サクサク食感のパン生地×たっぷりのカレールー。カレーパンは、年齢や性別を問わず愛されている「調理パンの代表格」です。
でも、カレーパンは油で揚げているからカロリーが気になりますよね。ダイエット中にカレーパンを食べるのは危険なのか、ダイエット中でのカレーパンの食べ方をご紹介します。
この記事の目次
カレーパンの定義と歴史
カレーパンとは、パン生地の中にカレールーが入った調理パンのことです。衣をつけてから油で揚げるのが一般的ですが、オーブンなどで焼き上げる「焼きカレーパン」も存在します。
中に入れるカレールーは汁気が少ないものを使います。味は店舗やメーカーによってさまざま!カレーパンを売りにしているベーカリーやサービスエリアが数多く存在しています。町おこしの起爆剤となっているケースも。
起源については、東京都江東区にある「名花堂」(現:カトレア)2代目の中田豊治が1927年に実用新案登録した洋食パンが元祖と言われることが多い。
引用:wikipedia
カレーパンは日本発祥の調理パンです。起源については諸説ありますが、1927年に「名花堂」というお店が生み出したという説が有力です。100年近くの歴史がある定番の調理パンということになります。
カレーパンのカロリー
では、気になるカレーパンのカロリーはどれくらいなんでしょう?カレーパンのカロリーは、材料や調理法によって大きな差があります。
一般的なカレーパンのカロリー
一般的な材料・調理法で作ったカレーパンのカロリーは、100gにつき約289kcalです。カレーパン1個(125g)あたりのカロリーは361kcal程度となります。パン粉をつけて油で揚げているため、どうしても高カロリーとなってしまいます。
一般的な焼きカレーパンのカロリー
油で揚げずに作る焼きカレーパンのカロリーは、100gにつき約180kcalです。焼きカレーパン1個(110g)あたりのカロリーは198kcal程度となります。油で揚げていない分ヘルシーに仕上がりますが、コクや旨みという点では揚げカレーパンに軍配が上がります。
山崎製パン「カレーパン」のカロリー
コンビニやスーパーで販売されている山崎製パンの「カレーパン」。丸い形をした揚げカレーパンです。こちらのカロリーは1個あたり約384kcalとなっています。一般的な揚げカレーパンと比べてややカロリーが高めですね。
カレーパンの栄養成分
カレーパンに含まれる栄養素を紹介していきます。カロリーも大切ですが、どのような栄養素が多く含まれているのかも重要です。
脂質
カレーパン1個(125g)には約16.71gの脂質が含まれています。脂質の1食あたりの目安量は13~20gなので、カレーパン1個で目安量をオーバーする可能性があります。
カレーパンの脂質が高い理由は2つ。1つ目は油で揚げていること、そして2つ目は中身カレールーにあります。カレールーには油を使いますし、具材として牛肉や豚肉を使うことが多いので、自然と脂質が高くなってしまうのです。
炭水化物
カレーパン1個(125g)には約41.35gの炭水化物が含まれています。重量の1/3ほどが炭水化物ということになります。パンの主原料は小麦粉なので、どうしても炭水化物の量が多くなってしまうのです。
たんぱく質
カレーパン1個(125g)には約9.26gのたんぱく質が含まれています。これはパンの中では比較的高めの数値です。パン生地に使う卵、またカレールーに使う豚肉などの影響でたんぱく質量が多くなっています。
その他の栄養素
カロリーや脂質の高さは少し気になるものの、カレーパンは栄養価が高いパンです。主な栄養素は以下の通り。
栄養素名 | 1個(125g)あたりの栄養価 |
ビタミンE | 1.83mg |
ビタミンK | 21.31μg |
ビタミンB1 | 0.2mg |
ビタミンB2 | 0.18mg |
葉酸 | 57.96μg |
食物繊維 | 2.73g |
ナトリウム | 621.74mg |
セレン | 17.9μg |
モリブデン | 11.38μg |
カレーパンにはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。ここで1月になるのがナトリウムが多い点です。食塩相当量にすると1.59gにもなってしまいます。
カレーパンを食べると太る?
成人女性の1日の摂取目安カロリーは1,800kcal~2,000kcal程度です。1食あたり600kcal前後が目安となります。カレーパン1個(125g)のカロリーは約361kcal。間食として食べたり、1日に何個も食べてしまうとカロリーオーバーとなってしまいます。
また、カレーパンの脂質の高さにも注目する必要があります。他の食品との脂質量を比較してみました。
食品名 | 1食あたりの脂質量 |
カレーパン1個(125g) | 16.71g |
焼きそばパン1個(110g) | 4.79g |
あんぱん1個(100g) | 3.85g |
食パン1枚(60g) | 2.64g |
ご飯1膳(160g) | 0.48g |
それぞれ重量が異なるので比較が難しいですが、上の表を見てもカレーパンの脂質量が多いことは明らかですよね。脂質の摂りすぎは肥満の原因となるので注意が必要です。
ダイエット中にカレーパンを食べる2つの方法
ダイエット中にカレーパンが食べたくなったら、一体どうすれば良いのでしょうか?我慢のしすぎはストレスの原因となります。ストレスが溜まって過食してしまったら意味がありません。以下のような方法でカレーパンをいただきましょう。
焼きカレーパンにする
油で揚げていない焼きカレーパンを選びましょう。焼きカレーパンにすることで大幅にカロリーと脂質を減らすことができます。
揚げカレーパン | 焼きカレーパン | |
1個あたりのカロリー | 約361kcal | 約198kcal |
1個あたりの脂質 | 約16.71 | 約6.6g |
焼きカレーパンに変えるだけで160kcal、脂質10g程度を節約できます。この数値は大きいですね!
食事として食べる
3食きっちり食べた上で、間食(おやつ)としてカレーパンを食べるとあっという間にカロリーオーバーとなります。そこで、カレーパンは食事代わりに食べることをおすすめします!
1個までであれば通常の食事よりカロリーが抑えられるので、かえってダイエットになる可能性もあります。サラダやスープをプラスすることでさらに栄養価がアップ、太りにくくなりますよ。
カレーパンのカロリー・栄養・ダイエット中の食べ方のまとめ
・カレーパンのカロリー
「通常で361kcal」「焼きカレーパン:198kcal」「山崎製パンのカレーパン:384kcal」
・カレーパンの栄養は脂質(16.71g)、炭水化物(41.35g)、たんぱく質(9.26g)など
・カレーパンは、1日に何個も食べたり、間食として食べると太りやすい
・ダイエット中にカレーパンを食べる方法
「焼きカレーパンにする」「スープやサラダと一緒に食事として食べる」
カレーパンはカロリーと脂質が高い調理パンです。炭水化物の量も多く、ダイエット中におすすめできる食品ではありません。ですが、揚げていない「焼きカレーパン」にすることで大幅にカロリーと脂質をカットできます。また、間食ではなく食事として食べることで太りにくくなります。
ダイエット中だからといって好きなものを我慢するのはツラいことですよね。いつも我慢するのではなく、一工夫して美味しくカレーパンをいただきましょう。