ダイエットをすると、肌が乾燥したり、吹き出物ができて肌荒れしてしまうという悩みを持っている女性は多いと思います。
ダイエット中の肌荒れは原因を知って、しっかり対策を取っていれば、ダイエット中でも美肌をキープすることができるんです。ダイエット中の肌荒れの原因と治す方法をまとめました。
ダイエット中の肌荒れの3つの原因
ダイエット中の肌荒れの原因には、次の3つがあります。
・栄養不足
・ストレス
・便秘
この3つは、なぜ肌荒れの原因となるのか、1つ1つ説明していきます。
栄養不足
ダイエット中の肌荒れの原因は、栄養不足です。ダイエット中は、食事制限をしますので、どうしても栄養が偏ったり、栄養不足になってしまいますよね。
次のような栄養素が不足すると、肌荒れを起こしやすくなるんです。
・タンパク質
・良質な脂質
・ビタミンA
・ビタミンB群
・ビタミンE
・ビタミンC
・亜鉛
■タンパク質
タンパク質は肌細胞の原料となる栄養素ですから、タンパク質が不足すると、新しい肌細胞がきちんと作られません。
■良質な脂質
ダイエット中は油を制限する人が多いですが、肌の表面は皮脂膜という油が主成分の膜があります。この皮脂膜が肌の水分が蒸発するのを防いでくれています。
でも、食事からの脂質の量を制限すると、皮脂膜が作られなくなりますので、肌が乾燥してしまうのです。
■ビタミンA
ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ作用があります。ビタミンAが不足すれば、皮膚に異常が起こった時に治りにくくなりますので、ニキビができたり、肌が乾燥しやすくなります。しかも、それが治りにくくなってしまうのです。
■ビタミンB群
ビタミンB群は、肌のターンオーバーを正常化する役割がありますので、ビタミンB群が不足すると、肌のターンオーバーが乱れてしまって、健康な肌が生まれにくくなります。
肌のターンオーバーが早くなりすぎると、皮膚が乾燥します。乾燥肌になると、皮脂の分泌のコントロールも狂いますので、ニキビができやすくなるのです。
■ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進しますので、ハリがあってみずみずしい肌作りには欠かせない栄養素になります。
また、抗酸化作用がありますので、ニキビの炎症を早く治してくれたり、紫外線から肌を守ったり、シミを防いでくれる効果があります。
■ビタミンE
ビタミンEはビタミンC同様に抗酸化作用があります。さらに、ビタミンEは血行を促進して、必要な栄養素や酸素を肌の細胞1つ1つに行き渡らせるのに役立ちます。
そのため、ビタミンEが不足すると、肌荒れが起こりやすくなります。
■亜鉛
亜鉛は微量元素の1つですが、細胞分裂を正常化させる作用があります。そのため、亜鉛が不足すると、肌の細胞分裂が進まずに、肌の古い細胞がドンドン肌表面に蓄積していって、肌が乾燥したり、くすんだりしてしまうのです。
ストレス
ダイエット中は「食べられない」とか「運動が面倒臭い」とか「頑張っているのに体重が落ちない」などのストレスが溜まりますよね。
ストレスが溜まると、交感神経が有意になります。交感神経が優位になると、血管が収縮して、肌細胞に必要な栄養素や酸素が行き届かなくなるんです。
そうすれば、ニキビができたり、肌が乾燥するなどの肌荒れが起こりやすくなりますので、肌荒れ起こしやすくなります。ストレスは美肌作りの大敵なのです。
また、交感神経が優位になることで、アドレナリンが分泌され、男性ホルモンが分泌されます。男性ホルモンが分泌されると、皮脂の分泌が過剰になり、ニキビができやすくなります。
便秘
ダイエット中は便秘になりやすいのですが、便秘も肌荒れの原因になります。ダイエット中は食べる量が少ないので、便の嵩が減ってしまって便秘になりやすくなります。
また、ストレスも便秘の一因です。ストレスを感じると、腸の動きが抑制されますので、便秘になってしまうのです。
便秘になると腸内環境が悪化して、善玉菌の割合が減ります。善玉菌が減ると、美肌に必要な栄養素が作られなくなるんです。
腸の中の状態がこうして悪化してしまうことで、善玉菌が本来作り出している肌の栄養となる物質(ビオチンなど、十種類以上の物質)が十分に肌に供給されなくなってしまい、正常な肌のターンオーバーが行われなくなります。
そうすると、肌のターンオーバーが乱れますので、肌荒れが起こりやすくなるのです。
ダイエット中の肌荒れを治す5つの方法
ダイエット中の肌荒れを治すにはどうしたら良いのでしょうか?肌荒れを治すための5つの方法をご紹介します。この5つの方法を実践すれば、ダイエット中でも肌荒れを治して、美肌をキープできるはずです。
