プロテインを飲もうと思っているあなたは、どの種類のプロテインを選べば良いのか迷っていませんか?プロテインにはいろいろな種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットなどが異なります。
今回は、混合プロテインについて詳しく説明していきます。混合プロテインの効果やメリット、デメリット、飲み方・飲むタイミングをまとめました。
混合プロテインとは?
混合プロテインとは、2種類以上のプロテインを混ぜたプロテインです。多いのは、ホエイプロテインとカゼインプロテイン、もしくはホエイプロテインとソイプロテインですね。
2種類以上のプロテインを混ぜることで、それぞれのデメリットを軽減して、メリットを活かしていくことができるのです。
混合プロテインの特徴
混合プロテインの特徴は、なんといっても長時間にわたり、アミノ酸を筋肉に供給し続けられることです。
これを説明するためには、ホエイプロテインの特徴とカゼインプロテインやソイプロテインの特徴を説明しておかなければいけません。
■ホエイプロテインの特徴
ホエイプロテインは、牛乳の水分に含まれるプロテインですので、水に溶けやすいという性質があります。
水に溶けやすいということは、それだけ吸収が速いということです。ホエイプロテインは飲んでから1~2時間で吸収されます。
■カゼインプロテインやソイプロテインの特徴
カゼインプロテインやソイプロテインは固形成分のタンパク質です。カゼインプロテインは、牛乳の固形成分のタンパク質からできていて、ソイプロテインは大豆のタンパク質から作られています。
カゼインプロテインやソイプロテインは水に溶けにくいので、消化吸収が非常に遅いことが特徴です。消化吸収にかかる時間は7時間程度なんです。
混合プロテインは、ホエイプロテインとカゼインプロテインまたはソイプロテインを混ぜたものですので、この特徴をどちらも併せ持っているのです。
混合プロテインの効果やメリット
混合プロテインの効果やメリットは何でしょうか?混合プロテインの主な効果やメリットは、次の2つがあります。
即効性と持続性の両方の効果がある
混合プロテインの効果やメリットの1つ目は、即効性と持続性の両方の効果があることです。混合プロテインは、ホエイプロテイン+カゼインプロテインまたはソイプロテインでしたよね。
ということは、ホエイプロテインとカゼインプロテイン(ソイプロテイン)の両方の特徴を持っていることになります。
ホエイプロテインは消化吸収がとても早く、飲んでから1~2時間で吸収されます。そのため、飲んでからすぐに筋肉にアミノ酸を届けることができます。
ただ、持続性はありません。一気にアミノ酸を届けたら、それで終わりです。
それに対して、カゼインプロテインやソイプロテインは、消化吸収がとても遅く、7時間程度はかかります。ということは、ゆっくり時間をかけて、アミノ酸を筋肉に届けられます。
ただ、一気にたくさんの量を筋肉に届けることはできません。
つまり、ホエイプロテインは即効性があるプロテインで、カゼインプロテイン(ソイプロテイン)は持続性に優れたプロテインということです。
2種類を混ぜた混合プロテインは、即効性も持続性も併せ持つプロテインです。混合プロテインは、飲んでからすぐにたくさんのアミノ酸を筋肉に届けることができますし、その後もゆっくり長時間アミノ酸を届けることができるのです。
使い分ける面倒がない
混合プロテインのメリットは、使い分ける面倒がないことです。本気で筋肉を成長させたいなら、即効性のあるホエイプロテインと持続性のあるカゼインプロテインやソイプロテインを使い分ける必要があります。
即効性のあるホエイプロテインは筋トレ直後や朝一番で飲むのが良いんです。筋トレ直後は、筋トレで刺激した筋肉にタイムリーにアミノ酸を届けられます。
また、就寝中にタンパク質を摂取できないので、朝はタンパク質が不足しています。タンパク質が不足していると、筋肉が分解されてしまいますので、すぐに吸収できるホエイプロテインを飲むと良いのです。
持続性のあるカゼインプロテインやソイプロテインは、就寝前や間食時に向いているプロテインです。吸収が遅いため、寝ている間も持続的にアミノ酸を筋肉に届けられますので、筋肉の分解を最小限にすることができます。
