塩抜きダイエットは3日間、食事から一切塩分を抜いてしまうダイエット方法です。日頃の塩分の取りすぎをリセットして体の中から不要な水分と塩分を抜き、短期間で痩せられると言われています。堀北真希さんが実践したダイエットとして知られています。
ただ、塩抜きダイエットは実践してみるとなかなか大変。塩分を抜くと外食すらできなくなります。成功するためには、上手に3日間を過ごすためのコツをつかむことが大切です。
この記事の目次
塩抜きダイエットで痩せる理由
厚生労働省が2014年3月に発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書によれば、18歳以上の男性は1日当たり8.0グラム未満、18歳以上の女性は1日当たり7.0グラム未満という目標量が定められています。さらに、日本高血圧学会減塩委員会は、高血圧予防のために、1日6グラム未満という制限を勧めています。
人間は塩分がなければ生きていけません。でも現代の食事では塩分を摂り過ぎているものです。摂り過ぎた水分は体の中に蓄積され、徐々に体の中の塩分濃度を高めています。
腎臓に負担をかけて、体がむくみやすくなり、高血圧にもつながります。血行が悪くなって老廃物を溜め、体の老化を促進することにもつながるのです。
塩抜きダイエットでは、3日間の食事で塩分を完全に抜くことで、体の中の塩分濃度を下げて血行を改善します。3日間で老廃物をたくさん出すことができ、これだけで老廃物が排出されて短期的に2〜3キロ痩せることができるという仕組みです。
塩抜きダイエットの効果
でも徹底的にやるなら4日くらいを限度にって書いてあったから、メリハリをつけて塩抜きダイエットをすれば少しずつ痩せやすいカラダに変わっていけるし、痩せられるし、とてもいいのかも!
— 윤히 (@devriiina) 2013年4月5日
塩を一切摂取しない『塩抜き減量』
— 田口 達也 (@Ace8trriger) 2014年12月10日
体脂肪率が10%以下の俺でも
体重を3日で2キロ落とせた!
*結果
即効性があって良い。
代謝が良くなるから、塩を抜くのをやめても痩せ易い身体を保てる。
*感想
塩を抜くのはとっても辛い。
それだけでなく、むくみを解消するだけでなく代謝も改善してそのあとも痩せやすい体質作りを目指せます。
塩分の取りすぎで腎臓に負担をかけているときは、体に老廃物や水分もたまりやすくてとても太りやすい状態です。でも、塩抜きダイエットをすることで体の塩分濃度を下げると、老廃物を出すだけでなく、老廃物を溜まりにくい体質に変えていくことができるようです。
このダイエットは短期集中で痩せたい人よりも、体質改善して健康的にダイエットすることを目指す人向けのダイエットです。
塩抜きダイエットの方法と守るべき3つのルール
塩抜きダイエットの基本的なやり方は、3日間塩分を抜いた食事をすることです。
【塩抜きダイエットの効果】
— まきまき (@makimaki7297) 2016年3月11日
3日間、塩分を抜いた食事をするだけでその後、食欲が減り、食べ過ぎを防止。
余分な水分が抜け、むくみが解消されると代謝が上がり、脂肪を燃焼しやすい痩せ体質に。
余分な水分が体外に排出され、便秘解消にもつながる。
塩や醤油、塩分が含まれる調味料は使わない
抜くのは塩だけではありません。醤油やめんつゆ、コンソメ、ケチャップ、マヨネーズ、味噌、塩分入りの出汁や料理酒などを一切断ちます。かわりに使えるのが、カレー粉(粉のみ)や塩分無添加の出汁、みりんや砂糖、酢、レモン、胡椒などです。
風味付けにはハーブも便利です。ニンニクや生姜、バジルやクミン、チリパウダーなどを使うのも良いです。
加工食品は控え、外食も基本的に無理と考える
塩分を完全に断つため、加工食品も控えます。ハムやベーコン、缶詰、カップラーメンや菓子パン、お弁当、シリアル、漬物、スナック菓子も食べられません。食パンですら塩分は含まれます。買い物するときは裏面の栄養成分表を見て、塩分が含まれていないものを選びましょう。
コンビニだけで考えても食塩が入っていないものはほぼ販売されていないので、外食も無理だという認識が必要です。
水を毎日1.5〜2リットル飲む
