スパイスの1つであるシナモンは、健康にもダイエットにも効果があるって知っていますか?シナモンを上手に利用すると、ダイエットの効率を上げることができるんです。
シナモンの効果・効能と副作用、シナモンダイエットのやり方をご紹介します。ちょっと気分を変えてダイエットしたい人は、注目ですよ!
シナモンとは?
シナモンとは、スパイスの1種であることは、みなさんご存知だと思います。お菓子に使ったり、コーヒーに少し振ったり、インドカレーに使ったりすることが多いでしょうか。
また、京都のお土産の定番である八つ橋も、シナモンが使われていますよね。八つ橋のあの独特の香りは、シナモンによるものなんです。
シナモンは世界最古のスパイスであり、幅広い用途に使われるため、「スパイスの王様」とも呼ばれています。
シナモンは、シナモンという木の枝や幹の樹皮をはぎ取って、コルク層を除去して乾燥させたものになります。マレーシアやスリランカ、インドなどの熱帯地方で栽培されています。
シナモンの9つの効果・効能
スパイスの王様のシナモンは、どのような効能・効果があるのでしょうか?シナモンはあの独特の香りがあるだけではありません。たくさんの効果・効能があります。
シナモンはTie2を活性化してくれる作用があります。Tie2は「タイツ―」と読みます。Tie2は血管内に存在するたんぱく受容体のことです。
加齢などの要因で、血管は衰えていきますが、Tie2が活性化すると、血管壁の状態を安定化し、健康な状態を保つことができます。
Tie2を活性化させるためには、アンジオポエチン-1という成分が必要なのですが、シナモンはこのアンジオポエチン-1と同じ役割を果たしてくれるので、血管を健康に保つことができます。特に、毛細血管の老化を防いで、健康な状態に保つために、高い効果を発揮するのです。
シナモンはこの毛細血管を健康に保つ効果がありますので、これによって様々な効果・効能を発揮するんですね。
冷え性の改善
シナモンの効果・効能の1つ目は、冷え性の改善です。シナモンのおかげで、毛細血管が健康な状態を保つことができれば、体の隅々まで血液が流れますよね。
指先まで、足先までしっかり血液が流れると、指先・足先の体温を保つことができますので、冷え性を改善することができます。冷え性に悩む女性は多いですよね。
冷え性になると、常に手足の末端が冷たくなりますし、体温が低下することで、基礎代謝が下がってしまいます。
体温が1℃下がると、基礎代謝は13%程度も低くなるんです。でも、シナモンで冷え性を改善すれば、基礎代謝が上がりますので、痩せやすい体質になるんですね。
美肌効果
シナモンの効果・効能の2つ目は、美肌効果です。シナモンを食べると、美肌になることができるんです。これも、女性にとってはうれしい効果ですね。
シナモンは毛細血管を健康にしますよね。そうすると、肌の細胞に必要な酸素や栄養素が行き届きますので、肌細胞が活性化し、健康な肌を作ることができます。
そのため、ニキビや乾燥などの肌トラブルは起こりにくくなりますし、しわやたるみもできにくくなるんです。
抜け毛を減らす効果
シナモンの効果・効能の3つ目は、抜け毛を減らす効果です。最近、抜け毛が増えたとか、髪の毛のボリュームがなくなったという人は、シナモンを摂取しましょう!
