ダイエットをする時には、筋肉をつけたほうが良いというのは、みなさんご存知かもしれません。筋肉をつけるためには、プロテインを飲むと効率よく筋肉をつけることができます。
でも、ダイエットをする場合、プロテインは一体いつ飲むと良いのでしょうか?筋トレ後でしょうか?有酸素運動後でしょうか?
ダイエットのためにはプロテインをいつ飲むべきかを徹底検証します。効率よくダイエットしたい人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
筋トレ後に有酸素運動をすると脂肪燃焼効果がアップ!
ダイエットのためには、有酸素運動が必要ですよね。もうこれは、皆さんご存知だと思います。ダイエットには有酸素運動が有効である理由は、有酸素運動は脂肪を燃焼してくれるからです。
有酸素運動で使うエネルギーは、2種類あります。血液中の糖が酸素と結びつくことで作られるエネルギーと脂肪が分解されて作られるエネルギーです。
この2種類のエネルギーは、運動の継続時間と共に使われる割合が変わっていきます。
最初は糖からのエネルギーが多く使われるのですが、20分を超えたあたりから脂肪からのエネルギーが多く使われるようになります。だから、有酸素運動は長く続けることが大切で、脂肪を燃焼する効果があるのですね。
でも、ダイエットをするためには、筋トレをすることも大切です。ダイエットをする時に、筋トレは無視されやすいのですが、筋トレをするかどうかがダイエットを成功させるための分かれ目といっても過言ではありません。
ダイエットに筋トレが必要な理由は、筋肉をつけることで基礎代謝を上げて痩せやすい身体を作ること、リバウンドしにくい身体を作ることもありますが、脂肪燃焼を促進するという理由もあります。
筋トレをすると、アドレナリンと成長ホルモンという2つのホルモンが分泌されます。筋トレはきついですよね。脳にとってはストレスになります。脳はストレスを感じると、交感神経を優位にします。交感神経が優位になると、アドレナリンが分泌されるのです。
また、きつい運動をすると、脳は「疲労回復に努めなければ!」と思って、疲労した筋肉を回復させる作用がある成長ホルモンを分泌します。
成長ホルモンは脂肪細胞の中にあるリパーゼを活性化させます。リパーゼは中性脂肪を分解する作用があります。
つまり、アドレナリンと成長ホルモンは、脂肪の燃焼を促進する作用があるのです。アドレナリンも成長ホルモンも、分泌されれば自動的に脂肪が燃焼するというわけではありません。
でも、アドレナリンと成長ホルモンが分泌された状態で、有酸素運動をすると、脂肪がガンガン燃焼するのです。
そのため、ダイエットをする時には、筋トレをしてから有酸素運動をすると、筋肉をつけることができて基礎代謝が上がる、さらにガンガン脂肪が燃焼しますので、ダイエットの効率が上がります。
ダイエットのためには、「筋トレ後に有酸素運動」の流れを守って運動するようにしましょう。
ここにプロテインはいつ飲むのが正解?
ダイエットのためには、筋トレがとても重要なことを説明しました。筋トレをすると、筋肉がついて痩せやすい身体になる。しかも、脂肪燃焼のための準備が整うのでしたね。
筋肉がつくと、痩せやすい身体になるのは、基礎代謝が上がるからです。基礎代謝は生命維持に必要なエネルギーで、1日の消費カロリーの7割を占めています。
そして、筋肉は基礎代謝の22%を占める部位ですので、消費カロリーが大きいのです。そのため、筋肉をつけると、それだけどんどんカロリーが消費されます。また、筋肉がついている体はカッコいいですよね。
筋肉を効率よくつけるためには、筋トレがとても大切なのですが、さらに効率を上げるためには、プロテインを飲むようにしましょう。プロテイン=タンパク質です。
タンパク質は、筋肉の原料となる栄養素ですので、プロテインを飲むと、筋肉が作られやすい状態になりますので、筋トレの効果がさらにアップします。
逆に、タンパク質を摂取しないと、いくら筋トレをしても、筋肉は増えません。では、筋肉を増やすために必要なプロテインは、一体いつ飲むのが正解なのでしょうか?
