。確かにレモンには美容や健康に良い成分は多く含まれていますが、実際にこの方法でダイエットするのはかなり難しい…というのが実際のところだと思います。
この記事の目次
塩レモンがダイエットに効果的な理由
塩レモンは、普通なら果汁しか使い道のないレモンを丸ごと塩漬けにして発酵させ、レモンの全部を楽しむことができる発酵調味料です。もともとはモロッコでおなじみの調味料ですが、数年前から日本でもブームになりつつあります。
酢と塩の機能を両方担うことができるのがこの塩レモンのすごいところ。発酵させているので、酸っぱさもしょっぱさもマイルドになるので、意外と扱いやすい調味料として使えます。
さらに、レモンを塩漬けにすることで皮も身も全部丸ごとレモンを活用できるおかげで、レモンが持っている栄養素を丸ごと効率よく生かすことができるのもメリット。
疲労回復に役立つクエン酸や肌のコラーゲン生成に欠かせないビタミンC、レモンの香り成分であるリモネンが持つ、リラックス効果も生かすことが可能です。
このレモンが持っているパワーをしっかり活かしたらダイエットもできるはず!と考えられたのが塩レモンダイエットです。日々の食事に塩レモンを取り入れることで、ストレスや疲れ知らずにつなげて食欲もコントロールし、ダイエットにつなげるという仕組みになっているようです。
塩レモンの基本的な作り方
ちなみに、塩レモンの基本的な作り方はとても簡単。レモンに対して10%の塩で漬けていけば良いだけです。
【材料】
・レモン(無農薬あるいは低農薬のもの)大3個(約500g)
・自然海水塩50g(レモンの重量の10%)
【作り方】
①レモンは皮をよく洗い、水気を拭く。両端を切り落とし、縦半分に切って8等分のくし形に切る。
②殺菌した保存瓶に①のレモンを入れる。
③塩を加え、蓋をする。漏れが心配な場合は薄紙を挟んで蓋をする。
④冷暗所に置き、塩が溶けて水が上がるのを待つ。1日一度は瓶を逆さまにしたり上下に振ってレモンから出てきた水分を全体に回し、塩を溶かす。2〜3日で水分が瓶の八分目まで上がらない場合は、濃度10%の塩水かレモンの搾り汁を瓶の9分目まで注ぎ足す。
2〜3日に1回程度瓶を揺すって全体に水分を行き渡らせながら、最低1ヶ月は置いておくのが大切なポイント。暑い時期は冷蔵庫で保存してもOKなのだそうです。
塩レモンダイエットの基本的なやり方
塩レモンダイエットの基本的なやり方は、できあがった塩レモンを積極的に食事に取り入れていく、というだけです。もちろん、できるだけ食事制限を行う必要はありますが、特にこれといったルールは定められていません。自分なりに作戦を立てて実践していく必要がありそうです。
塩レモンのおすすめの使い方4選
肉料理や魚料理に使う
肉料理や魚料理に塩レモンを使うと、さわやかな風味のメニューになるばかりでなく、臭みを抑えたり肉を柔らかくする効果も期待できます。鮭を使ったメニューや鶏肉を使ったメニューに使われることが多いです。それだけでなく、豚の角煮や豚しゃぶなどの豚料理にも合うようです。
サラダ(ドレッシング)に使う
塩レモンを刻んでそのままサラダに入れたり、ナンプラーやごま油などと一緒に混ぜてドレッシングにしたり、サラダへの活用範囲はかなり広いです。野菜なら大体のものに合うので、積極的に使っていきたいところです。
飲み物やヨーグルトに使う
この方法がもっともダイエット向きの活用方法かもしれません。白湯に塩レモンを入れてさっぱりした飲み物にしたり、はちみつを加えてはちみつ塩レモンにするのも良いでしょう。水だけでなく炭酸水で割ってもおいしいです。
レモンティー感覚で紅茶に入れてみるのもおすすめ。はちみつ塩レモンはヨーグルトにかけるのも美味しいです。塩レモンをそのままバニラアイスにかけると、甘じょっぱいスイーツとしても楽しめます。
煮物や炒め物に使う
煮物や炒め物でしょうゆを使うところを塩レモンに置き換えるのも便利な使い方です。それだけでいつもとは違う立派な新メニューになります。
肉じゃがやサツマイモの煮物、野菜炒めやブリの照り焼きなど塩レモンが合うメニューはかなり多いです。使い方が見つからない!と感じている方はまず定番メニューに使ってみるところからはじめてみると良いかもしれません。
塩レモンダイエットのダイエット以外の6つの効果
積極的に塩レモンを取り入れるだけ、という塩レモンダイエットの実際の効果はというと、口コミを見ていく限りではかなり成功率は低いようです。とても美味しくアレンジも楽しめるものの、それだけではやっぱり痩せられない、という方がほとんど。
ただ、塩レモンを食べているおかげなのか、それ以外の効果を感じた!という方はいるようです。成分的に見ても、確かにこのような効果は期待できるでしょう。
②発酵による乳酸菌のおかげで便秘解消につながる
③レモンの香りのおかげで食欲が自然と抑えらえる
④カリウムなどのおかげで余分な水分、老廃物が出やすくなる
⑤食塩量も減って、むくみ解消につながる
⑥ビタミンCやミネラルのおかげで血流が改善し、結果的に代謝が上がる
何より、美味しく楽しく続けられるというのは大きなメリットなのかもしれません。
塩レモンダイエットについてのまとめ
「レモンの栄養でダイエットに効果的」「食欲コントロールにぴったり」「ニキビが減る」「むくみ解消」
・塩レモンダイエットのやり方
「できあがった塩レモンを食事に積極的に取り入れる」
・塩レモンのおすすめの使い方
「肉料理や魚料理に使う」「サラダドレッシングに使う」「飲み物やヨーグルトに使う」「煮物や炒めものに使う」
塩レモンダイエットは、正直なところそこまで大幅な減量が目指せるダイエットではありません。ただ、上手にダイエットを加速させるために活用するなら、負担もストレスも少ないとても良い方法です。
毎食レモン味の食事では飽きてしまうので、ダイエット目的ならできるだけ飲み物に活用するようにするのが挫折を防ぐポイント。レモン白湯ダイエットやはちみつレモンダイエットを参考に、自分なりの活用方法を見つけていってくださいね。