ダイエット中は甘いものを控えなければいけないので、どうしてもストレスが溜まります。ダイエット中にどうしても甘いものが食べてたくなったら、洋菓子ではなく和菓子をチョイスしてみませんか?
ダイエット中に甘いものを食べるなら、あんこを使った和菓子がおすすめなんです。あんこのカロリーや栄養、ダイエット効果&美容効果、ダイエット中のおすすめの食べ方をご紹介します。
この記事の目次
あんこのカロリーや栄養は?
ダイエット中に甘いものを食べるなら、洋菓子よりも和菓子がおすすめです。あんこは生クリームやカスタードクリームよりも、カロリーが低く、ダイエットに効果的な栄養素が入っているからです。
あんこのカロリー
食品成分表でのあんこの100gあたりのカロリーは、次のようになっています。
・こしあん=155kcal
「え?こしあんの方がカロリーがだいぶ少ないの?」と思うかもしれませんが、これはこしあんのカロリーには砂糖が入っていないからなんです。
粒あんと同じだけ砂糖を入れれば、原料は同じですから、ほぼ同じカロリーになると考えて良いでしょう。
あんこの100gあたりのカロリーを見ても、いまいちカロリーが多いか少ないかがわからないと思いますので、大さじ1杯あたりのあんこのカロリーをご紹介します。大さじ1杯のあんこの量なら、イメージしやすいですよね。
このカロリーはお砂糖入りのあんこのカロリーです。これを見ると、意外と低カロリーかなと思えますよね。では、次にあんこを使った和菓子と代表的な洋菓子のカロリーを比べてみましょう。
・大福(小さめサイズ)1個=105kcal
・どら焼き1個=176kcal
・シュークリーム1個=250kcal前後
・ショートケーキ1カット=350kcal前後
・ミルフィーユ1個=500kcal前後
和菓子や洋菓子のカロリーは、それぞれ大きさや材料によって異なりますが、おおよその目安はこのようなものになります。
これを見てわかると思いますが、あんこを使った和菓子は生クリームやカスタードクリームを使った洋菓子に比べて、カロリーが低いのです。
あんこの栄養
あんこの栄養の中で、特に注目すべき栄養素をピックアップしてご紹介します。これは、砂糖入りのあんこの成分です。
あんこの栄養成分 | 100gあたりの含有量 |
タンパク質 | 5.6g |
脂質 | 0.6g |
炭水化物 | 54g |
カリウム | 160mg |
マグネシウム | 23mg |
鉄 | 1.5mg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
食物繊維 | 5.7g |
ポリフェノール | |
サポニン |
この中で特に注目すべきは、ポリフェノールとサポニンです。
■ポリフェノールの効果
ポリフェノールは抗酸化作用が高く、体内の活性酸素を除去してくれる働きがあります。そのため、次のような効果があります。
・血行促進効果
・動脈硬化予防
・美肌&アンチエイジング効果
・がん予防
■サポニンの効果
小豆に含まれるサポニンには、次のような効果があります。
・肥満予防
・抗酸化作用
サポニンはいろいろな植物に含まれていて、大豆や高麗人参などにも含まれている栄養素ですが、あんこの原料である小豆に含まれるサポニンは、特に利尿作用が高いことが特徴です。
あんこの6つのダイエット効果
あんこには、6つのダイエット効果があります。なぜあんこは、ダイエット中でも安心して食べることができるのかを説明していきます。
甘いけれど低カロリー
あんこのダイエット効果の1つ目は、甘いのに低カロリーであることです。ダイエット中は好きなように甘いものを食べることができませんよね。甘いものを我慢して、ダイエットを続けている人が多いと思います。
「甘いものが食べたい、でもダイエット中だから我慢しなければいけない」、これはストレスが溜まります。このストレスがピークに達すると、ドカ食いをしてしまうんです。
あんこはとても甘いですよね。でも、先ほど説明したように低カロリーです。だから、あんこを食べると、それほど太ることを気にしなくて良いのに、甘いものを食べた満足感を得ることができるのです。
甘いものを食べたいという欲求を解消することができれば、ダイエットを無理なく続けていくことができます。
食物繊維が豊富
あんこのダイエット効果の2つ目は、食物繊維が豊富なことです。あんこの原料である小豆には、食物繊維が豊富に含まれていますので、あんこにも食物繊維は豊富に含まれています。
そのため、あんこを食べると便秘を解消して、腸内環境を整えることができるんです。腸内環境を整えれば、基礎代謝が上がりますので、消費カロリーが増えて、痩せやすい体になることができます。
むくみを予防して代謝をアップ!