ダイエットのためには、筋トレ後に有酸素運動をするのが良いのでしたよね。では、プロテインは筋トレ前に飲むのが良いのか、筋トレ後が良いのか、有酸素運動後に飲むのが良いのか、どれでしょうか。
その答えは、「有酸素運動後」です。筋トレ後に有酸素運動を終えてから、プロテインを飲みましょう。トレーニングが全て終了してから飲むのが、筋肉をつけるためには最も良いのです。
有酸素運動後にプロテインを飲むべき3つの理由
筋トレ後に有酸素運動をして、最後にプロテインを飲むのが良い理由は、3つあります。その理由を1つ1つ検証していきましょう。
プロテインには糖分が含まれている
トレーニング後にプロテインを飲むのが良い理由の1つ目は、プロテインには糖分が含まれていることです。
プロテインはタンパク質が主成分ですが、糖分も少しだけ含まれています。糖分を筋トレ前や筋トレ後に摂取して、有酸素運動をするとどうなるでしょうか?
有酸素運動では血中の糖と脂肪をエネルギーにして行う運動でしたよね。有酸素運動前に糖分を取ってしまうと、血中の糖分が増えてしまいます。
血中の糖分が多いと、なかなか脂肪がエネルギーとして使われなくなりますので、脂肪が燃焼しなくなるのです。
せっかく有酸素運動をしているのですから、効率よく脂肪を燃焼しないともったいないですよね。ですから、筋トレ前・筋トレ後に糖分は摂取せずに、運動後に摂取するようにしましょう。
運動中なのに胃腸に血流が集まる
プロテインは、当然ながらカロリーが含まれています。タンパク質や糖分が含まれているのですから、カロリーがあるのは当たり前のことです。
カロリーを摂取すれば、それを分解・吸収しなければいけませんので、胃腸に血液が集まります。そうすると、本来なら集中すべき筋肉の周辺に、あまり血液が集まらなくなります。
血液が分散してしまうんですね。そうすると、筋肉に十分に血液が行き届かず、運動のパフォーマンスが落ちてしまいます。さらに、運動中にお腹が痛くなってしまうこともあるんです。
さらに、筋肉にもある程度血液を送る必要があるため、胃腸にも必要な分の血液が集まりませんので、せっかく飲んだプロテインを吸収しにくくなります。
そのため、筋トレ前・筋トレ後にプロテインを飲んでから有酸素運動をすると、運動もプロテイン吸収も中途半端になってしまいます。
有酸素運動前に飲むと時間の無駄
筋トレをすると心拍数が上がっていますよね。そして、心拍数は脂肪燃焼にとても重要なんです。
心拍数が110~120回/分あたりになると、脂肪が効率よく燃焼します。筋トレをすると、これよりも心拍数が上がっていると思います。
筋トレをして心拍数を上げ、少し休んでから脂肪燃焼に良い心拍数まで下げて、そこから有酸素運動を行うと、効率よく脂肪を燃焼させることができます。
ただ、筋トレ後にプロテインを用意して、プロテインを飲んでいると、その間に心拍数が下がりすぎてしまうんです。そうすると、有酸素運動を始めて、また少しずつ心拍数を上げなければいけないので、もったいないのです。
そのため、筋トレ後にプロテインを飲んでいては、時間の無駄になりますので、有酸素運動後にプロテインを飲むようにしましょう。
有酸素運動に適した心拍数は、こちらの計算式で求めてください。
最大心拍数=220-年齢
目標心拍数=運動強度×(最大心拍数―安静時心拍数)+安静時心拍数
有酸素運動の運動強度は40~60%とされています。運動強度を50%として、40歳で安静時心拍数が70回/分の人は、心拍数が125回/分だと効率よく脂肪が燃焼できるのです。
筋トレがダイエットに重要な理由とプロテインを飲むタイミングのまとめ
・プロテインを飲むタイミングは、筋トレ後の有酸素運動が最適
・プロテインには糖分が含まれているため、運動後には効果的
・プロテインにはカロリーが含まれているため、有酸素運動前に飲むと吸収しにくくなる
・有酸素前にプロテインを飲むと、心拍数が下がりすぎてしまう
筋トレがダイエットに重要である理由と、プロテインを飲むなら筋トレ後ではなく有酸素運動後に飲むべき3つの理由をまとめました。
ダイエットをするなら、筋トレ後に有酸素運動を行うべきです。そして、有酸素運動後にプロテインを飲むようにしましょう。
そうすれば、程よく筋肉がついて、しかも脂肪が燃焼しますので、効率よくダイエットをすることができるはずです。