シナモンを摂取すれば、毛根の1つ1つに酸素と栄養を送り届けることができます。毛細血管は毛根にもつながっていますから。
毛根に十分に酸素や栄養素を行き届かせることができれば、健康な髪の毛が生えてきます。また、美肌になるということは、頭皮も健康になり、頭皮環境が良くなるということですね。
そのため、健康な髪の毛がふさふさ生えてきて、またボリュームのある髪の毛になるんです。
むくみ予防効果
シナモンの効果・効能、次はむくみ予防です。シナモンには、カリウムが豊富に含まれています。100gあたり550mgのカリウムが含まれているんです。
カリウムはナトリウムを排出する作用があります。ナトリウムは体内に水分を貯めこむ性質があります。そのため、体内にナトリウムが多くなると、水分も一緒に多くなって、血管から余分な水分が染み出し、細胞間に溜まります。これがむくみの原因です。
カリウムはナトリウムを排出します。ナトリウムが排出されれば、一緒に余分な水分も排出されるようになるので、むくみを予防・改善できるのです。
夕方になると、脚がパンパンになる女性は多いですよね。そういう時は、日常的にシナモンを食べていると、むくみにくくなるので、おすすめです。
糖尿病予防効果
シナモンの効果・効能の5つ目は、糖尿病を予防する効果があることです。シナモンは血糖値を安定させる効果があります。
シナモンにはプロアントシアニジンという成分が含まれています。このプロアントシアニジンは、インスリンの分泌を促す作用があります。しかも、インスリンの感受性を高める作用もありますので、血糖値が下がりやすくなるのです。
血糖値が下がりやすくなれば、糖尿病を予防することができますよね。糖尿病は動脈硬化の原因になりますし、腎不全や網膜症、神経障害などの合併症が現れる恐ろしい病気です。
シナモンはその糖尿病を予防することができるすごい効果を持っているのです。
ダイエット効果
シナモンの効果・効能の6つ目は、ダイエット効果です。シナモンには、リパーゼという酵素を阻害する作用があります。リパーゼは脂肪の消化・吸収に必要な酵素です。
ということは、シナモンを食べていると、脂肪が消化されにくくなり、そのまま排泄される割合が多くなるのです。
また、シナモンは脂肪燃焼を促して、脂肪細胞を小さくする効果もありますので、シナモンを日常的に食べている人は、ダイエットしやすくなるんですね。
アンチエイジング効果
シナモンにはアンチエイジング効果もあります。シナモンには、抗酸化成分が含まれているんです。シナモンのオイゲノール、クマリン、ケイ皮酸などはポリフェノール類で、強い抗酸化作用があります。
オイゲノール、クマリン、ケイ皮酸は体内の活性酸素を除去して、肌細胞の老化を防いで、若々しい肌を保つことができます。また、血管を若く保って、動脈硬化を予防することもできます。
さらに、活性酸素はがん細胞の発生原因と言われていますので、シナモンの抗酸化作用はがん予防にもなるんです。
免疫力アップ効果
シナモンは免疫力をアップさせる効果があります。そもそもシナモンには殺菌効果や抗菌作用がありますので、風邪やインフルエンザにかかりにくい体にしてくれます。
しかも、シナモンは整腸効果もありますので、腸内環境を整えてくれます。腸には免疫細胞が集まっていますので、腸内環境が整うと、免疫力がアップするんですね。
シナモンを食べると、丈夫で健康な体になることができるんです!
リラックス効果
シナモンの効果・効能の9つ目は、リラックス効果です。シナモンはあの独特の甘い香りが特徴ですよね。
シナモンの香りはアロマオイルにも使われていて、リラックス効果があるんです。シナモンの香りは、好き嫌いが分かれることもありますが、シナモンの香りが苦手という女性は少ないのではないでしょうか?
むしろ、ホッとするような気持になることが多いと思います。シナモンは、リラックスできて、精神的に落ち着くことができるという効果もあるんですね。
シナモンの副作用はあるの?
シナモンの効果・効能をご紹介しましたが、気になるのは副作用だと思います。シナモンには、クマリンという成分が含まれています。クマリンは抗酸化作用があるのですが、過剰摂取すると、肝障害を起こすリスクがあります。
シナモンには、セイロンシナモンとカシアシナモンの2種類があります。クマリンによる肝障害をできるだけ少なくするためには、セイロンシナモンを選ぶと良いでしょう。
東京都福祉保健局の調査によると、カシアシナモンはセイロンシナモンの約240倍も、クマリンを含んでいます。そのため、肝障害のリスクを避けるためには、セイロンシナモンを選ぶと良いでしょう。
セイロンシナモンの場合、クマリンの副作用が出ない1日の許容量は364.6g。シナモンを1日3364gも食べるなんて、どんなに頑張っても無理ですよね。
ですから、シナモンの副作用はセイロンシナモンを選べば、特に気にする必要はないでしょう。
シナモンダイエットのやり方
シナモンダイエットのやり方をご紹介します。シナモンはダイエットにも美容にも良いスパイスですので、シナモンを積極的に使いながらダイエットをすると、効率よくダイエットすることができるんです。
シナモンの1日摂取量は?