あんこにはカリウムとサポニンが含まれていますので、利尿効果が高いんです。体内の余分な水分を尿として排出することができれば、むくみはなくなります。
いつも脚がむくんで悩んでいる人、朝起きたら顔がパンパンにむくんでいる人でも、あんこの効果でスッキリむくみのない体になることができます。
むくみを予防すると、すっきりと細く見える事だけがメリットではありません。むくみがなくなれば、代謝がアップしますので、消費カロリーが増えて痩せやすい体になります。
ダイエットしながらもきれいになれる!
あんこのダイエット効果の4つ目は、ダイエットしながらきれいになれることです。ダイエットをしていると、栄養不足・栄養の偏りから、肌荒れしたり、髪の毛がパサパサになったりしてしまうことが多いですよね。
でも、あんこを上手に取り入れながらダイエットをすると、抗酸化作用のあるポリフェノールをたっぷり摂取できるので、美肌を保ちながらダイエットできるのです。
脂肪が蓄積しにくい
あんこを食べながらダイエットをすると、脂肪が蓄積しにくくなります。小豆のサポニンは、ブドウ糖が中性脂肪に変わるのを防いでくれる効果があります。
また、脂質の代謝を促進してくれるので、脂肪が燃焼しやすくなり、ダイエットしやすい体になることができるのです。
糖質がエネルギーに変わりやすい
あんこのダイエット効果、最後は糖質がエネルギーに変わりやすいことです。糖質を素早くエネルギーに変えて消費してしまえば、脂肪として蓄積することはなくなります。
あんこには糖質の代謝を促進するビタミンB1が含まれているので、糖質がエネルギーに変わりやすくなるのです。
ダイエット以外のあんこの効果4つ
あんこのダイエット効果をご紹介しましたが、あんこにはダイエット以外の効果もあります。
美肌効果
あんこには美肌効果があります。あんこにはポリフェノールがたっぷり含まれているので、アンチエイジングができて、肌のしわやたるみを防ぐことができます。
また、血行促進効果もあるので、肌や髪の毛に必要な栄養素や酸素をしっかり送り届けられるので、肌のターンオーバーが正常化しやすくなり、ツヤツヤ&ツルツルの肌になることができるんです。
冷え性の改善
あんこの効果の2つ目は、冷え性改善です。ポリフェノールは血液をサラサラにしてくれるので、血行促進効果があります。
血行が促進されると、体の隅々の細い毛細血管にまで血液がしっかり流れるので、冷え性を改善することができるのです。
冷え性に悩んでいる女性は多いので、これはとてもうれしい効果ですよね。
貧血予防・改善
あんこの効果の3つ目は、貧血の予防・改善です。あんこには鉄が含まれていますので、鉄欠乏性貧血を改善することができます。
生活習慣病を予防
あんこの効果、最後は生活習慣病を予防できることです。ポリフェノールもサポニンも抗酸化作用があります。細胞をさび付かせる活性酸素を除去してくれるので、動脈硬化を防いだり、がんなどの生活習慣病を予防できるのです。
あんこは健康にも良いんですね。
ダイエットをする時のあんこの6つの食べ方
あんこはダイエットに効果がある食べ物ですが、それでもむやみやたらに食べて良いというわけではありません。
ダイエット中にあんこを食べる時のおすすめの食べ方を6つご紹介します。
あんこはつぶあんを選ぶ
ダイエット中にあんこを食べるなら、つぶあんを選びましょう。カロリー自体はこしあんもつぶあんも変わりません。でも、つぶあんの方がダイエットに向いているのです。
こしあんは小豆の皮を除去していますが、つぶあんは皮まで一緒に食べることができます。
小豆の皮には食物繊維やサポニンが豊富に含まれていますので、こしあんよりもつぶあんを食べたほうが、ダイエット効果&健康効果&美容効果が高いのです。
寒天やきな粉と一緒がおすすめ
ダイエット中のあんこの食べ方でおすすめなのは、寒天やきな粉と一緒に食べる方法です。寒天とあんこを一緒に食べる=羊羹ですね。
寒天はほぼノンカロリーで、しかも食物繊維が豊富です。ノンカロリーで嵩増しができて、さらに食物繊維が取れるなら、ダイエット中にはうれしい限りだと思いませんか?
