亜麻仁油の情報をお探しですか?
オメガ3の代表格の亜麻仁油はなにかと話題になりますよね。健康にも脳にもよいですが、ダイエットにもなるようですよ。デリケートなオイルですが、正しく扱えば危険性も回避できます。
今回はそんな亜麻仁油についてご紹介します。
亜麻仁油とは
亜麻仁油とは、亜麻と呼ばれる植物の種子から作られるオイルのことです。この亜麻という植物は日本では北海道だけで栽培されているものだそうです。茎の部分は繊維になって、上質なリネンなどが作られていて、以外に私たちの日常に密着している植物なのです。
オイルになった亜麻仁油は、オメガ3に分類されます。オメガ3といえば、チアシードや青魚の油、えごま油なども分類されていて、健康作用が期待できる油としてとても有名です。脳にも良いのですよ。体内に入ると、DHAやEPAに変換され、さまざまな健康効果を発揮します。
亜麻仁油ダイエットとカロリー
亜麻仁油のカロリーは、100グラムあたりで884キロカロリーです。つまり、10グラムあたりで約80キロカロリーになります。ちなみに、オリーブオイルのカロリーが100グラムあたりで920キロカロリーのため、オイルであればこのくらいの数値がおおむね平均値といえそうです。
けっして低くはないため、健康に良さそうだからと言ってうっかり多めに摂ってしまう、というのは控えたほうが良いです。ほとほどの使用量を心がけましょう。
亜麻仁油ダイエットについては、カロリー制限ダイエットにはつながらず、主に亜麻仁油の効果・効能に着目したダイエット方法といえるでしょう。具体的には、血行促進や便秘改善効果、中性脂肪を抑制する働き、などによってスリムを目指すダイエット方法です。
このため、急激な減量などができるとは思えず、コツコツ型のダイエットになります。具体的には、今まで使っていたオメガ6のオイルを亜麻仁油に変えることによってダイエット効果を期待します。
ここでオメガ6のオイルとは、サラダ油、コーン油、ひまわり油、グレープシードオイル、紅花油などで、比較的よく使われている油のことです。
これらは取り過ぎに注意が必要なオイルのため、日常のオイルを亜麻仁油に変えることがダイエットの第一歩と言えます。ただし、亜麻仁油は加熱ができないため、炒め物などには使用できません。
亜麻仁油の7つの効果・効能
亜麻仁油の効果・効能についてご紹介しましょう。なかなかすごいのですよ。たかが油ですが、非常に優秀なオイルと言えそうです。
脳の能力アップ
亜麻仁油は体内でDHAに変換されますが、このDHAには脳に作用する働きがあります。このため、学習力アップや暗記力、認知症予防などにつながると言われています。
コレステロール値を下げる
亜麻仁油にはαリノレン酸が豊富に含まれていますが、そのαリノレン酸にはコレステロール値を下げる働きがあります。また、血中の脂肪も下げてくれます。このため動脈硬化をはじめとするさまざまな疾患のリスクを下げることができます。
アレルギーやアトピーの改善
アレルギーやアトピーを引き起こす原因になるものにリノール酸がありますが、亜麻仁油に含まれているαリノレン酸は、リノール酸が炎症物質に変換されるのを防止する働きがあります。
このため、アレルギーやアトピーに有効で、摂取するだけでなく、直接肌に塗ってもよいそうです。
便秘の改善・予防
亜麻仁油は体内でEPAに変換されますが、このEPAは便秘薬にも配合されている成分で、腸内環境を改善する働きがあります。このため、亜麻仁油を取ることによって、便秘の改善・予防効果が期待できます。
ホルモンバランスを整える
亜麻仁油には女性ホルモンのバランスを整える働きがあります。例えば、生理不順や無月経、肌荒れのほか、生殖機能を高める効果も期待できるため、妊活にも有効だそうです。
更年期障害の改善
更年期障害によっておこる体のさまざまな不調についても有効です。こちらもホルモンバランスによるもので、それらを整えることによって改善することができます。
アンチエイジング効果
亜麻仁油にはなんとアンチエイジング効果もあります。リグナンに抗酸化作用があり、肌の酸化を防止して、細胞の老化を防ぐことができます。
亜麻仁油の食べ方
亜麻仁油の食べ方で、もっとも覚えておいて欲しいことは、加熱ができないということです。このため、日常の調理や炒め物などで使うオイルとしては不向きです。原則として、40度以下に保つ必要があります。夏の気温以下ということですね。
具体的な亜麻仁油の食べ方としては、そのまま飲んだり、冷や奴などにかけて食べたり、納豆に混ぜる、パスタにかけて混ぜる、味噌汁やスムージーに入れる、ヨーグルトにかけて食べる、などがあげられます。
摂取の目安は、おおむね小さいスプーン1杯程度です。オメガ3の摂取量の基準は、厚生労働省で決められているのですが、それから計算すると、亜麻仁油の1日の目安が、小さいスプーン(5グラム)1杯になります。1回ではなく1日の目安です。
亜麻仁油の副作用や危険性
最後に、亜麻仁油の危険性について見ていきましょう。亜麻仁油は健康にとても有効なオイルですが、扱い方によっては、体にとってよくない油に変化するという特徴があります。
この特徴は3つあって、1つは、空気に触れると非常に酸化しやすく活性酸素のもとになること、2つめは、光に弱く、酸化しやすいこと、3つめは、高温に弱く、50度以上で酸化すること、があげられます。
酸化が進んだ亜麻仁油には、活性酸素と呼ばれる有害物質が含まれており、この活性酸素は人間の体を酸化させる働きがあります。老化などが進むのですね。このため、扱いには十分に気をつける必要があります。
具体的な扱い方のポイントとしては3つあって、1つは、光の当たらない場所に保存すること、2つめは、開封後は早めに使い切ること、3つめは、熱を加えないこと、になります。
このため、かならず冷蔵庫で保存して、開封後1ヶ月以内を目安に使い切り、加熱調理には使用しないことを徹底すると良いでしょう。そうすれば、亜麻仁油の危険性はほぼ確実に避けることができます。
亜麻仁油ダイエットについてのまとめ
・亜麻仁油のカロリーは100gあたり884kcal
・亜麻仁油の効果と効能
「脳の能力アップ」「コレステロール値を下げる」「アレルギーやアトピーの改善が期待できる」「便秘改善や予防が期待できる」「女性ホルモンのバランスを整える」「更年期障害の改善やアンチエイジング効果が期待できる」
・亜麻仁油の食べ方
「40度以下に保つ必要がある」「1日に5gが目安」「味噌汁やスムージーに入れる、ヨーグルトにかける」
・亜麻仁油の注意点
「酸化が進むと活性酸素を発生させてしまう」「必ず冷蔵庫で保存し、開封後1ヶ月以内を目安に使い切る」「加熱調理にはできない」
いかがでしたか?なかなかデリケートなオイルですが、効果・効能はたくさんあって素晴らしいオイルですよね。
ぜひきちんと取り扱って、危険性のない良好な活用で、たくさんのメリットを享受してください。
以上、亜麻仁油についてのおまとめでした。