筋トレをすると成長ホルモンの分泌が促進することを知っていますか?成長ホルモンが分泌されると、筋トレ効果が高くなりますし、ダイエットの効率も上がり、さらにはアンチエイジング効果も期待できるんです。
成長ホルモンの効果と筋トレで成長ホルモンを分泌させる方法をまとめました。
成長ホルモンの効果
成長ホルモンというホルモンがあることは、皆さんご存知だと思います。成長ホルモンは脳の視床下部という部位から「成長ホルモンを分泌せよ!」という指令が出て、脳下垂体で生成・分泌されるホルモンのことです。
成長ホルモンの効果は、次のようなものになります。
■筋骨格系の成長
成長ホルモンは、骨の成長・発育を促して、身長を伸ばす働きがあると同時に、骨を丈夫にする作用があります。また、筋肉の疲労回復、さらに筋肉の成長を促進してくれる作用もあるんです。
■代謝促進
成長ホルモンは細胞間でのアミノ酸の受け渡しやアミノ酸の取り込み・同化を促進する作用がありますので、成長ホルモンが分泌されると、全身の細胞の代謝が促進します。
細胞の代謝がアップすれば、次のような作用が期待できます。
・脂肪を燃焼させる
・若く厚い皮膚を作る
・細胞の老化を防ぐ
成長ホルモンは脂肪を燃焼させる効果があるので、成長ホルモンの分泌が増えると、ダイエットの効率がアップするのです。
さらに、代謝がアップして、新しく健康的な皮膚(肌)が作られるようになりますので、みずみずしく張りのある丈夫な皮膚が作られます。そのため、たるみやしわを予防できて、キレイな美肌を維持することができるんです。
また、細胞の代謝がアップすれば、常に細胞が新しく生まれ変わっていますので、細胞の老化を防いで、全身が老いることなく、アンチエイジングができるのです。
健康で若々しい身体を保つためには、成長ホルモンの分泌量を増やす必要があるのです。
成長ホルモンは大人でも分泌される
成長ホルモンは、「身長を伸ばすホルモン」というイメージがあるので、子どもしか分泌されないホルモンというイメージがあるかもしれません。
でも、大人になっても成長ホルモンは分泌されるのです。成長ホルモンは、先ほども言ったように身長を伸ばすだけではなく、筋肉の回復・成長にかかわっていたり、細胞の代謝をアップさせて、脂肪燃焼やアンチエイジング効果もありますので、大人になってからも大切なホルモンになります。
ただ、年齢を重ねれば重ねるほど、成長ホルモンの分泌量は減っていきます。成長ホルモンの分泌量のピークは13~17歳とされていて、その後は徐々に減っていきます。
特に、30歳前後からの成長ホルモンの分泌量の低下は著しく、10年で13%ずつ分泌量は低下していくとされています。
そのため、いつまでも健康で若々しい身体を保っていくためには、年齢を重ねてからもいかに成長ホルモンの分泌量を維持するかがとても重要になるのです。
筋トレすると、成長ホルモンが増える理由
若々しく健康でいるためには、成長ホルモンを分泌量を増やすことが大切ですが、成長ホルモンの分泌量を簡単に増やす方法が、筋トレなのです。筋トレをすると、成長ホルモンの分泌量が増えます。
筋トレをすると、筋肉内で乳酸が増えます。そうすると、筋肉の中にある侵害受容器という部分が刺激されて、「とてもきついトレーニングです!筋肉が疲れています!」という信号を脳に送ります。
そうすると、脳は筋肉疲労を回復させるために、成長ホルモンを分泌させるんです。先ほども言いましたが、成長ホルモンには筋肉の回復を早めて、さらに成長させる作用があります。
筋トレをすると、筋トレ15分後位から分泌量が増えてきます。
出典:yspc.or.jp
ダイエットするなら筋トレ→有酸素運動
ダイエットしたい人は、成長ホルモンを利用してダイエットしましょう。筋トレをすると、成長ホルモンの分泌量が増えることをお話しました。
成長ホルモンが分泌されると、筋肉の回復が早くなり、さらに筋肉が大きくなるので、筋トレ効果が高くなります。でも、成長ホルモンの効果はそれだけではありません。脂肪燃焼効果もあるのです。
筋トレによって成長ホルモンが分泌されると、脂肪細胞に含まれるリパーゼを活性化します。リパーゼは脂肪の代謝(分解)に欠かせないホルモンですので、成長ホルモンによってリパーゼが活性化されると、体脂肪が燃焼しやすくなるんです。
