生理前になると、いつも太ってしまう。ダイエットをしているのに、生理前になると体重が落ちないという悩みを持っている女性は多いですよね。
生理前に太る原因と生理前の体重増加の解消法をまとめました。生理前に体重が増えるのは、生理現象だったんです!
生理前に太る5つの原因
生理前に太る原因には、次の5つがあります。
・栄養と水分を溜めこもうとする
・便秘になる
・食欲がアップする
・脂肪を溜めこみやすくなる
・運動不足になる
ダイエットを頑張っていても、生理前になると体重がどうやっても落ちない、むしろ増えてしまうという悩みを持っている人は、まずは生理前になぜ太るのかを知りましょう。
実は生理前に太るのは、生理現象であり、生理前に1~3kg太ってしまうは別に変なことではないのです。
栄養と水分を溜めこもうとする
生理前に太る原因の1つ目は、生理前になると栄養と水分を溜めこもうとすることです。排卵後は卵巣からプロゲステロンという女性ホルモンが分泌されます。
プロゲステロンは妊娠に備えて、子宮内膜を厚くする作用があります。そして、このプロゲステロンが分泌されると、それ以外にも身体は妊娠に備えるようになるんです。妊娠に備えるために、栄養と水分を溜めこむようになるんですね。
特に水分を溜めこむと、溜めこんだだけ体重が重くなります。また、むくみます。だから、生理前は太るんです。
便秘になる
生理前に太る原因のの2つ目は、便秘になることです。プロゲステロンは胃腸の動きを鈍くする作用がありますので、生理前になると便秘になってしまうのです。
便秘になれば、それだけ体内に便が溜まるわけですから、体重は増えてしまいます。
脂肪を溜めこみやすくなる
生理前はプロゲステロンの分泌が多くなります。プロゲステロンは、インスリンの感受性を悪くします。
つまり、生理前はインスリンの効きが悪くなるんです。そうすると、血糖値はいつも以上に上がります。それに対して、膵臓はさらにインスリンの分泌量を増やします。
そして、ようやく血糖値が下がり始めるのですが、糖がインスリンと結びつくと、中性脂肪として脂肪細胞の中に取り込まれます。
生理前はいつも以上に血糖値が上がりますので、いつも以上に脂肪細胞に脂肪が取り込まれて、太りやすくなるのです。
食欲がアップする
生理前になると、食欲がアップするので、どうしても食べ過ぎてしまいます。生理前になると、甘いものを異常に欲するようになる女性は多いですよね。
この食べ過ぎるメカニズムは、先ほどの血糖値が上がる原因とつながっています。生理前はインスリンの効き目が悪くなり、血糖値が上がり、インスリンがいつも以上に分泌されるんでしたね。
そうすると、今度は血糖値が下がりすぎてしまうのです。これを機能性低血糖と言います。
低血糖になると、脳は危機感を覚えて、「もっと食べなければ」と思って、食欲がアップするのです。
また、生理前になると、PMS(月経前症候群)になって精神的に不安定になりますよね。情緒不安定になってイライラしてしまうという人も多いでしょう。
イライラしてストレスが溜まると、ドカ食いして、ストレス解消をすることがあると思います。満腹になると幸福感を感じますから、一時的にイライラしなくなるのです。
生理前に食欲がアップするので、生理前には太ってしまうのです。
運動不足になる
生理前に太る原因の5つ目は、運動不足になることです。生理前はPMSで体がだるくなったり、体調不良になったりしますよね。
そうすると、いつもよりも動きたくなくなりますので、運動不足になりやすく、消費カロリーが低下してしまうのです。消費カロリーが少なくなれば、太ってしまうのは当たり前のことですよね。
生理前の体重増加の5つの解消法
生理前の体重増加の解消法は5つあります。生理前の体重増加は、生理機能の1つですので、防ぎようがないというのが本音ですが、少し工夫することで、体重増加を最小限にすること可能です。
諦める
生理前の体重増加の解消法、1つ目は諦めるです。生理前に体重が増えるのは、生理現象の1つですので、無理に痩せようとするのは、ハッキリ言って無駄な努力です。