羊羹にきな粉なんてかけてしまえば、さらにダイエット向きです。きな粉は大豆の粉ですから、低カロリーなのにタンパク質は豊富です。
ダイエット中はタンパク質が不足しがちになります。タンパク質が不足すると、筋肉量が減って、基礎代謝が低下します。だから、せっかくあんこを食べるなら、一緒にきな粉を食べたほうが良いんです!
ダイエット中は羊羹にきな粉をかけたものを食べることをおすすめします!
大福なら絶対にイチゴ大福
あんこを使った和菓子の代表といえば、大福ですよね。ダイエット中に大福を食べるなら、絶対にイチゴ大福を選ぶことをおすすめします。
イチゴが丸ごと入ったイチゴ大福は、本来あんこが入るスペースにイチゴが入っているので、カロリーダウンになるんです。更にビタミンCも摂取することができますね。
イチゴ大福は季節によってはなかなか手に入りにくいですが、イチゴの季節に和菓子を食べるなら、イチゴ大福を選びましょう。
食べ過ぎない!
ダイエット中のあんこの食べ方、4つ目は食べ過ぎないことです。あんこは低カロリーでダイエット効果があるからと言って、食べ過ぎたら、もちろん太ります。
あんこは洋菓子に比べて低カロリーで太りにくいというだけですので、あんこを食べたから痩せるというわけではないのです。そこは誤解しないようにしましょう。
ダイエット中はきちんとカロリー計算をして、食べ過ぎにならない範囲で、あんこを食べるようにしてください。
緑茶と一緒にどうぞ
ダイエット中のあんこの食べ方でおすすめなのは、飲み物は緑茶にすることです。あんこと緑茶は合うので、自然にあんこの和菓子を食べる時には緑茶を用意する人が多いと思います。
緑茶には、あんこにはないビタミンCが含まれています。さらに、抗酸化作用の高いカテキンがたっぷりなので、ダイエット効果が倍増するんです。
ちなみに、抹茶ラテのようにすると、砂糖やカロリーを摂取してしまいますので、ノンシュガーで普通に淹れた緑茶にして下さいね。ちょっと濃いめにすると良いですよ。
あんこを自作してカロリーオフ!
ダイエット中にあんこを食べる時には、あんこを自作してみてはいかがですか?自分であんこを作ると、砂糖の量を調整できるので、カロリーを下げることができるんです。
こしあんを作るのは面倒ですが、つぶあんなら意外と簡単にできます。
<材料>
・小豆 250g
・砂糖 180g
・塩 少々
<作り方>
1.小豆を洗う
2.あく抜きのために茹でる
3.圧力鍋に小豆を入れて、ひたひたになるまで水を入れて加圧する
4.砂糖を少しずつ入れて、煮詰めて出来上がり
ホームベーカリーでもスイッチ1つで簡単にできるものがありますので、簡単にあんこを作ってみましょう。
あんこの栄養とカロリー・ダイエット効果と食べ方についてのまとめ
・あんこの栄養は、ポリフェノールとサポニンが含まれているのがポイント
・あんこの効果と効能
「動脈硬化予防」「利尿作用」「肥満予防」「抗酸化作用」「甘いのに低カロリー」「むくみ予防」「脂肪蓄積予防」「美肌効果」「冷え性の改善」「貧血予防」「生活習慣予防」
・ダイエット時のあんこの食べ方
「あんこはつぶあんを選ぶ」「寒天やきな粉と一緒に食べると効果的」「大福にするならイチゴ大福」「食べすぎない」「緑茶と一緒に食べるとダイエット効果倍増」「あんこを自作するともっとカロリーオフができる」
あんこの栄養やカロリー、ダイエット効果、おすすめの食べ方をまとめました。あんこなら、ダイエット中でも安心して甘いものを楽しむことができます。
ただ、やはり食べ過ぎはNGですので、適量を上手に楽しむようにしましょうね。