日本ではまだまだマイナーな「低インシュリンダイエット」ですが実は医療分野でも採用されるほど健康的に痩せられるダイエット方法です。
今回は低インシュリンダイエットの効果、方法やルール7つ、注意点2つ、体験談を紹介します。
この記事の目次
低インシュリンダイエットとは?
低インシュリンダイエットとは、GI値がどのくらい低いかを参考にしながら管理していくダイエット方法です。GI値のGIとは、グリセミック・インデックスの略です。
簡単に言うと、このGI値が低い食べ物ほど、食べた後の血糖値の上がり方がゆっくりということになります。血糖値がゆっくり上がれば、インシュリンの分泌も少なくなります。
インシュリンの分泌が少ないということは、体に脂肪がつきにくく、お腹もすきにくい食べ物ということになります。
逆に言うと、GI値が高い食べ物は血糖値の上がり方が急激なため、体に脂肪がつきやすく、腹持ちもしなくてお腹がすきやすい食べ物です。なので、具体的に言うと、低インシュリンダイエットとは、GI値の低い食べ物を中心にとっていくダイエット方法のことです。
低インシュリンダイエットの効果
低インシュリンダイエットの効果について見ていきましょう。低インシュリンダイエットの最大の効果は、カロリー制限ダイエットの問題点をことごとく克服している点です。
まずカロリー制限ダイエットの問題点を見ていき、それから低インシュリンダイエットの効果を見ていきましょう。
カロリー制限ダイエットの問題点
カロリー制限ダイエットの問題点は、大きく3つあります。それぞれ見ていきましょう。
1.エネルギー不足になる
カロリーはエネルギー源を表す数値です。そのカロリーを制限するため、当然ながらエネルギー不足に陥ります。パワーがなくなり、日常生活のさまざまなシーンで支障が出ることになります。
2.筋肉が痩せる
カロリー制限を行うと、脂肪だけでなく筋肉まで落ちてしまいます。このため、貧弱な体つきになったり、病的な体つきになったりします。健康面でもビジュアル面でもよくないのです。
3.リバウンドする
カロリー制限は成功して痩せたとしても一時的なもので終わります。また、筋肉量が減るため、基礎代謝も減り、太りやすく痩せにくい体質になり、リバウンドの危険性が増します。
低インシュリンダイエットの3つの効果
上記のカロリー制限による弊害を克服するように作られたダイエットが、低インシュリンダイエットです。効果を以下にまとめてみました。
■エネルギー不足にならない
カロリーを制限しないため、エネルギー不足になりません。また、GI値の低い食品を選ぶため、腹持ちもよいです。日常生活に支障が生じません。
■筋肉は痩せない
低インシュリンダイエットでは、筋肉量が痩せることはありません。GI値の低い食品とは、血糖値の上昇がゆっくりな食品のことです。これを選ぶため、筋肉量には関係しません。
■リバウンドしない
低インシュリンダイエットでGI値が低い食品を選んだ場合、体に脂肪がつきにくく、腹持ちもよいのが特徴です。自然に痩せるダイエット方法であって、無理な状態とは無縁です。このためダイエットが終わった後も、リバウンドの危険性は少ないです。
低インシュリンダイエットの方法は?7つのルールとGI値が低い食品
低インシュリンダイエットの具体的な方法について見ていきましょう。基本的なルールは7つあります。基本ルールと、食べてもよい食品、食べてはいけない食品、についてまとめてみました。
低インシュリンダイエットの基本ルール
低インシュリンダイエットの基本ルールは、以下の7項目です。
1.空腹時間を空け過ぎない間隔で、1日3食きちんと摂る
2.ごはんを食べる場合は、食物繊維の多い野菜を一緒にたっぷり摂る
3.やわらかいものでなく、できるだけ固いものを食べる
4.肉は脂肪分の少ない赤身を食べる
5.肉や魚を食べる場合は、食物繊維の多い野菜を一緒にたっぷり摂る
6.コンスタントに運動なども行う
7.甘いものはフルーツのみにして、食後のデザートでなく間食として摂る
食べてもよい食品
低インシュリンダイエットで食べてもよい食品とは、GI値が低い食品のことです。主なものに以下があります。
炭水化物・・・玄米、ライムギパン、日本そば、シリアルなど
野菜類・・・きのこ、海藻、ブロッコリー、キャベツ、大根など
その他・・・牛乳、ヨーグルト、肉や魚、グレープフルーツ、オレンジなど
食べてはいけない食品
低インシュリンダイエットで食べてはいけない食品とは、GI値が高い食品のことです。主なものに以下があります。
・ごはん
・うどん
・フランスパン
・じゃがいも
・とうもろこし
・アイスクリーム
・かぼちゃ
・コーンフレーク など
一般的にGI値が高いとは70以上、GI値が普通とは56-69、GI値が低いとは55以下を指すようです。
低インシュリンダイエットの2つの注意点
低インシュリンダイエットの注意点について見ていきましょう。食品ダイエットなので難しい注意点はありません。基本的なものをあげてみました。
食べ過ぎてはいけない
GI値がいくら低いからと言って、たくさん食べてしまえば太るのは当たり前のことです。GI値を過信せず、ほどほどの量に抑えるように心がけましょう。
ネットでこまめに調べる
低インシュリンダイエットの要はGI値です。このGI値は1つ1つ調べていくことになります。ネットを駆使してこまめに調べる癖をつけましょう。
低インシュリンダイエットの体験談
低インシュリンダイエットの体験談がありましたので、ご紹介しましょう。
「最近、低インシュリンダイエットをしています。お腹が空かないので、オフィスワークをしていても問題なくすることができます。血糖値が急激に上がらないせいか、食欲旺盛になることもありません。淡々と続けられるダイエット方法だと思います。(30代女性)」
「半年前から低インシュリンダイエットをしています。はじめはGI値をいちいち調べるのが大変でしたが、よく食べる食品のGI値を覚えていくと、スムーズに選べるようになります。すでに7キロ痩せました。10キロ以上を目標に続けています。(40代女性)」
「今までいろんなダイエットをしてきましたが、どれも数カ月でリタイア。あまり期待しないで低インシュリンダイエットに挑戦しました。確かにお腹がすきにくく、空腹を我慢する必要もありません。好きなお肉も食べられて、ストレスも溜まりません。もちろん外食も問題なくできて助かっています。体重は5キロやせました。成功だと思います。(20代女性)」
最後に
「エネルギー不足にならない」「筋肉は痩せない」「リバウンドしにくい」
・低インシュリンダイエットの方法
「空腹時間を空け過ぎない感覚で1日3食とる」「運動もコンスタンスに行う」「甘い物はフルーツのみにする」「食べて良い食材を食べる」「肉や魚を食べる時は食物繊維の多い野菜もたっぷり食べる」「できるだけ固いものを食べる」
・低インシュリンダイエットの注意点
「食べすぎてはいけない」「ネットでこまめに調べる」
調べるのがちょっと大変そうですが、時間をかける価値がありそうなダイエット方法ですよね。
空腹にならないのが特に良いです。GI値さえ守れば外食もOK。お付き合いの多い人でも可能なダイエットです。ぜひチャレンジしてみて下さいね。
以上、低インシュリンダイエットのおまとめでした。