質の高い睡眠を取る
ダイエット中の肌荒れを治す方法の1つ目は、質の高い睡眠を取ることです。質の高い睡眠を取ると、副交感神経が優位になりますので、血管が拡張して、肌細胞へ酸素や栄養素が運ばれやすくなります。
また、ホルモンバランスが整いますので、男性ホルモンの分泌量が正常化し、ニキビができにくくなるのです。
さらに、新陳代謝を促す成長ホルモンが分泌されますので、肌の新陳代謝が促進され、健康な肌を作ることができます。
栄養のバランスに注意して
ダイエット中は、栄養バランスにも注意しましょう。ダイエット中でも栄養のバランスには配慮した食事を摂らなければいけません。むしろ、食事制限をしているダイエット中だからこそ、栄養のバランスには気を使わないといけないのです。
栄養はまんべんなく摂る必要がありますが、次の栄養素を摂るようにしてください。
・タンパク質=肉や魚、卵、乳製品、大豆製品
・良質な脂質=オリーブオイル、青魚
・ビタミンA=緑黄色野菜、レバー
・ビタミンB群=肉、魚介類
・ビタミンE=ナッツ類、アボカド、オリーブオイル
・ビタミンC=野菜や果物
・亜鉛=牡蠣や牛肉、卵黄
これらの食品を積極的に摂れば、ダイエット中でも美肌になることができるはずです。
腸内環境を改善する
腸内環境を改善することでも、ダイエット中の栄養バランスを改善することができます。腸内環境を整えると、便秘が解消しますので、老廃物が排出されて、美肌になりますし、善玉菌が美肌に必要な栄養素を作り出してくれます。
腸内環境を整えるには、発酵食品と食物繊維、オリゴ糖を摂りましょう。発酵食品には善玉菌が含まれていますので、直接善玉菌を増やすことができます。食物繊維を多く含む食品には、次のようなものがあります。
・ヨーグルト
・チーズ
・キムチ
・ぬか漬け
・納豆
・味噌
・イカの塩辛
・ピクルス
・塩麹
・アンチョビ
・甘酒
食物繊維やオリゴ糖は、腸内で善玉菌の餌となって、善玉菌を増やすのを助けてくれるのです。食物繊維は、以下の食品に多く含まれます。
・玄米などの穀物
・イモ類
・豆類
・海藻類
・こんにゃく
・きのこ
・野菜
オリゴ糖を多く含む食品はこちらです。
・バナナ
・豆類
・トウモロコシ
・玉ねぎ
・ハチミツ
・ゴボウ
・アスパラガス
これらの食品を食べて、腸内環境を整えましょう。これらの食品は、カロリーは低めのものが多いので、ダイエット中でも安心して食べることができると思います。
ドカ食い以外のストレス解消法を見つける
ダイエット中はストレスが溜まりやすいので、ストレス解消をして肌荒れを治しましょう。お腹いっぱい好きなものを食べることで、ストレスを解消する人も多いと思いますが、それではダイエットができませんので、それ以外のストレス解消法を見つけましょう。
ゆっくり入浴する、1日の終わりにリラックスタイムを作るなどのリラックス方法を見つければ、ストレス解消になりますし、質の高い睡眠を取ることができますので、肌荒れを治すことができます。
サプリメントに頼る
ダイエット中は、どうしても食事制限をしなければいけませんので、どんなに気を付けていても、栄養のバランスが偏ってしまう、美肌作りのための栄養が不足してしまうこともあると思います。
そういう時は、サプリメントに頼りましょう。ビタミンやミネラル類は、サプリメントを使うと簡単に補給することができます。
サプリメントに頼りすぎるのは問題ですが、不足分を補うために使うのは何の問題もありません。ただ、用法・用量は必ず守るようにしましょう。過度に摂取すると、健康に悪いことがあります。
適度な運動を
ダイエット中の肌荒れを治す方法の5つ目は、適度な運動をしましょう。適度な運動をすると、肌の新陳代謝が促進されますので、肌荒れを改善することができるのです。
また、汗をかくことで、老廃物を排出ことができますので、美肌になれるのです。それに、運動をすると、脂肪が燃焼されますので、ダイエットの効率がアップしますよね。
ダイエット中の肌荒れの原因・肌荒れを治す方法についてのまとめ
・ダイエット中の肌荒れを治す方法
「質の高い睡眠をとる」「栄養のバランスに気をつける」「腸内環境を改善する」「ドカ食い意外のストレス解消法をみつける」「サプリメントに頼る」「適度な運動をする」
ダイエット中の肌荒れの原因と肌荒れを治す方法をまとめました。ダイエット中はどうしても肌荒れが起こりやすいので、ご紹介した5つの方法を実践して、美肌をキープしながら、ダイエットをしましょう。
どんなに細くなっても、肌がボロボロになってしまったら、ダイエットは成功とは言えませんよね。
ダイエット中は普段以上に美肌作りに気を使って、肌荒れを治す方法を実践しましょう。