より老廃物を出しやすくするため、水を1.5〜2リットル飲むのも大切です。1〜2日目はむくみがひどくなるかもしれませんが、体の中の塩抜きがうまくできていればしっかり水分が排出されていくはずです。
水だけではしんどいという場合は一部をお茶にするのも良い方法です。
ルールを守らないと危険!塩抜きダイエットの2つの注意点
塩抜きダイエットはその食事も難易度が高いですが、体への負担も大きなダイエット方法です。そもそも人は塩分がないと生きていけないので、やりすぎると健康に良いどころか危険な状態になります。確実にルールを守って、正しいやり方で実践しましょう。
塩抜きダイエットは3日間が限度
まず、塩抜きする期間は3日間が限度です。
筋肉というのは私たちが自分の意思で動かせる随意筋(骨格筋など)と、自分では動きをコントロールできない不随意筋があって(心臓の筋肉や呼吸に関わる筋肉、内臓や血管などがこの不随意筋にあたります)ナトリウムが不足し過ぎるとそれらが正常に働かなくなり麻痺や発作を起こしたり、神経伝達が上手くいかず意識障害など引き起こす可能性があります。
もし3日以内でもめまいや痺れ、脱力感などを感じたら、すぐにやめること。自分の体調が良くて、余裕を持って取り組めるタイミングで行うようにしましょう。
汗をたくさんかくことは控える
汗は塩分をたくさん排出します。塩抜き期間中に塩分濃度を必要以上に下げるのは危険です。運動などもできるだけ控え、ゆっくり過ごしながら行いましょう。もし夏に行うなら、1日中涼しい室内にいられる日に行うようにしてください。
おすすめなのは、週末を上手に活用することです。金曜日から減塩を意識して、土日で塩抜きしながらゆっくり過ごすことができれば、程よいリフレッシュにもなり、一石二鳥です。
塩抜きダイエットを成功させる2つのコツ
食事内容に何を選ぶかで塩抜きダイエットの成果は大きく変わります。できるだけ野菜中心で穀物類は控えると、高い効果を得やすくなります。
絞った。だいぶ塩抜き出来たかなー♪減量するとスープとかで塩分摂取が増えて結果痩せにくくなるので、定期的な塩抜きは重要ですね。明日から漢方も復活します(^^)
— にゃかリズム (@nyaka_x) 2015年4月9日
カリウムの多い野菜や果物中心の食事で
うまく老廃物を出していくためにも、食事内容は野菜や果物を中心とした内容にしていきましょう。野菜や果物に含まれるカリウムが、体のデトックスを促進します。カリウムが特に多い身近な食べ物はバナナです。塩抜き中はバナナも上手に活用すると良いでしょう。
・トマト入り野菜スープ(ニンニクや生姜、ハーブ類で風味付け)
・バナナヨーグルト(はちみつも使って)
・カリウムの多いさつまいもとリンゴの甘煮
・大根を出汁でしっかり煮込む
・リンゴや小松菜、バナナなどを使ったスムージー
あまり偏るのもよくありませんが、甘い料理やスムージー、ヨーグルトや煮込み系の料理を上手に活用すると成功しやすいです。
どうせなら穀物類も控えてみる
どうせ塩抜きダイエットを行うなら、穀物類もできるだけ控えるのもオススメです。食パンやパスタはそもそも塩分が含まれているので、できるだけ控えたいもの。もし食べるならお米だけにするなどのルールを決めても良いでしょう。
肉や魚はいくら食べても大丈夫ですし、主食を控えてもジャガイモやサツマイモがあります。上手に食べていけば意外と空腹感を感じずに過ごせるはずです。
塩抜きダイエットに効果的な3つの方法と注意点についてのまとめは・・・
・塩抜きダイエットの方法
「塩や醤油など塩分が含まれる調味料は使用しない」「加工食品や外食を控える」「水を毎日1.5~2リットル飲む」
・塩抜きダイエットでの注意点
「ダイエット期間は3日間が限度」「汗をたくさんかくことを控える」
・塩抜きダイエットを成功させるコツ
「カリウムの多い野菜や果物中心の食事をする」「穀物類もなるべく控える」
塩抜きダイエットは短期集中ダイエットではありますが、実は体質改善をして健康や美容に役立てられる健康法でもあります。1度気合いを入れてトライする、というよりは、月に1回程度定期的に続けていって、ゆるやかに体重を落としながら健康に過ごしていくための方法です。
慣れるまでは大変ですが、コツをつかめば意外とやりやすいものです。ぜひ試しながら自分なりのコツを見つけていってくださいね。