おでんや納豆に欠かせないからし。からしって、なんだかダイエット効果がありそうな気がしますよね。
からしのカロリーや栄養、からしの効果、からしを使ったダイエット方法をまとめました。ちょっと変わったダイエットがしたい人、からしが大好きな人は必見ですよ!
からしのカロリーや栄養は?
おでんや納豆、冷やし中華、シュウマイなどを食べる時には、からしを使う人が多いと思います。そもそも、からしは何からできているか知っていますか?
からしには「和がらし」と「洋がらし」に大別することができますが、ここでは「和がらし」に絞って話を進めていきます。
和がらしは、セイヨウカラシナという植物の種子を粉末にしたものです。私たちが良く使う練りがらしは、セイヨウカラシナの種子の粉末(粉がらし)を水やお湯で練ったものです。
からしの正体が分かったところで、からしのカロリーや栄養を見ていきましょう。
からしのカロリー
からしのカロリーは、100gあたり315kcalです。「え?意外とカロリーが高くない?」とビックリした人もいるかもしれませんね。
確かに、100gあたり315kcalというと、高カロリーに思えますが、からしを1度に100g食べる人はいません。チューブのからしがありますよね。あれは、1本あたり40~45g程度になります。
だから、からしのチューブは1本で130kcalになります。普通の量を食べていたら、チューブ1本を使い切るにはかなりの時間がかかりますよね。
納豆についているからしやコンビニでおでんを買った時についてくるからしは、1パック1g程度ですので、3kcalしかないんです。それを思うと、からしは低カロリーとは言いませんが、特別高カロリーでもありません。
上手に使えば、ダイエット中でも使えるカロリーですよね。
からしの栄養
からしの栄養をご紹介します。
からしの栄養 | 100gあたりの含有量 |
タンパク質 | 5.9g |
脂質 | 14.5g |
炭水化物 | 40.1g |
ナトリウム | 2900mg |
カリウム | 190mg |
鉄 | 2.1mg |
βカロテン | 160μg |
ビタミンB1 | 0.22mg |
ビタミンB2 | 0.07mg |
これがからしの栄養です。カリウムや鉄分、βカロテン、ビタミンB1などが多く含まれていることが特徴ですね。ただ、からしは1回に食べる量がごく少量ですので、あまり栄養摂取には向いていない食品です。
そして、これらの基本的な栄養よりも注目すべき栄養があります。それは、アリルイソチオシアネートです。これは、アブラナ科の植物に含まれている辛み成分のことです。
アリルイソチオシアネートは、からしだけではなくワサビや大根にも含まれています。あのツーンとする独特の辛みは、アリルイソチオシアネートによるものなんです。
からしの5つの効果
からしには、次の5つの効果があります。どのような効果があるのかを1つ1つ説明していきます。
むくみ予防
からしの効果の1つ目は、むくみ予防です。これは、からしに含まれるカリウムの効果ですね。カリウムは利尿効果があるので、体に溜まっている余分な水分を尿として排出してくれます。
いつも脚がむくんでいて、悩んでいる女性にはうれしい効果と言えるのではないでしょうか?
基礎代謝を上げるダイエット効果
からしの効果の2つ目は、基礎代謝を上げて脂肪をねんしょうさせるダイエット効果です。これは、辛み成分のアリルイソチオシアネートによる効果です。
アリルイソチオシアネートは細胞を活性化することで、基礎代謝を上げる効果があるのです。基礎代謝が上がれば、何もしなくてもカロリーの消費量が増えて、脂肪が燃焼しやすくなります。
からしを食べると基礎代謝が上がるというのは、ダイエットをしている女性にとっては、とてもうれしい効果であることは間違いないですね。
血栓予防効果
からしの効果の3つ目は、血栓予防効果です。これも、アリルイソチオシアネートによる効果です。アリルイソチオシアネートは血小板が凝集するのを抑制する効果があるので、血栓(血の塊)ができるのを防ぎ、血液をサラサラにしてくれる効果があります。
血液がサラサラになれば、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐことができますし、血行を促進して、冷え性を改善する効果も期待することができます。
抗菌効果
からしの効果、4つ目は抗菌効果です。アリルイソチオシアネートは食中毒を防いでくれる効果があります。
腸管出血性大腸菌O-157やカビなどに抗菌効果があるので、からしをつけて食事をすると、食中毒の発症リスクを低下させることができます。
がん予防効果
からしの効果5つ目は、がん予防効果です。アリルイソチオシアネートはがん細胞の発生を抑制して、がんを予防する効果があることがわかっています。
日本人の2人に1人はがんを発症し、3人に1人はがんで亡くなるとされていますので、からしは、健康維持のためにとても大きな役割を果たしているのです。
からしを使ったダイエット方法は?
