塩分の取りすぎは高血圧の原因とされていますが、実は太る原因にもなるって知っていますか?塩分の取りすぎは太る原因なんです!
塩分の取りすぎで太る理由と塩分の取りすぎを防ぐコツをまとめました。健康のためにも、美容のためにも塩分の取りすぎを防ぎましょう。
塩分の取りすぎで太る4つの理由
「最近太ったかも?甘いものは控えているのに、なんでだろう?」と思っている人は、実は塩分の取りすぎで太っている可能性があります。
塩分を取りすぎると太るんです。塩分は塩化ナトリウムで、ミネラルからできていますので、塩分自体のカロリーはありません。塩分はカロリーゼロなんです。
でも、カロリーゼロの塩分を取りすぎると、間違いなく太ります。塩分を取りすぎると、なぜ太るのか、4つの理由を説明していきます。
塩分の取りすぎでむくむ
塩分を取りすぎで太る理由の1つ目は、むくむことです。むくむと、脂肪は増えませんが、体重は増えますし、脚や腕が太くなったり、顔がパンパンに大きくなりますので、太ったように見えるのです。
塩分はナトリウム(Na)とクロール(Cl)からできています。ナトリウムは、体内に水をため込む性質があるんです。
ナトリウムが血液中に増えて、ナトリウム濃度が高くなると、脳は「ナトリウム濃度を薄めなければ!」と思って、ナトリウムを排泄するのではなく、体内の水を増やすことで、ナトリウム濃度を調節しようとします。
そのため、塩分を取りすぎると、体内に水が溜まりますので、むくんでしまうんです。だから、塩分を取りすぎると太ったように見えてしまうんですね。
代謝が低下する
塩分の取りすぎで太る理由の2つ目は、代謝が低下することです。塩分を取りすぎると、むくむことを説明しました。むくむと太って見えるだけではなく、血流が悪くなります。
そうすると、細胞の代謝が低下するんです。細胞の代謝が低下するということは、基礎代謝が低下するということです。細胞が勝手に消費していくエネルギー量が少なくなるわけですから、今までと同じようなカロリーを摂っていても、カロリーを消費できずに、どんどん脂肪になっていきます。
塩分を取りすぎると代謝が落ちますので、少しずつ太っていくのです。
ご飯をたくさん食べてしまう
塩分の取りすぎで太る理由の3つ目は、ご飯をたくさん食べてしまうことです。塩辛いものを食べると、ついつい白いご飯を食べたくなりますよね。
漬物とかキムチ、佃煮、塩辛、梅干しなど塩辛いものを食べると、白米が進むんです。塩分を取りすぎると、その味を中和しようとして、炭水化物を取りすぎてしまうんですね。
白米などを食べ過ぎてしまえば、当然太ってしまいます。塩分を取りすぎると、無意識でご飯を多く食べてしまうので、太ってしまうというわけなんですね。
便秘になりやすい
塩分の取りすぎで太る理由の4つ目は、便秘になりやすいことです。塩分を取りすぎると、便秘になる傾向があるんです。
塩分を取りすぎると、むくみますよね。むくみが出やすいのは、脚や顔ですが、目立たなくても全身がむくむんです。全身に水分がため込まれるのですから。
ということは、腸もむくみます。腸がむくめば、蠕動運動が悪くなりますので、便秘になってしまうんです。
また、筋肉を正常に動かすためには、カリウムが必要になります。ナトリウムを体外へ排出するためには、カリウムが必要なんです。
ナトリウムを取りすぎると、それを排出するためにカリウムがどんどん消費されますので、カリウムが不足します。
そうすると、腸を動かすための筋肉がうまく動かなくなりますので、便秘になりやすくなるんです。
便秘になると、お腹がポッコリと出てしまいますし、代謝が低下するので、太りやすくなるんです。
塩分の取りすぎを防ぐコツ9か条
塩分の取りすぎは太る原因になります。塩辛いものが好きという人は、いつの間にか太ってしまうんです。しかも、高血圧などの生活習慣病の原因にもなるんです。
塩分は美容にも健康にも悪いものなんですね。だから、塩分は控えめにしなければいけません。
ただ、「塩分を控えめにすると、食べた気にならない。」とか「味がしないから、満足できない」という人も多いと思います。
そんな人のために、塩分控えめでも満足できる食事のコツをご紹介します。
香辛料や香味野菜を使う
塩分を取りすぎを防ぐためには、香辛料や香味野菜を使うようにしましょう。香辛料や香味野菜をふんだんに使うと、味のアクセントができますので、塩分控えめでも、味がはっきりしやすいので、満足度が上がるんです。
香味野菜=セロリ、パクチー、三つ葉、ワサビ、パセリ、ニンニク、ショウガ
香辛料=カレー粉、唐辛子、クミン、シナモン、カルダモン、ハーブ類
これらの食材を上手に使って、塩分の取りすぎを防ぐようにすると良いでしょう。
だしをしっかり取る
塩分の取りすぎを防ぐためには、出汁をしっかり取るようにしましょう。出汁をしっかりとることで、「うまみ」を活かすことができますので、塩分を控えめにすることができます。
・昆布
・干しシイタケなどのキノコ類
