一時は大ブームになったこともある、カプサイシン。脂肪燃焼効果が期待できるので、運動のサポートに摂取したら効率良く脂肪燃焼を助けられると考えられています。
でも、本当に痩せられるものなのでしょうか?辛いはずのカプサイシンを毎日摂ってダイエットしても、体への負担は大丈夫なのでしょうか?実際にどれくらい効果が期待できるのか、真剣に効果を検証してみました。
この記事の目次
カプサイシンとは
出典:fanblogs.jp
そもそもカプサイシンとは、唐辛子に含まれている辛味成分です。辛くてヒリヒリしてしまう、あの元になっている成分です。
辛いものを食べると汗が吹きだすことがありますが、これもカプサイシンによる効果です。カプサイシンには、アドレナリンを放出する効果があります。すると、脂肪を分解する成分であるリパーゼが分泌されて血行が良くなって発汗し、体の代謝が上げられるのです。
人が辛いと感じる辛味成分はいくつかありますが、このアドレナリンの放出量はカプサイシンがダントツです。このアドレナリンの放出作用と運動をうまく組み合わせれば、効率良く脂肪を燃焼することももちろん期待できます。
ただ発汗作用があるだけではない、ちゃんとダイエット効果も期待できる成分なのです。
カプサイシンの体への負担について
こんなに発汗して刺激を感じるものなのに、ダイエットのためといって毎日摂取しても大丈夫?と心配される方もいるでしょう。健康のためにダイエットしたいのに、体に負担をかけるのは確かにおかしいです。
実際、カプサイシンは体に負担をかけるのでしょうか?実はまったく体に負担にならないことがわかっています。カプサイシンを摂ると胃液の分泌が促されます。それによって、胃腸が保護されるのでむしろ弱った胃腸の調子を整えるのに役立つほどです。
実はカプサイシンには疲労を回復する効果があることもわかっています。体に刺激になりそうなのに、実は体をいたわりたい時に積極的に摂ると良い成分だったのです。
カプサイシンをダイエットに取り入れる効果的な方法
カプサイシンダイエットの正しい方法は、運動をする前に何らかの方法でカプサイシンを摂取することです。毎回辛いものを食べるのも大変なので、はやりサプリが良いと思います。
誤解してはいけないのが、ただ辛いものを食べたら良い、というダイエットではないこと。辛いものを食べて発汗しても、脂肪の燃焼につながるわけではありません。
カプサイシンの摂取量の目安は1日あたり6mgです。サプリを利用するなら、1日の摂取量を守れば問題ないでしょう。
カプサイシンはあくまで、アドレナリンを放出して代謝を上げるのが期待できるダイエット効果です。自分で運動しないと上がった代謝も無駄になってしまいます。運動の効率を上げるためのアイテムとして、活用していきましょう。
カプサイシンダイエットの注意点
いくら運動のサポートに良いからといっても、もちろん摂りすぎは厳禁です。中毒性もあるので、長期間の摂取も避けた方が良いとされています。過剰摂取による死亡例もあります。カプサイシンのサプリの飲みすぎは本当に避けましょう。
また、空腹時に摂ると、胃腸を刺激しすぎるところがあります。いくら疲れた胃に良いからといっても、空腹時にたくさん摂るのはやめておいた方が安心です。
ちなみにカプサイシンは漢方等でも活躍してる成分では有るけど、過剰摂取は神経系に異常を来すし、脂肪燃焼を促進するので、ガリが食えば当然「太れない」原因にもなる。
— nomaD (@nomad_elst) 2016年8月14日
神経系異常については味覚損傷や脳内物質分泌量の異常にも通じるので、注意しましょう。
何でも過ぎれば毒になるもんだ。
カプサイシンを活用する際の3つのルール
効率良くカプサイシンを活用するなら、この3つのルールを守ると良いです。
・1日に摂取する量をきちんと決めて守ること(目安は1日6mg)
・あまりに長期間常用するようなものではないと認識しておくこと
せっかく脂肪を分解する効果や代謝を上げる効果が期待できる成分なので、心配しすぎるのももったいないです。ルールを守って、上手に活用していきましょう。
カプサイシンダイエットはこんな人にオススメ!
冷え性を改善したい人
カプサイシンは毛細血管の血行までよくする働きがあることがわかっています。末端が冷えて辛いという冷え性の方なら、カプサイシンを摂ることで末端の冷えが解消され、過ごしやすくなることも期待できます。
辛いものが好きな人は冷え知らずな人が多いです。冷えは何とかしたいけれど辛いものは苦手…という方は、カプサイシンが入った冷え性サプリを検討してみても良いと思います。
汗をかきやすくなりたい人
そこまで冷えに悩んでいるわけではないけれど、運動してもなかなか汗をかけないということもあります。これは、代謝が落ちているからかもしれません。カプサイシンには、脂肪を分解して代謝を上げる効果があるので、汗をかきたい時にもってこいです。
お風呂に入る前にカプサイシンを摂れば、いつも以上に汗をかきやすくなる上、老廃物が排出されてむくみや滞りが解消でき、日頃の代謝も少しずつ上げていくことができるでしょう。
発毛対策したいと悩んでいる人
カプサイシンは実は、イソフラボンと組み合わせて摂ると発毛効果があることも最近わかってきています。この組み合わせはアンチエイジング効果も期待できるのだそうです。
この効果を引き出すためのサプリも少しずつ出てきています。まだ発毛効果については真偽のほどが定かではありませんが、あまり期待しすぎずにダイエットと並行して試してみても良いかもしれません。
カプサイシンダイエットについてのまとめ
・カプサイシンダイエットの注意点
「摂りすぎは厳禁」「空腹時にとらない」
・カプサイシンを活用するときのルール
「運動をするときだけピンポイントに使う」「1日に摂取する量をきちんと決めて守る」「あまりにも長期間常用しない」
・カプサイシンダイエットがおすすめの人
「冷え性を改善したい人」「汗をかきやすくなりたい」「発毛対策したい」
カプサイシンはただ辛いだけの成分ではありません。代謝をあげたり発汗させたりするだけでなく、末端の冷えを改善したり脂肪の分解をサポートしたり、胃腸を守ったり疲労を回復させる効果も期待できます。発毛効果もあると言われるようにもなってきています。
摂りすぎは偏るし毒にもなりますが、運動のサポートに使うにはもってこいの成分です。効率良く脂肪を燃焼していくためにも、うまく使いこなせるようになりましょう。