シナモンでダイエットをするなら、1日どのくらいの量を摂取すれば良いのでしょうか?シナモンは1日3gを目安に摂取してください。
3gを摂取すれば、健康効果や美容効果、ダイエット効果を得ることができると思います。ただ、1日だけ3gを摂取すれば良いというわけではなく、毎日長期的に1日3gずつを摂取するようにしてください。
1日3gというのは、カシアシナモンを選ぶと、クマリンの許容量を超えてしまいますので、正論シナモンを選ぶようにしてくださいね。
セイロンシナモンなのか、カシアシナモンなのかは、商品の原材料名のところに書いてあるはずです。
おすすめのレシピや使い方
シナモンダイエットをする時には、どんな風にシナモンを食べれば良いのかわからないという人もいると思います。
シナモンロールやパン、クッキーなどに使うというのもありですが、健康面を考えてシナモンを摂取するというならともかく、ダイエットの場合はカロリーオーバーになってしまいますので、やめておいた方が無難です。
ダイエット中は、やはり飲み物や食べ物に振りかけるようにすると良いでしょう。コーヒーやカフェラテ、ミルクティーにササっとかけても良いですし、ヨーグルトにかけるのも良いですね。
ホットワインにかけると、風味が増して、美味しいと思います。また、シナモンはハチミツと相性が良いので、ヨーグルト+はちみつ+シナモンや紅茶+はちみつ+シナモンのようにしてみると良いと思います。
シナモンはダイエットを助けるもの!
シナモンダイエットをする人は、シナモンを摂取すれば簡単に痩せるわけではないことを知っておきましょう。シナモンはダイエット効果があります。これは間違いありません。
ただ、1日100kcalも200kcalも消費してくれるような魔法のスパイスではないのです。そのため、シナモンダイエットをするなら、シナモンはダイエットを助けてくれるものと思って、シナモンに頼り過ぎないようにしましょう。
シナモンはダイエットの補助的役割でしかありません。そのため、本気で痩せるなら、食事制限や運動も必要なんです。
シナモンはダイエットのための万能スパイスと勘違いすると、「シナモンを食べているのに痩せない!」ということになりますので、気を付けましょう。
夜に摂取すると良い!
シナモンダイエットをするなら、シナモンは夜に摂取すると良いでしょう。シナモンは、毛細血管を修復して健康にする効果があります。毛細血管を修復するためには、細胞の代謝を促す役割がある成長ホルモンがあると、さらに効果が高まるんです。
成長ホルモンは寝ている時に分泌量が多くなりますので、シナモンダイエットをするなら、夜にシナモンを食べるようにすると良いでしょう。無糖のコーヒーや紅茶などに振りかけて飲めば、夜寝る前でもカロリーを気にする必要はありません。
シナモンの効果・効能・副作用・ダイエットについてのまとめ
「血管壁の状態を安定化」「基礎代謝アップ」「痩せやすい体になる」「冷え性が改善する」「美肌効果」「抜け毛を減らす効果」「むくみ予防」「糖尿病予防」「ダイエット効果」「アンチエイジング効果」「免疫力アップ」「リラックス効果」
・シナモンの副作用
「過剰摂取すると肝障害を起こすリスク」
・シナモンダイエットのやり方
「セイロンシナモンを選ぶ」「1日の摂取量は3gが目安」「飲み物や食べ物にかける」「夜に摂取すると効果的」
シナモンの効果・効能、副作用、シナモンダイエットのやり方をまとめました。シナモンはたくさんの効果・効能があって、ダイエットにも効果があるスパイスです。
ただ、シナモンを食べれば、ほかには何もしなくても痩せるというわけではありません。また、摂取しすぎは肝障害を引き起こすリスクがありますので、セイロンシナモンを選んで1日3gまでを守るようにしてください。