そこまでたくさん食べていないつもりなのに、なぜか太ってしまう。最近、急激に体重が増えたという人はいませんか?
太る原因は、日常生活の中にたくさん潜んでいます。食事、運動、生活習慣、病気の中に潜む太る原因12個をまとめました。あなたの太る原因は、どれでしょうか?
太る原因~食事編~
日常生活内に潜む太る原因、まずは食事編です。「たくさん食べているつもりはないのに、太ってしまう」という人は、あなたの食事の方法に太る原因が潜んでいるのかもしれません。
つい間食をしてしまう
あなたは、間食をしていませんか?あなたの太る原因は間食かもしれません。小腹が空いたなと思うと、ついお菓子を食べたり、菓子パンを食べたりしていませんか?
食事のカロリーを気にしている人は多いのですが、間食のカロリーはあまり気にしていない人が多いんです。ポテトチップスを1人で一袋食べてしまったら、300~400kcalも摂取したことになります。
ついつい間食をしてしまう人は、間食で食べるものを見直して、できるだけ間食は控える、どうしても食べる時は低カロリーのものを選ぶようにしましょう。
ジュースを飲んでいる
喉が渇いたと思って、コンビニでペットボトルを購入する時、あなたはどんな飲み物を選んでいますか?緑茶や無糖の紅茶、ミネラルウォーターを選んでいますか?それともジュースや甘いコーヒーを選んでいますか?
市販の砂糖入りの飲料は、ハッキリ言ってカロリーが高いです。「コーヒーなら大丈夫でしょ?」と思うかもしれません。ブラックコーヒーなら大丈夫ですが、砂糖入りのコーヒーはNGです。
缶コーヒーは100gあたり30~40kcal、ミルクや砂糖が多めに入っているものは40~50kcalもあります。缶コーヒーは1缶190gのものが多いので、1缶飲むだけで60~80kcalも摂取していることになるです。
ついつい砂糖入りの飲料を選んでしまう人は、今日から緑茶や無糖の紅茶、ブラックコーヒー、ミネラルウォーターを選ぶようにしましょう。
夜遅くに食事をする
夜遅くに食事をする習慣がある人は、カロリーオーバーの食事でなくても太ります。夜遅くに食事をする習慣がある人を夜食症候群と言いますが、この夜食症候群は肥満やメタボの原因になるんです。
脂肪細胞から分泌されるレプチンという物質は、食欲を抑えたり、代謝を亢進する働きがあります。つまり、ダイエット効果ですね。
でも、夜遅くに食事をすると、このレプチンの働きが低下してしまい、食欲はアップして、代謝が低くなってしまうのです。
食欲はアップするのに、代謝が低下してエネルギー消費量が落ちれば、太ってしまいますよね。
「ながら食い」をする
あなたは「ながら食い」をしていませんか?テレビを見ながら食べる、パソコンをしながら食べる、ゲームをしながら食べる。
これらの「ながら食い」は、自分でも気づかないうちにたくさん食べてしまうんです。本人は「食事をしている」、「食べている」という意識が低いため、いつの間にか食べ過ぎてしまうんですね。
しかも、「ながら食い」は量は食べているのに、満腹感を得にくいというデメリットもあるんです。
早食いである
早食いであることも、太る原因の1つです。よく噛まずに飲み込むようにして食べている人は、太りやすいので注意が必要です。
満腹中枢は食べ始めてから15~20分経たないと、「満腹です!」という指令を出さないんです。そのため、早食いの人は満腹感を感じる前にドンドン食べてしまって、いつの間にか食べ過ぎているのです。
早食いの人は1口最低20回は噛むようにして、ゆっくり食べることを心がけてください。
太る原因~運動&生活習慣編~
太る原因、次は運動や生活習慣編です。意外なところに太る原因が潜んでいるかもしれません。
運動をしない
太る原因の1つ目は、運動をしないことです。これは、もう基本中の基本で、説明するまでもないかもしれません。
運動をしなければ、エネルギーが消費されませんので、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されてしまいます。
また、運動をしないと、筋肉はどんどん落ちていきます。筋肉はエネルギー消費量の多い部位なので、筋肉が少なくなると、基礎代謝が下がって、太りやすい身体になってしまうのです。
睡眠不足である
睡眠不足も太る原因になります。睡眠不足になると、レプチンが減少してグレリンが増加するのです。
レプチンに関しては、先ほど説明しましたよね。レプチンは食欲を抑えて代謝を亢進するホルモンです。
グレリンはその逆で、食欲を増進させて、太りやすい身体にするホルモンなんです。睡眠不足はホルモンバランスを乱して、レプチンを少なくして、グレリンが多く分泌されるようになるので、太ってしまうんです。
アメリカのコロンビア大学の研究によると、次のような結果が出ているそうですよ。
睡眠時間が7~9時間の人に比べ、
睡眠が4時間以下の場合:73%
睡眠が5時間程度の場合:50%
睡眠が6時間程度の場合:23%