からしの効果をご紹介しましたが、からしには基礎代謝を高める作用があるので、からしを使ってダイエットしてみたいなと思った人もいるのではないでしょうか?
からしを使ってダイエットする時の方法&コツをご紹介します。からし好きな人は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
少しずつからしを取り入れる
からしを使ってダイエットをする時には、いろいろなものにからしを少しずつ取り入れましょう。からしをそのまま食べることは、普通の人にはほぼ不可能です。でも、日常の食生活の中で、からしを使う機会は限られていますよね。
からしでダイエットをする時には、いつも使わないような時にもからしを使ってみましょう。そうしないと、重要なアリルイソチオシアネートを摂取することができません。
・ドレッシングに入れる
・餃子を食べる時の薬味に
・和え物に
・酢味噌に入れる
このようにちょっとしたものに混ぜると、からしを食べることができますので、「これ、からしが合うかも?」と思った時には、チャレンジしてみましょう。
いつもより多めに使うと食事量が減る
からしを使ってダイエットをするなら、納豆やおでんなどにからしを使う場合は、いつもよりも多めに使うようにしましょう。
そうすると、有効成分のアリルイソチオシアネートを効率よく摂取できますし、辛みが強くなるので、食欲が減って、食べる量を少なくすることができるのです。
食欲増進効果があるので注意!
からしを使ってダイエットをする方法は、少し多めに使うことがポイントであるとお話しました。適量を使ってしまうと、食欲増進効果があって、食べる量が増えてしまうので注意が必要です。
実は、アリルイソチオシアネートには、食欲増進効果もあるのです。そのため、からしを食べる時には、適量ではなく、「から~い!!!」と思うほど使うようにしなければいけません。
からしはダイエットの手助けになるだけ
からしダイエットで注意しなければいけないのは、からしはあなたのダイエットをほんの少しサポートするだけの存在であり、からしをたくさん使えば必ず痩せるというものではないことを知っておきましょう。
からしを使えば必ず痩せるわけではありません。からしは、ある意味ダイエットサプリメントのようなものです。基礎代謝を高めて、脂肪燃焼を促進するだけのものです。脂肪を確実に減らしてくれるものではありません。
だから、からしダイエットをする時には、カロリーコントロールをしたり、有酸素運動や筋トレをしないといけないのです。
チューブから出したらすぐ食べる
からしダイエットをする方法、最後はからしをチューブから出したら、すぐに食べることです。からしをチューブから出して、そのまま放置しておくと、アリルイソチオシアネートはすぐに揮発してなくなってしまいます。
そうしたら、ダイエットに有効な成分がなくなります。そうしたら、からしを多く使っている意味がなくなり、ただ単に余計なカロリーを摂取しているだけになりますので、ダイエットできません。
だから、食べる直前にチューブからからしを出して、すぐに食べるようにしましょう。
からしについてのまとめ
「むくみ予防」「基礎代謝をあげるダイエット効果」「血栓予防効果」「殺菌効果」「がん予防効果」
・からしを使ったダイエット方法
「少しずつからしを取り入れる」「いつもより多めに使うと食事量が減る」「食欲増進効果があるため注意」「からしはダイエットの手助けのみ」「チューブから出したらすぐに食べる」
からしのカロリーや栄養、効果、からしダイエットの方法をまとめました。からしは基礎代謝を上げる効果があるので、上手に利用して楽にダイエットをするようにしましょう。
からし好きな人にはピッタリのダイエットですので、ぜひ挑戦して下さい。ただ、あくまでもからしはダイエットをサポートしてくれるものであることを忘れないでくださいね。