「ダイエットをしたいのに、食欲が止まらない!」、そんな悩みを持っている人は多いですよね。食欲はダイエットの敵です。食欲が止まらなければ、ついつい食べ過ぎてしまうので、ダイエットをすることができません。
食欲が止まらない原因と食欲を抑える方法をまとめました。ダイエットをしたいけれど、いつも食欲に負けてしまうという人は、ぜひ参考にしてください。
食欲が止まらない5つの原因
食欲が止まらない原因は、次の5つが考えられます。
・生理前
・睡眠不足
・ストレス
・スマホやパソコンの見すぎ
・病気
この5つはなぜ食欲が止まらなくなってしまうのかを詳しく説明していきます。
生理前
食欲が止まらない原因の1つ目は、生理前です。女性は、生理前になるとついついドカ食いしてしまうという人は多いと思います。コンビニでケーキやデザートを2~3種類買ってしまって、一気に食べてしまう、スナック菓子1袋を1人でペロリと食べてしまうなどですね。
「食べ過ぎちゃったなぁ。そろそろ生理が来るかなぁ?」と、食欲が止まらないことで生理が近いことを感じる人も少なくないと思います。
生理前になると、食欲が止まらなくなるのは自然なことなのです。生理前になると、女性ホルモンの1つであるプロゲステロンの分泌が多くなります。
プロゲステロンは妊娠した時に赤ちゃんのベッドとなる子宮内膜を厚くする役割があります。つまり、妊娠に備えるようにしているんですね。妊娠すると、子宮の中で赤ちゃんを育てる必要がありますので、栄養を蓄えないといけません。
栄養を蓄えるためには、食べる必要があります。だから、生理前になると食欲が止まらなくなるのです。妊娠していない場合は、生理が来てプロゲステロンの分泌量が減りますので、食欲ももとに戻ります。
睡眠不足
睡眠不足も食欲が止まらない原因の1つです。睡眠不足と食欲は、一見何の関係もないように思えますが、実は深いかかわりがあるのです。
睡眠不足になると、レプチンの分泌が減り、グレリンの分泌量が増えるのです。
睡眠時間が短くなると、レプチン(食欲抑制ホルモン)の分泌が低下して、グレリン(食欲増進ホルモン)の分泌が増えることが示されています。
レプチンとは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲を抑制し、代謝を亢進する働きがあります。つまり、痩せホルモンですね。グレリンは胃から分泌されるホルモンで、食欲を増進させて、代謝を低下させる作用があるんです。グレリンは「デブホルモン」と言えるかもしません。
睡眠不足になると、痩せホルモンが減って、デブホルモンが増えますから、食欲が止まらなくなってしまうのです。
ストレス
食欲が止まらなくなる原因の3つ目はストレスです。ストレスを感じると、食欲が止まらなくなるのです。ストレスを感じると、幸福ホルモンのセロトニンの分泌量が低下します。
でも、食事をすると、特に甘いものを食べると、脳内でセロトニンやドーパミンなどの幸福を感じる物質、快楽物質が分泌されるので、幸福感を感じて、一時的にストレスを解消できるのです。
また、ストレスを感じると交感神経が優位になって、コルチゾールというストレスに対抗するためのホルモンが分泌されます。コルチゾールはストレスに対抗するために、エネルギーを体内に溜めこもうとします。つまり、脂肪を溜めこもうとするんです。
脂肪を溜めこむためには、どんどん食べなければいけません。そのため、ストレスを感じると、食欲が止まらなくなってしまうんです。
スマホやパソコンの見すぎ
スマホやパソコンの見すぎも、食欲が止まらなくなる原因になります。スマホやパソコンからは、ブルーライトという強い光が出ています。
ブルーライトは波長が短く、エネルギーが強い光なので、網膜にまで達する光です。強い光を長時間浴びていると、体内時計が狂ってしまいます。
網膜が強いブルーライトの刺激を受けると、脳は「朝だ」と判断し、メラトニンという睡眠を司るホルモンの分泌が抑制され覚醒し、ブルーライトの量が減少すると「夜だ」と判断して、メラトニンの分泌が活発になります。
体内時計が狂ってしまうと、睡眠不足になってレプチンが減って、グレリンが増えます。また、自律神経のバランスが狂って、交感神経が優位になり、コルチゾールが分泌されるようになりますので、食欲が止まらなくなるのです。
病気
食欲が止まらない原因、最後は病気です。病気が原因で、食欲が止まらなくなることがあるのです。食欲が止まらなくなる原因となる病気は、次の2つがあります。
・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
・インスリノーマ
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺の機能が亢進するために、甲状腺ホルモンの分泌量が多くなる病気です。甲状腺ホルモンは身体の代謝を促進する作用がありますので、甲状腺機能亢進症になると、体のエネルギーがドンドン消費されていくのです。
エネルギーがドンドン使われてしまうと、脳は「もっとエネルギーを摂取しなければ!」と思って、食欲が止まらなくなってしまいます。
インスリノーマとは膵臓にできる腫瘍のことですが、インスリノーマができるとインスリンの分泌量が増えます。インスリンの分泌量が増えれば、血糖値が下がりすぎてしまいます。
血糖値が下がってしまうと、脳は血糖値を上げるために、食欲を亢進させて、エネルギーを摂取しようとするのです。そのため、食欲が止まらなくなってしまいます。
