アスリートの練習方法として知られている「低酸素トレーニング」のダイエットをはじめとする効果がスゴイと最近注目を集めています。
今回は低酸素トレーニングの効果5つ、正しい方法2種類、注意点、水分補給方法を紹介します。
この記事の目次
低酸素トレーニングとは?
最近トレンドの低酸素トレーニング施設をご存知ですか?
ジムトレーニングではありません。
「有酸素運動」「無酸素運動」という言葉は聞いたことがあっても、「低酸素運動」は初めて聞く、という方がいても不思議ではありません。
いったい、低酸素運動とはなんなのでしょうか。
低酸素トレーニングとは、「高地トレーニング」とも言われています。
これはマラソン選手などがよく行なっているため、聞いたことがおありでしょう。
最近では、そんな低酸素な空間を室内で体験できるようになっています。
低酸素トレーニングは、高地の環境条件に適した体になるため、心肺機能を高め、平地での負荷を軽減するためのトレーニングです。
低酸素トレーニングの効果5つ!【ダイエットにも有効】
低酸素トレーニングは高地の環境に順応するためだ、ということですが、なぜ今それが流行っているのでしょうか。
みな、高地に引っ越すのでしょうか?
そうではありません。
低酸素トレーニングには驚くべき効果がたくさんあります!
先程、平地での負荷の軽減という言葉もありましたが、今住んでいるその場所でもっと楽に健康に生活できるようになる、ということです。
この点で、嬉しい効果を5つご紹介したいと思います。
①ダイエット
まず、女性の皆さんにとって一番嬉しいのは、ダイエット効果ではないでしょうか。
低酸素な環境で行われるトレーニングでは、平地で行うトレーニングの2~4倍以上の効果があると言われています。
ですから、それだけ効率よく消費カロリーを増やし、脂肪燃焼させることができるのです。
このトレーニングを継続して行くことによって、基礎代謝がアップします。
痩せやすい体作りに低酸素トレーニングは非常におすすめです。
②持久力アップ
低酸素トレーニングを行えば、持久力がアップします。
そもそも低酸素トレーニングの目的の中に、心肺機能の強化というものが含まれているからです。
低酸素トレーニングは初めはかなりきつく感じられます。
しかし、人間の素晴らしい適応能力によって、徐々にトレーニングに慣れてきます。
低酸素トレーニングでも、効率よく上手に酸素を取り込めるようになるのです。
そうすることで、全身の持久力と筋肉の持久力を上げることができます。
低酸素トレーニングにはを行っていると、平地でトレーニングを行うと恐ろしく楽に感じるのです。
③アンチエイジング・デトックス・美容
低酸素トレーニングにはアンチエイジング効果もあります。
実は低酸素状態になると、体内の赤血球が増えて血行が良くなります。
そのため顔のくすみがなくなり、血色のいい若々しい肌に見えるのです。
そして貧血が改善され、身体中に酸素と栄養素が行き渡るようになります。
その結果、結構不良によって起きていたあらゆる健康被害が解消されていくと考えられます。
低酸素トレーニングを行うと汗をたくさんかくので、体内の老廃物を排出することができます。
④ミトコンドリアの活性
さらに「ミトコンドリアの活性」という効果があります。
ミトコンドリアが活性することで、細胞や器官を動かすエネルギーがたくさん作り出されるようになります。
このミトコンドリアは歳を重ねるごとに衰えていくものですが、低酸素トレーニングをすることで活性化させ、新しい細胞の代謝に貢献できます。
ミトコンドリアが活性化することで、痩せやすく太りにくい体になり、老けにくい、常に新しい細胞へ生まれ変わる、そんな健康的な体を身に付けることができるのです。
低酸素トレーニングによって活性化したミトコンドリアの状態は三日間続くようです。
⑤冷え性の改善
ミトコンドリアが活性化し、血行が良くなることで、冷え性が改善されるという効果があります。
体内の細胞がしっかり動くためにエネルギーが作りだされるからです。
低酸素運動をすると、ハードな動きをしなくても汗だくになります。
これは体内で血行が促進され、脂肪燃焼するため体内から熱を発しているからです。
冷え性改善のためだけに、低酸素トレーニングを行っておられる女性の方も少なくありません。
低酸素トレーニングの正しい方法2種類!
