肉割れというと、妊娠したり、急激に太ってしまった時にできるものですが、実はダイエットする時にも気をつけなければいけないんです。
ダイエットで肉割れが起こる原因と肉割れしない方法・予防法をまとめました。今からダイエットする人は必見ですよ!
肉割れって何?
肉割れとは、皮膚に白い線がギザギザに入ってしまったものです。肉割れは皮膚が急激に伸びたことで、皮膚の内部がピキッと割れてしまったのです。
私たちの皮膚は、表面は柔らかくて伸縮性があるのですが、皮膚の内部はそれ程伸縮性に富んでいるわけではありません。
そのため、激太りなど急激に皮膚が伸びた場合、皮膚の表面はその伸びに対応することができるのですが、皮膚の内部である真皮は伸びにスムーズに対応できずに、ピキッとひびが入って割れてしまうんです。
これが肉割れの正体です。肉割れは真皮が断裂した状態ですから、一度できてしまうと、基本的にはずっと残ったままになります。
ダイエットで肉割れが起こる3つの原因
ダイエットで肉割れが起こる原因には何があるでしょうか?「ダイエットで肉割れ?」と思う人が多いかもしれませんね。確かに、一般的には肉割れは急に太った時にできるものですから。
でも、ダイエットをする時にも肉割れが起こりやすいので注意しなければいけないのです。
筋肉量の増加
ダイエットで肉割れが起こる原因の1つ目は、筋肉量の増加です。これは、太った時に肉割れが起こるのと同じメカニズムです。
激太りをした時には、脂肪がついて肉割れを起こしますが、筋肉量が増えることでも皮膚が急激に伸びますので、肉割れを起こします。
ダイエットする時には筋トレをする人が多いですよね。筋肉をつけると、基礎代謝が落ちにくいですので、痩せやすくなりますし、リバウンドしにくくなりますから。
でも、プロテインをガンガン飲んで、筋トレをガツガツして、一気に筋肉をつけると、筋肉の増加量に皮膚がついていくことができずに、肉割れを起こすことがあるのです。
急激な激しい運動
急激な激しい運動でも肉割れが起こることがあります。例えば、無理なストレッチをすると、皮膚が急に伸ばされますよね。
急に皮膚を伸ばすと、表皮はついていけても真皮はそんなに伸びることができませんから、真皮がピキッと割れてしまって肉割れが起こる可能性があります。
ダイエット中は、今まで運動習慣がなかった人が、必死に運動を始めますので、皮膚が対応しきれずに肉割れを起こすリスクが高くなります。
皮膚の栄養不足&血行不良
ダイエット中は、食事制限をしますので、栄養不足の状態になり、皮膚にまで必要な栄養が届きにくくなります。そうすると、皮膚の新陳代謝が低下して、皮膚が硬く乾燥してしまうんです。
柔軟性があり、みずみずしい皮膚は、急に伸びてもそれについていくことができますが、硬く乾燥している皮膚は、なかなか伸びることができずに、すぐに肉割れしやすくなります。
さらに女性の場合は、ダイエット中に限らず、常に冷え性という人も多いですよね。冷え性は血行不良を招きますので、さらに皮膚が栄養不足に陥って、肉割れのリスクが高くなるのです。
ダイエットで肉割れしない4つの方法や予防法
ダイエットは肉割れが起こるリスクが高いことがお分かりいただけたと思います。肉割れを起こすと、基本的に消すことができませんので、肉割れはとにかく予防しなければいけません。
肉割れができてしまってからでは遅いのです。ダイエットで肉割れしない方法や予防法を4つご紹介します。
過激なダイエットはしない
ダイエットで肉割れしない方法の1つ目は、過激ななダイエットはしないことです。厳しい食事制限をして、きつい運動をしていると、皮膚に栄養が行き届かなくなってしまいます。
そうすると、皮膚が硬く乾燥するようになりますから、急激なダイエットはせずに、ゆっくり痩せるようにしましょう。