食欲を抑える9つの方法
食欲が止まらなくなると、ダイエットできません。ダイエットを成功させるには、いかに食欲を抑えるのかが重要になるのです。食欲を抑えるための9つの方法をご紹介します。
食物繊維をたっぷり摂る
食欲を抑える方法の1つ目は、食物繊維をたっぷり摂ることです。不溶性食物繊維は水を吸収することで、胃の中で膨張しますので、食事量が少なくても満腹感を得られるんです。
食欲が止まらない時は、食事の前にはまずは野菜サラダなど食物繊維が豊富に含まれている食品をたっぷり食べるようにすると良いでしょう。
ゆっくりよく噛んで食べる
食欲を抑えるためには、ゆっくりよく噛んで食べるようにしてください。食欲を抑えるためには、満腹中枢を刺激することがカギになります。満腹中枢を刺激すれば、「お腹いっぱい」と感じますので、食欲を抑えることができます。
満腹中枢が刺激されるのは、食事を開始してから15~20分後になります。血糖値が上がることで、脳が「そろそろ満腹だな」と感じるようになるんですね。
また、よく噛んで食べると、ヒスタミンという物質が産生されて、それで満腹中枢が刺激されるんです。
食欲が止まらない人は、ゆっくりよく噛んで食べるようにすると、食欲を抑えることができるはずです。最低でも1口20回、できれば1口30回は噛むようにしましょう。最初はよく噛んで食べることに違和感を感じて、「面倒だなぁ」と感じると思います。
でも、慣れればそれが普通になってきますので、頑張って続けましょう。よく噛むようにすれば、自然と食事にかかる時間が長くなりますので、食べ過ぎる前に満腹になるはずです。
ながら食いを止める
食欲を抑えるためには、ながら食いを止めましょう。ながら食いをしていると、いつの間にか食べ過ぎてしまうんです。食事をする時には、食事に集中しましょう。
テレビを見ながらの食事、スマホを操作しながらの食事は止めるようにしてくださいね。そうすれば、食べ過ぎを防げるはずです。
食後はすぐに歯磨きをする
食欲を抑えるためには、食後はすぐに歯磨きをしましょう。食後に歯磨きをすると、口の中が歯磨き粉の香りになりますので、食欲を抑えることができます。歯磨きをした後は、誰でも食欲がなくなりますよね。
また、歯磨きをした後に少し経ってから、「また何か食べたいなぁ」と思った時も、「もう歯を磨いてしまったから」と食欲を抑えるために理由づけができるのです。
グッスリ眠る
食欲を抑える方法の5つ目は、グッスリ眠ることです。規則正しい生活をして、質の高い睡眠を取るようにしましょう。そうすれば、グレリンの分泌が抑制されて、レプチンの分泌が多くなり、自然に食欲を抑えることができます。
質の高い睡眠のためには、寝る前のスマホやパソコンは止めましょう。寝る2時間前には、どちらも触らないようにしたいですね。
手持無沙汰になるという人は、ゆっくり入浴して、ストレッチをするなどリラックスタイムにすると、グッスリ眠れるようになります。
買い置きをしない
食欲を抑えるためには、買い置きをしないようにしましょう。買い置きをしていると、「何か食べたい」と思った時に、わざわざ買いに行かなくても良いので、ついつい食べてしまうのです。
買い置きがなければ、コンビニやスーパーまで買い物に行かなくてはいけないので、「我慢するしかないかな」と食欲を抑えることができますよね。
スーパーやコンビニでは必要最低限のものだけを購入するようにして、カップ麺やお菓子類などすぐに食べられるものは買い置きしないようにしてください。
レモンソーダを飲む
食欲を抑えるためには、炭酸水を飲みましょう。炭酸水は炭酸ガスが含まれています。その炭酸ガスが胃で膨れるため、満腹感を得やすくなります。
ただの炭酸水だと飲みにくくて嫌という人が多いのですが、炭酸水にレモン果汁を加えてレモンソーダにすると、飲みやすくなると思います。もちろん、ノンシュガーにしてくださいね!
ストレス発散方法を見つける
食欲を抑える方法の8つ目は、ストレス発散方法を見つけることです。ストレスが溜まっていると、食欲が止まらなくなりますので、ストレスをこまめに発散して、ストレスマネジメントをしましょう。
ドカ食いをしてストレス発散をしていた人は、違う方法でストレスを発散するようにして下さいね!
病院を受診してみる
食欲を抑える方法の9つ目は、病院を受診することです。ご紹介した8つの方法を実践しても、全く食欲が止まらない場合は、病気が原因かもしれません。
病気が原因の場合は、病院できちんと治療しないと、食欲は止まりません。そのため、いろいろ
試してみたけれど、食欲が止まらないという人は、内科を受診するようにしてください。
食欲が止まらない原因・抑える方法についてのまとめ
「生理前」「睡眠不足」「ストレス」「スマホやパソコンの見すぎ」「病気の可能性」
・食欲を抑える方法
「食物繊維をたっぷり摂る」「ゆっくりよく噛んで食べる」「ながら食いをやめる」「食後はすぐに歯磨きをする」「ぐっすり眠る」「買い置きはしない」「レモンソーダを飲む」「ストレス発散方法を見つける」「病院に行く」
食欲が止まらない5つの原因と食欲を抑える9つの方法をまとめました。食欲が止まらないのは、自分でも気づかないうちにストレスを溜めていたり、睡眠の質が下がっているのかもしれません。
食欲が止まらないのに、食欲のままに食べていたら、どんどん肥満になってしまいますので、食欲が止まらない人は、早めにご紹介した9つの食欲を抑える方法を実践するようにしましょう。