また、消化が遅いということは、満腹感が持続するということです。そのため、間食代わりに飲むのに向いているのです。
本来なら、このようにプロテインはその特徴に合わせて、飲むタイミングによって使い分ける必要があります。
でも、混合プロテインは即効性もあり、持続性もありますので、使い分ける必要がないのです。いつ飲んでも、効果がありますので、「今はこれ。筋トレ後はこっちのプロテイン」のように使い分ける必要がないので、面倒がありません。
ズボラな人や面倒くさいのが嫌いな人は、混合プロテインを飲むようにすると良いでしょう。
混合プロテインの2つのデメリット
混合プロテインにはデメリットもあります。混合プロテインのデメリットを2つご紹介しますね。
ちょっと中途半端
混合プロテインは、ちょっと中途半端であることがデメリットですね。2つのプロテインを混ぜているので、それぞれ半分ずつのメリットしかありません。
たとえば、筋トレ後にホエイプロテインを飲んで、すぐに筋肉に届けられるアミノ酸の量を100とします。でも、混合プロテインの場合は50しか届けられないのです。残りの50はゆっくりと吸収されるプロテインですから。
混合プロテインは単独でプロテインを飲んだ場合のデメリットを補えることがメリットですが、単独で飲んだ場合のメリットは少し減ってしまいます。
そのため、ホエイプロテインとカゼインプロテイン(ソイプロテイン)をきっちり使い分けている人に比べると、筋肥大の効果はやや低いと言わざるを得ないでしょう。
それでも、1種類のみのプロテインしか飲まない時よりは、筋肥大の効果は期待できますよ!
基本的に海外産
混合プロテインは、基本的に海外産になります。国内メーカーで混合プロテインを作っているところは少ないのです。
そのため、いつもネット通販でプロテインを購入しているという人ならともかく、近所のスポーツ用品店などで購入する場合は、なかなか入手できないことがあります。
混合プロテインの飲み方や飲むタイミング
混合プロテインの飲み方や飲むタイミングを説明していきます。混合プロテインはメリットが多いプロテインですが、飲み方や飲むタイミングを間違えるt、その効果やメリットは少なくなってしまいます。
しっかり混ぜる
混合プロテインの飲み方は、ほかのプロテインと同様に水や牛乳、豆乳と混ぜて飲むののが基本です。
ただ、ホエイプロテインと比べると、カゼインプロテインやソイプロテインが入っている分、水に溶けにくく飲みにくいので、専用のプロテインシェイカーを使ってしっかり混ぜてから飲むようにしましょう。
また、多めの水分で溶かすようにしたり、混ぜえてから少し時間を置くようにすると、飲みやすくなると思います。
飲むタイミングはいつでもOK
混合プロテインを飲むタイミングは、基本的にいつでもOKです。即効性もあり、持続性もあるのですから、特に飲むタイミングにこだわる必要はありません。
ただ、おすすめのタイミングは次の3つです。
・筋トレ前
・就寝前
また、間食として飲むのも良いですね。ただ、いつのタイミングで飲んでも良いからといって、飲み過ぎには注意しましょう。
飲み過ぎると、脂肪に変わってしまって、太る原因になりますので、飲み過ぎないようにしてくださいね。
混合プロテインの特徴と効果・メリットとデメリットの総まとめ
・ホエイプロテインは、飲んでから1~2時間で吸収される
・ガゼインプロテインとソイプロテインは、消化吸収に7時間以上かかる
・混合プロテインの効果とメリット
「即効性と持続性の両方の効果が得られる」「プロテインを使い分ける面倒がない」
・混合プロテインのデメリット
「半分ずつのメリットしかない」「基本的に海外産のため、入手が難しい」
・混合プロテインの飲み方と飲むタイミング
「しっかり混ぜるのが基本」「筋トレ前」「起床後と就寝前」
混合プロテインの特徴や効果・メリット、デメリット、飲み方や飲むタイミングをまとめました。混合プロテインは即効性と持続性の両方を兼ね備えたプロテインです。
2種類のプロテインを使い分けるのが面倒な人やどんなプロテインを選べば良いかわからないというプロテイン初心者は、混合プロテインを飲んでみてはいかがですか?