引用:睡眠と肌荒れ・ダイエットの関係について~HAABビューティー南青山クリニック~ | 痩身・ダイエット・小顔ならハーブビューティー南青山クリニック
ダイエットを成功させるなら、睡眠時間は最低7時間は確保したほうが良さそうですね。
冷え性である
冷え性の人も、太りやすいので注意が必要です。冷え性の人は、体温が低いですよね。体温が低いと全身の代謝が低下するんです。体温が低い人は、それだけ熱を産生する必要がないので、代謝が下がってエネルギー消費量が下がるのです。
体温が1度下がると、基礎代謝は12%も下がるとされています。基礎代謝が1200kcalの人が代謝が12%下がったら、1056kaclとなります。144kcalも代謝が下がると考えると驚きですよね。
ですから、身体を温めるようにして、冷え性を改善する必要があるのです。
太る原因~病気編~
太る原因、次は病気編です。病気が原因で太ることもあるのです。
甲状腺機能低下症
太る原因となる病気の1つ目は、甲状腺機能低下症です。甲状腺機能低下症の代表的な疾患は、橋本病で、患者は男性よりも女性が圧倒的に多いという特徴があります。
甲状腺機能低下症になると、甲状腺ホルモンの分泌量が低下します。甲状腺ホルモンは全身の代謝を活発化させる作用がありますので、甲状腺ホルモンの分泌量が低下すると、全身の代謝が落ちるのです。
代謝が落ちると、消費エネルギーが少なくなりますので、エネルギーが余って、太ってしまいます。
体重が増えて、さらに次のような症状がある人は、甲状腺機能低下症かもしれません。
・むくみ
・皮膚の乾燥
・無気力
・徐脈
・生理不順
このような症状に思い当たる人は、内分泌内科を受診しましょう。
卵巣腫瘍
出典:jsog.or.jp
卵巣腫瘍でも、太ることがあります。卵巣腫瘍は卵巣がんとは限りません。良性の腫瘍もたくさんあります。
卵巣は通常親指大ほどの大きさの臓器ですが、卵巣腫瘍で大きくなると、直径が30cm近くまで大きくなることもあります。そうすると、体重が増えますし、何よりお腹周りが大きくなります。
直径30cmまでいかなくても、親指大のものが野球ボール大にまで大きくなったら、お腹周りが太ったように見えて「お腹に肉がついたかな?」と勘違いすることがあるんです。
体重はそこまで増えていないのに、お腹周りの肉だけがついたように感じた場合は、卵巣腫瘍の可能性を疑いましょう。卵巣は沈黙の臓器と言われていて、これといった症状が出ないまま、静かに進行していきますので、なかなか気づきにくいんです。
女性は定期的に婦人科検診を受けておくようにしましょう。
クッシング症候群
クッシング症候群とはコルチゾールが大量に分泌される病気です。
副腎皮質ステロイドホルモンの1つであるコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、満月様顔貌や中心性肥満など特徴的な症状を示す病気をクッシング症候群といいます。
クッシング症候群になると、中心性肥満が現れますので、足は細いのに、お腹だけがでっぷりと太っているような体型になります。
・満月様顔貌
・中心性肥満
・高血圧
・骨粗しょう症
・筋力低下
このような症状がクッシング症候群の特徴になります。
腎不全や心不全
「そんなに食べていないのに、体重が増えた」という人は、腎不全や心不全かもしれません。腎不全は腎臓機能が低下することで、きちんと尿が作られずに、尿となるべき水分が体内に残ってしまうので、むくみます。
また心不全は、心臓の動きが悪いので、血液の流れが悪くなって、きちんと血液が心臓に戻ってこなくなり、流れが滞った血液の水分が血管外に逃げてしまうので、むくんでしまうのです。
腎不全や心不全でむくんだ場合は、むくみを発生させている水分の分、体重が増加します。腎不全でむくみがひどい場合は、3~4日で10kgも増えることがあります。
また、ひどいむくみ(浮腫)の場合には3~4日で10kgも体重が増加することもありますが、肥満の場合にはここまで極端な事は有りません。
腎不全の症状は、次のようなものです。
・むくみ
・タンパク尿
・高血圧
・尿量の減少
ただ初期段階では、自覚症状がほとんどないことも珍しくありません。
心不全の症状は、次のようなものです。
・動悸
・息切れ
・呼吸困難
・むくみ
最近太ったなと思って、このような症状に当てはまる人は、ダイエットをするのではなく、まずは内科を受診してください。
太る原因についてのまとめ
「間食をしてしまう」「ジュースを飲んでいる」「夜遅くに食事」「ながら食い」「早食い」
・運動と生活習慣で太る原因
「運動をしない」「睡眠不足」「冷え性」
・病気で太る原因
「甲状腺機能低下症」「卵巣腫瘍」「クッシング症候群」「腎不全や心不全」
食事や運動、生活習慣、病気の4つの太る原因をまとめました。日常生活の中には、太る原因がたくさん潜んでいるんです。
ただ、病気が原因で太ることもありますので、太っただけでなく、他に症状があったら、ダイエットをする前に、まずは病院を受診して、きちんと検査を受けることをおすすめします。