・干しエビ
・煮干し
これらの食材を使った料理、これらから出汁をしっかり取った料理は、うまみが多いので、塩分を控えめでもおいしく感じるんです。
また、乳製品を使うと、塩分を強く感じることができるので、普段よりも塩分控えめでも、満足しやすくなります。
油を多めに使う
油を多めに使うと、「コク」を感じることができますので、塩分の取りすぎを防ぐことができます。炒め物は、いつもよりも少しだけ油を多めにする。スープは仕上げにごま油をたらす。パスタやイタリアンは、塩分を控えめにして作って、最後にオリーブオイルを振る。
このように油を少し多めに使うと、塩分を控えめにすることができます。ただ、油はカロリーが高いので、あまり多く使うと、それが原因で太ることがありますので、注意するようにしましょう。
また、バターなど動物性脂質ではなく、オリーブオイルやエゴマ油、ごま油など植物性の油を使ったほうが健康に良いのでおすすめです。
酸味を使う
塩分の取りすぎに悩んでいる人は、酸味を上手に使いましょう。酸味は味をはっきりさせてくれるので、塩分控えめでも、物足りなさを感じにくいのです。
酸味がある食品には次のようなものがあります。
・レモンなどのかんきつ類
・トマト
このようなものを料理に上手に使って、塩分の取りすぎを防ぐと良いでしょう。
適温で料理を出す
熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいままで食べると、塩分の取りすぎを防ぐことができます。
熱いものを熱いうちに食べる。冷たいものはしっかり冷やして食べるようにすると、塩分が控えめでもおいしく感じますので、満足することができます。
逆に、熱いものが冷めてしまったり、冷たいものが生暖かくなってしまうと、味がぼやけてしまうので、塩分を強めにして味をはっきりさせないと、おいしく感じないのです。
そのため、塩分の取りすぎに注意するためには、熱いものは熱いうちに、冷たいものはしっかり冷やしてから食べるようにしましょう。
香ばしさをプラスする
塩分の取りすぎを防ぐコツ、次は香ばしさをプラスすることです。ちょっとだけ焦げたような香ばし風味は、食欲を増進させますし、塩分が控えめでも、おいしく感じることができます。
揚げ物や焼き物はあえて少し焦がしたり、パン粉をのせて焼いたりすると、香ばしさがプラスされますので、塩分を控えめにしても、おいしく感じると思います。
塩は表面につける
塩分を控えめにするためには、調味料に漬け込むのではなく、塩分を表面につけてから調理するようにしましょう。
下味をつけるために、塩分をしみこませてから調理するよりも、表面にさっと塩分を絡めてから調理したほうが、同じ塩分量でも塩の味を濃く感じることができます。
そのため、塩分の取りすぎを防ぐためには、塩は表面につけて調理したり、食べたりすると良いでしょう。
食物繊維を多めにとる
塩分の取りすぎを防ぐためには、食物繊維を多めにとりましょう。これは、塩分の取りすぎを防ぐというよりも、塩分を取りすぎても、その影響を最小限にするための方法と言えるかもしれません。
食物繊維はナトリウムをからめとって、ナトリウムの排泄を促す作用があります。食物繊維を摂取しておけば、塩分を取りすぎてしまって、太る前にリセットすることができるんです。
・果物
・キノコ類
・海藻類
・豆類
これらの食品には、食物繊維が豊富に含まれていますので、これらの食品は積極的に食べるようにしておくと、塩分を取りすぎても太らずに済むでしょう。
カリウムを多めにとる
塩分の取りすぎを防ぐには、カリウムを多めにとることです。先ほども説明しましたが、ナトリウムを排出するためには、カリウムが必要なんです。
そのため、塩分を取りすぎてしまった時、または塩分が原因で絶対に太りたくない時には、カリウムを多めにとると、スムーズにナトリウムを排出してくれますので、太らずに済むんです。
カリウムは野菜や果物に多く含まれていますので、毎食野菜をしっかり食べて、毎朝果物を食べる、デザートに果物を食べるようにすると良いでしょう。
塩分の摂りすぎで太る理由・塩分の摂りすぎを防ぐコツについてのまとめ
「むくみが起きる」「代謝が低下する」「ご飯をたくさん食べてしまう」「便秘になりやすい」
・塩分の摂りすぎを防ぐコツ
「香辛料や香味野菜を使う」「だしをしっかり取る」「油を多めに使う」「酸味を使う」「適温で料理を出す」「香ばしさをプラス」「塩は表面のみ」「食物繊維を多めにとる」「カリウムを多めにとる」
塩分を取りすぎると太る理由と塩分の取りすぎを防ぐコツをまとめました。塩分を取りすぎると、むくんでさらに太りますので、塩分は控えめにしましょう。
塩分を控えめにすると、食べる量が減りますし、健康にも良いです。また、食物繊維は塩分を排出するだけでなく、コレステロールを吸着して排出してくれますし、便秘の解消にもつながりますので、塩分は控えめにして、食物繊維をしっかり取りましょう。