にんにくにはさまざまな効果・効能があり、食事に取り入れることによって嬉しい効果がたくさんあります。
今回は、にんにくのパワーの秘密やダイエットにおすすめの食べ方についてご紹介します。
この記事の目次
にんにくに関する基礎知識
スタミナ料理に欠かせないにんにく。まずはにんにくに関する基礎知識を紹介していきます。
にんにくとは
にんにくはヒガンバナ科ネギ属の植物です。食材として食べられているのは球根の部分。主に香辛料として用いられます。
世界のにんにく生産量の約80%を中国が占めています。日本では青森や香川などが主な生産地となっています。
にんにくが臭い理由
にんにくと言ったら、あの独特の匂いを思い浮かべる人が多いと思います。にんにくの匂いの元となっているのはアリシンという成分です。
しかし、にんにくには元々アリシンが含まれていません。にんにくにはアリインという無臭の化合物が含まれており、にんにくの別の細胞にあるアリナーゼという酵素と合わさることによってにんにく臭を放ちます。
にんにくのカロリー
にんにくの100gあたりのカロリーは134kcalです。1片(6g)あたりのカロリーは約8kcalとなります。
にんにくの主な使い道は香辛料なので、1度に大量のにんにくを食べる機会はほとんどないと思います。いずれにしてもにんにくは低カロリーな食品なので、カロリーを気にする必要はありません。
にんにくの栄養成分
にんにく1片(6g)にはタンパク質0.36g、脂質0.08g、炭水化物1.58gが含まれています。炭水化物がやや多めですね!
その他の主な栄養素は以下の通りです。
栄養素名 | 1片(6g)あたりの栄養価 |
ビタミンE | 0.03mg |
ビタミンB1 | 0.01mg |
ビタミンB6 | 0.09mg |
葉酸 | 5.52μg |
カリウム | 31.8mg |
モリブデン | 0.9μg |
食物繊維 | 0.34g |
にんにくにはビタミン・ミネラルがバランス良く含まれています。特に多いのがビタミンB6とモリブデンです。
にんにくが持つ5つの効果・効能
にんにくには嬉しい効果・効能がたくさん!今回は代表的なものを5つ紹介していきます。
ダイエット効果
にんにくに含まれるアリシンにはビタミンB1を活性化する作用があります。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きをする栄養素!にんにくを食べることで、糖質のエネルギー変換がスムーズになり脂肪を溜め込みにくくなります。
また、にんにくにはノルアドレナリンというホルモンを活性化させる作用があります。ノルアドレナリンには脂肪燃焼を促す作用があり、ダイエットに効果的です。
さらに!にんにくを加熱するとスコルニジンという成分が生み出されます。スコルニジンには代謝を上げ、脂肪の分解を促してくれる作用がありますよ!
便秘解消
にんにくは水溶性食物繊維が豊富なので便秘解消にも効果が期待できます。便秘が改善されることで下っ腹ポッコリが解消!”溜め込みにくい体”になりますよ。
食物繊維は不溶性:水溶性=2:1の割合で摂るのが理想的とされています。この辺も意識して、他の食品からも食物繊維を摂取していきましょう。
冷え性改善
にんにくに含まれるアリシンには、造血作用と血行促進作用があります。血液の流れが良くなることで冷え性が改善する可能性がありますよ。
さらに、にんにくを加熱すると生じるスコルニジンには末梢血管を拡張する作用があります。アリシンとスコルニジンのW効果で体を効率よく温めてくれるんです。
疲労回復効果
アリシンはビタミンB1と結びつくことで、アリチアミンという疲労回復物質に変わります。アリチアミンは血液中に長く留まることから「活性持続性型B1」とも呼ばれています。
また、にんにくには強い抗酸化作用があり、疲労の元となる活性酸素を除去してくれる効果が期待できるのです。
活性酸素については以下を参考にしてください。
学反応が起こりやすくなった酸素。一重項酸素、過酸化水素、スーパーオキサイドアニオン、ヒドロキシルラジカルなど。体内で過度に発生すると、脂質やたんぱく質、DNAなどに影響し、老化促進などの原因になるといわれる。
引用:コトバンク
美肌効果
先ほども紹介したように、にんにくには強い抗酸化作用があります。老化の原因となる活性酸素を除去してくれるので、シミやしわなどの肌トラブルを予防することができるのです。
アリシンには肌の代謝を高めるビタミンB1を活性化する作用があり、肌のターンオーバーがスムーズになります。
肌のターンオーバーとは、わかりやすくいうと表皮が新陳代謝している様を言い表したものです。
引用:サッポー美肌塾トップ
もちろんアリシンが持つ血行促進作用も肌に良い効果をもたらしますよ!
ダイエットにおすすめのにんにくの食べ方とは?その3つのポイント
にんにくのダイエット効果を最大限に生かす食べ方とは?
食べる量に注意する
1日に1~2片程度を目安に食べましょう。生の場合は1片、加熱したものや漬けたものなら2片を目安にすると良いです。にんにくは一度に大量に食べると、胃腸が荒れたり貧血の原因となることがあります。
ビタミンB1食品と一緒に食べる
にんにくに含まれるアリシンはビタミンB1と相性抜群!ダイエット効果を得るためにも、なるべくビタミンB1を多く含む食品と一緒に食べるようにしましょう。
◎ビタミンB1を多く含む食品
- 豚肉
- うなぎ
- 小麦胚芽
- 豆
- 玄米 など
調理法を工夫する
にんにくは調理法によって生成される成分が異なってきます。
アリシンを摂りたい場合は、にんにくをすり下ろしたり細かく刻む必要があります。一方、スコルニジンを摂りたい場合は加熱する必要があります。
どちらもダイエットにとって捨てがたい成分ですね!どちらかに偏らず、色々なレシピに挑戦することをおすすめします。
毎日の食事ににんにくを取り入れてみよう
・にんにくの栄養分
「タンパク質0.36g」「脂質0.08g」「炭水化物1.58g」「モリブデンとビタミンB6が特に豊富」
・にんにくの効果と効能
「ビタミンB1でダイエット効果が期待できる」「水溶性食物繊維が豊富で、便秘解消効果」「冷え性改善と疲労回復効果が期待できる」「シワやシミなどの肌トラブルを予防できて、美肌になれる」
・にんにくは1日1~2片程度が目安
・豚肉やうなぎ、小麦胚芽などの「ビタミンB1」を含む食品と一緒に食べる
にんにくにはさまざまな効果・効能があります。特に注目してほしいのがダイエット効果!毎日の食事ににんにくを取り入れるだけで、代謝アップや脂肪燃焼効果が期待できます。
ただし、体に良いからと言って食べ過ぎないように注意しましょうね。1日に1~2片程度で十分です。あなたも今日からにんにくパワーで健康的に、そして美しくなりませんか?