ということは、ダイエットしたい人は、まずは筋トレを15分間行って、成長ホルモンの分泌量を増やしてから、脂肪燃焼効果がある有酸素運動をすると、筋トレ効果も脂肪燃焼効果も高まるので、ダイエットの効率が高くなるのです。
成長ホルモンを分泌させる筋トレのコツ
筋トレによって成長ホルモンの分泌量を増やすことは、健康効果、アンチエイジング効果、ダイエット効果などがありますが、少しでも分泌量を増やすためには、ただ筋トレをすれば良いというわけではありません。
成長ホルモンの分泌量をできるだけ多くするためには、筋トレをする時にちょっとしたコツを押さえておく必要があるのです。
大きな筋肉を鍛える
成長ホルモンの分泌量を増やすためには、できるだけ大きな筋肉を鍛えるようにしましょう。小さな筋肉を鍛えても、小さな筋肉を回復させる分の成長ホルモンしか分泌されません。
そのため、大きな筋肉を鍛えたほうが、成長ホルモンの分泌量をアップさせられるので、効率が良いんです。
成長ホルモンの分泌を促すためのおすすめの筋トレはスクワットです。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=TudkRBX1e5Q]
スクワットを行うと、大腿四頭筋やハムストリング、大臀筋など大きな筋肉を一気に鍛えることができるので、成長ホルモンがドバドバ分泌されるようになるんです。
ゆっくり筋トレする
成長ホルモンを筋トレでどんどん分泌させるためには、ゆっくりと筋トレしましょう。速いスピードで筋トレをするよりも、ゆっくりと筋肉がプルプルするくらいのスピードで行う方が、より筋トレ効果が高くなるのです。
速いスピードで筋トレをすると、筋肉はとぎれとぎれにしかパワーを出さないのですが、ゆっくりと筋トレをすることで、筋肉は継続して途切れることなくパワーを出し続けるのです。
そうすることで、筋肉の侵害受容器が「これはきついトレーニングだな!」と思って、それを脳に伝えますので、成長ホルモンの分泌量が増えます。
成長ホルモンを分泌させるためには、太極拳を意識するような感じで、ゆっくりとしたスピードで筋トレをすると良いでしょう。
筋トレ以外で成長ホルモンを増やすコツ
成長ホルモンは年齢と共に分泌量が減っていきますが、成長ホルモンの分泌を簡単に増やす方法が筋トレです。でも、筋トレ以外でも成長ホルモンを増やすことはできるんです。
アルギニンを摂取する
筋トレ以外で成長ホルモンを増やすためには、アルギニンを摂取しましょう。アルギニンとはアミノ酸の一種で、成長ホルモンの合成に関与している栄養素なんです。
アルギニンをたくさん摂取すれば、成長ホルモンが体内で合成されやすくなりますので、成長ホルモンが分泌されやすくなります。
アルギニンを多く含む食品には、次のようなものがあります。
・鶏肉
・玄米
・卵
・エビ
・シラス
・大豆製品
・かつお節
これらの食品を積極的に食べるようにすると、成長ホルモンの分泌量がアップするはずです。
良質な睡眠をとる
成長ホルモンの分泌量を増やすためには、良質な睡眠を取るようにしましょう。昔から、「寝る子は育つ」と言われているのは、寝ている時に成長ホルモンの分泌が進むからです。
成長ホルモンは寝ている時に分泌されるのが基本ですから、しっかり睡眠時間を確保して、グッスリ眠るようにしましょう。
・睡眠時間は7時間は確保
・スマホは寝室に持ち込まない
・寝る前にはリラックスタイムを作る
・寝室の室温や照明、騒音にも気を使う
・自分に合った寝具を使う
このようなことに気を使えば、質の高い睡眠をとることができますので、成長掘る音の分泌量がアップすると思います。
成長ホルモンの効果・筋トレについてのまとめ
「細胞の代謝をアップさせる」「大人でも分泌される」
・筋トレすると成長ホルモンが増える
・ダイエットするなら「筋トレ→有酸素運動」が効果的
・成長ホルモンを分泌させる筋トレのコツ
「大きな筋肉を鍛える」「ゆっくり筋トレする」
・筋トレ以外で成長ホルモンを増やすコツ
「アルギニンを摂取する」「良質な睡眠を摂る」
成長ホルモンの効果と筋トレで成長ホルモンの分泌量を増やすコツをご紹介しましたが、いかがでしたか?成長ホルモンを増やすと、筋肉量が増えるだけでなく、健康効果・アンチエイジング効果・ダイエット効果がありますので、どんどん分泌を増やしましょう。
そして、そのためには筋トレをするのが、最も簡単で確実なんです。ゆっくりと大きな筋肉を鍛える筋トレをして、成長ホルモンを増やすようにしましょう。