そうすれば、皮膚も栄養不足になりませんので、肉割れが起こりにくくなります。1ヶ月に1~2kgのペースで無理なくダイエットすると良いでしょう。
運動量は少しずつアップ
ダイエットで運動をする時は、少しずつ運動の強度を上げていきましょう。なれない運動を張り切って行うと、皮膚がついていけませんので、ピキッと肉割れを起こしてしまいます。
肉割れを予防するためには、まずは簡単な準備運動をしてから、ウォーキングをすると良いでしょう。ストレッチもほどほどにして下さい。ストレッチは運動をする上でとても大切ですが、あまりにも無理にストレッチを行うと、皮膚がついていけません。
ストレッチも無理なく「心地いい」と思える程度にして、痛みを感じるような範囲のストレッチは止めましょう。
ダイエットを始めた時期は、どうしても張り切って運動をしてしまいますが、張り切れば張り切るほど、肉割れを起こすリスクが高まりますので、運動量や運動強度は少しずつ上がるようにして下さい。
栄養はしっかり摂る
肉割れをしない方法の3つ目は、栄養をしっかり摂ることです。栄養不足になると、皮膚の新陳代謝が低下して、硬くて乾燥した皮膚になってしまいますので、肉割れを起こしやすくなります。
ダイエット中でも栄養はしっかり取ることが、肉割れを予防する方法の1つなのです。肉割れを予防するために、しっかり摂っておきたい栄養素は皮膚の新陳代謝を促してみずみずしい皮膚にしてくれるものです。
<肉割れしない皮膚にするための栄養素>
・コラーゲン=真皮の中で肌の弾力性をアップさせる
・ビタミンA=皮膚や粘膜を正常に保つ
・ビタミンB群=肌の新陳代謝を促進させる
・ビタミンC=コラーゲンを安定させる
・亜鉛=皮膚の細胞を正常に分裂させて、皮膚をスムーズに創り上げる
<各栄養素を含む食品>
・コラーゲン=豚足、手羽先、豚ばら肉、エビ、フカヒレ、ウナギ
・ビタミンA=緑黄色やレバー、うなぎ
・ビタミンB群=肉類、乳製品、卵、大豆など
・ビタミンC=野菜、果物
・亜鉛=牡蠣、牛肉、ゴマ、大豆製品、チーズ
これらの食品から、積極的に皮膚をみずみずしく保つ栄養素を摂りましょう。どうしても不足しがちな場合は、サプリメントを使っても良いと思います。
皮膚の保湿はしっかりと
ダイエットで肉割れしない方法の4つ目は、皮膚の保湿はしっかり行っておくことです。お風呂上がりには、皮膚の保湿クリームをしっかり塗りましょう。
保湿クリームを塗って保湿をしておくことで、皮膚の乾燥を防ぎ、肉割れしない皮膚にすることができます。肉割れは背中、お腹、お尻、腰回り、太ももの裏、ひざ裏、ふくらはぎにできやすいので、その部位を重点的に保湿して下さい。
また、ダイエット中は少しでも脂肪を燃焼させようと長風呂をする人が多いですが、長時間湯船に入ってると、皮膚の保湿成分がお湯の中に流れ出してしまいますので、入浴は15分程度にしておくと良いでしょう。
ダイエットで肉割れする時についてのまとめ
「筋肉量の増加」「急激な激しい運動」「皮膚の栄養不足&血行不良」
・ダイエットで肉割れしない方法と予防法
「過激なダイエットはしない」「運動量は少しずつアップ」「栄養はしっかり摂る」「皮膚の保湿はしっかり」
ダイエット中に肉割れができる原因とダイエットで肉割れをしない方法・予防法をまとめました。肉割れができるのは、太った時や妊娠した時だけではないのです。
ダイエット中も肉割れができる可能性が高いので、肉割れしないように気をつけながらダイエットしてください。肉割れを起こすと、基本的に消えません。
どうしても消したい時は、美容皮膚科や美容外科で高いお金を払って、レーザー治療等をしなければいけませんので、ご紹介した肉割れしない方法を守ってダイエットをしましょうね。