体重がどうやっても増える時期なのに、無理やり頑張ってダイエットをして体重を落とそうというのは、体に負担がかかり過ぎます。
また、頑張っているのに体重が増えてしまっては、ダイエットを続けるモチベーションが下がってしまいますし、ストレスになってダイエットを挫折してしまうでしょう。
それなら、いっそ諦めてしまいましょう。この時期は太るんだから、ダイエットを一時的にやめて、自分を甘やかすんです。
もちろん、食欲に忠実にドカ食いを繰り返すのはNGですが、無理やり痩せようとせずに、少し休憩すると良いでしょう。
そして、生理後にまたダイエットを再開してください。生理が終われば、また痩せやすい体質に戻りますので、ダイエットの努力の成果が表れやすいのです。
ダイエットを成功させるには、諦めるべきところは諦める、無駄な努力はしないことも大切です。
食物繊維を多くとる
生理前の体重増加の解消法の2つ目は、食物繊維を多く摂ることです。食物繊維を多く摂れば、便秘を予防できますので、体重が増えにくくなります。しかも、便秘を予防できれば、むくみにくくなりますので、体重増加を予防できます。
さらに、食物繊維は糖の吸収を穏やかにしてくれる作用があります。血糖値の上昇スピードがゆっくりになれば、インスリンの効き目が悪くなっても、追加のインスリン分泌の必要がなくなります。
そうすると、血糖値が下がりすぎることがなくなり、血糖値の乱高下を防げますので、体重増加を予防することができるのです。
食物繊維を多く含む食品は、野菜類やきのこ類、海藻類などです。これらは低カロリーのものですので、たくさん食べても太りにくいので、生理前でも安心して食べることができますよ!
タンパク質を摂る
タンパク質をしっかり摂取することでも、生理前の体重増加を解消することができます。タンパク質は、三大栄養素である炭水化物、脂質、タンパク質の中で最も血糖値の上昇が緩やかになる栄養素なんです
そのため、タンパク質を多めに摂取しておくと、血糖値の乱高下による機能性低血糖症が起こりにくく、ドカ食いを防ぐことができます。
体を温める
生理前の体重増加の解消法、次は身体を温めることです。身体を温めると、基礎代謝が上昇します。体温が1℃上昇すると、基礎代謝は12%も上がると言われているんです。
痩せにくくても、基礎代謝を高めれば、生理前の体重増加を最小限にすることができます。また、体を温めると血行が良くなりますよね。そうすると、むくみにくくなりますので、水分が体内に貯蔵されにくくなるのです。
身体を温めるには、次のようなことを実践しましょう。
・温かいものを食べる
・体を温める生姜を食べる
・冷たい水ではなく白湯を飲む
・冷房の効いているところでは1枚羽織る
・入浴は湯船に入る
・冬の洋服はファッション性よりも機能性・保温性重視
このようにして、体を温めて、生理前の体重増加を解消しましょう。
ストレッチをする
生理前の体重増加の解消法、最後はストレッチをしましょう。ストレッチをすると、血行を促進しますので、むくみにくくなります。
また、生理前はだるくて体を動かしたいと思いませんが、ストレッチならだるくてもできますよね。ストレッチをすると、体がスッキリしますし、リラックス効果もあります。
リラックスるすると、自律神経のバランスが整いますので、卵巣機能がアップして、ホルモンバランスが整うので、生理前のPMSの症状が改善します。そうすると、生理前の体重増加を最小限に抑えることができるでしょう。
生理前に太る原因と体重増加の解消法についてのまとめ
・生理前の体重増加解消方法
「諦める」「食物繊維を多く摂る」タンパク質を摂る」「体を温める」「ストレッチをする」
生理前に太る原因と生理前の体重増加の解消法をまとめました。生理前に太るのは仕方がないことです。
そのため、「生理前でも絶対に痩せる!」と無理にダイエットを頑張るのではなく、ご紹介した解消法を実践しながら、少しダイエットはお休みして、生理が終わってから、また頑張るようにすると良いでしょう。