低酸素トレーニングはどのように行うのでしょうか。
低酸素トレーニングは高地トレーニングとも言われていますが、高地に行く必要はありません。
最近では、低酸素トレーニングルームや低酸素マスクを着用することによって、身近な場所で低酸素トレーニングを行うことができています。
実際にトレーニング内容にはどのようなものがあるのでしょうか。
2つの方法を紹介したいと思います。
このトレーニング方法を利用して心肺機能を強化し、平地での生活を楽にできるものと考えられています。
①専用ルームの用意
まずは、低酸素トレーニング専用のルームを用意します。
最近では、低酸素ルームといった専用スタジオが置かれている場所もあります。
専用スタジオでは、標高1,500メートル~4,000メートルの高地の状態を体感できるように作られています。
ですから標高が高い場所にわざわざ出向く必要はありません。
その高地の環境を再現しているトレーニングルームで、トレーニングを約30分~1時間ほど行うという方法があります。
トレーニングの内容はランニングやウォーキングなど、比較的簡単な、基本的なものです。
しかし高地の環境に慣れていない、低酸素トレーニング初心者の方は無理をすると体調を悪くされる方もいます。
そのため、徐々に標高を高くしていくと言う方法がおすすめです。
これは低酸素トレーニング専用ルームだからこそできるものです。
②低酸素マスクの着用
2つ目の方法は、低酸素マスクを使用すると言うものです。
低酸素トレーニングルームに通う必要はありません。
そのためわざわざ専用スタジオに行くのが面倒だ、と言う方におすすめの低酸素トレーニングの方法です。
低酸素マスクを持っていれば、いつでもどこでも自分の好きな時に低酸素トレーニングを行うことができます。
低酸素トレーニング用のマスクをつけてウォーキングに行ったり、ランニングに行ったりすると良いでしょう。
家の中でウェイトトレーニングをすることもおすすめです。
低酸素マスクには様々な種類があります。
酸素の強度を変更できるものがありますので、初心者の方はそれを使用すると、体調を壊す心配がないでしょう。
低酸素トレーニングを行う際の注意点!
低酸素トレーニングを行うときの注意点をご紹介します。
低酸素トレーニングは、普段人間が生活している平地とは、全く違う環境での運動となります。
そのため体力の消費量が多く、疲労回復にかかる時間は通常の何倍にもなります。
ですから絶対に無理をしないようにしましょう。
トレーニングの前後はしっかり睡眠をとりましょう。
体調不良を感じた時や腹痛や頭痛などが起きたときには、すぐにトレーニングを中止するようにしてください。
低酸素トレーニングの効果は確かに期待できますが、無理をする必要はありません。
低酸素トレーニングルームの具体的な環境設定とは?
低酸素トレーニングルームとは一体どんな場所なのでしょうか。
トレーニングルームの環境についてご紹介したいと思います。
低酸素トレーニングルームでは窒素の濃度を上げ、酸素の濃度が下げられています。
そのため富士山の六合目に相当する標高になっています。
そのような高地状態でトレーニングを行えば、低酸素トレーニングを行っていることになります。
高地で生活する人たちが心配することとして「高山病」があります。
低酸素トレーニングルームではどのように配慮されているのでしょうか。
高山病リスクを高める1つの原因は、気圧の変化です。
しかし低酸素トレーニングルームでは気圧は下げられていません。
平地の時と同じ、常圧のままで運動することができます。
まれに酸素が低い状態でのトレーニングは合わない、と言う方がおられます。
低酸素トレーニングルームで頭痛や腹痛が生じた場合はすぐにトレーニングを中止するようにしましょう。
しかし、ほとんどの場合、「ここは本当に低酸素状態になっているの?」と心配になるほど、低酸素状態に気づかない方が多いようです。
ですから低酸素トレーニングルームに入った瞬間、空気が薄くなり息が苦しくなると言う事はありません。
低酸素トレーニング中は水分摂取が必須!
トレーニング中に1番注意する事は、水分摂取です。
水分が足りないと、せっかくの低酸素トレーニングも効果が薄れてしまいます。
低酸素トレーニングは血液に負荷がかかる運動となっています。
そのため水やスポーツドリンクなど、水分を500ミリリットル以上飲むようにと指導されることでしょう。
喉が渇いたタイミングで水分摂取をしても、もう既に体が脱水状態になっています。
ですから喉が渇く前に、トレーニング前はもちろん、こまめに水分摂取するようにしましょう。
低酸素ダイエットについてのまとめ
「ダイエット」「持久力アップ」「アンチエイジング」「デトックス」「美容効果」「痩せやすく太りにくい体になる」「冷え性改善」
・低酸素ダイエットの方法
「高標高の専用のルームを用意する」「低酸素マスクを使う方法もある」
・低酸素ダイエットの注意点「無理をしない」「トレーニングの前後は睡眠をとる」「体調不良を感じたらすぐに中止する」「水分補給を忘れない」
最近話題になっている、トレンドのトレーニング方法をご紹介しました。
もっと体力をつけたい、心肺機能強化したい、もっと効率よくダイエットを成功させたい!
そのような方におすすめの低酸素トレーニングです。
ここでご紹介した、低酸素トレーニングの効果を見て、ぜひ私も行いたいと思ったことでしょう。
トレーニングルームに通うなり、マスクを買うなり、自分に適した方法でこのトレーニングにぜひ挑戦してみて下さい。