朝食抜きダイエットはダイエット効果が高くて、しかも健康に良いと言われています。でも、逆に太りやすくて健康に悪いという専門家もいるんです。
朝食抜きダイエットのメリットとデメリットをまとめました。メリットとデメリットをきちんと確認して、朝食抜きダイエットは自分に合っているかどうかを見極めてから、実践するかどうかを決めましょう。
朝食抜きダイエットの4つのメリット
朝食抜きダイエットのメリットは、次の4つがあります。
・簡単にカロリー制限ができる
・ストレスなくカロリーを制限できる
・アンチエイジングができる
・胃腸をいたわる
この4つのメリットを1つ1つ詳しく見ていきましょう。
簡単にカロリーを制限できる
朝食抜きダイエットのメリット1つ目は、簡単にカロリー制限ができることです。ダイエットをするには、摂取カロリーの計算をしなければいけません。
でも、カロリー計算をするのは、本当に面倒なんです。でも、朝食抜きダイエットは面倒なカロリー計算は要りません。
通常、1日2000kcalを摂取する場合、朝食は400~500kcalになる人が多いと思います。朝食抜いただけで、400~500kcalをセーブすることができるんです。
ストレスなくカロリー制限ができる
朝食抜きダイエットのメリットの2つ目は、ストレスなくカロリー制限ができることです。朝食抜きダイエットは、昼食と夕食は普通に食べることができます。
同じ1日2食ダイエットでも、昼食を抜いてしまうと、午後はお腹が空いて仕事の効率が落ちてしまうという人が多いですし、夕食を抜くと寝る前にお腹が空いてしまうという人が多いですよね。
特に、夕食は1日の食事の中で最も豪華で、ゆっくり食べられる食事だから、夕食を抜くのはきついという人は多いと思います。
逆に、朝はイマイチ食欲がないし、朝はバタバタしていて食べる時間ももったいないから、朝食は抜いても全然かまわないという人、3食の中で抜くなら朝食がいいという人が多いのではないでしょうか。
朝食抜きダイエットは、ストレスなくカロリー制限ができるので、ダイエットが長続きしやすいのです。
アンチエイジングができる
朝食抜きダイエットのメリットの3つ目は、アンチエイジングができることです。サーチュイン遺伝子という言葉を聞いたことがありますか?サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子のことです。
サーチュイン遺伝子を活性化すると、老化を防いでくれるので、アンチエイジング効果があり、さらに健康になれるというわけです。
このサーチュイン遺伝子は、朝食を抜くと活性化できます。なぜなら、空腹感を覚えると活性化する性質があるからです。
また様々な生物で食 べる量を減らす食餌制限(カロリー制限)をすると寿命を延長することが知られています。最近の研究では、サルで食餌制限をすると健康寿命が延長することが報告されています。
ダイエットしながらも、アンチエイジング効果があるなんて、嬉しい限りですよね。
胃腸をいたわる
朝食抜きダイエットをすると、胃腸をいたわることができます。現代人は食べ過ぎだと言われています。江戸時代までは1日2食でした。
明治時代以降に1日3食になったのですが、それでもカロリー控えめの和食中心の食事でしたし、交通手段は少なく徒歩移動が多く、家電もないので、家事は肉体労働でした。
でも、現代は欧米型の高カロリーの食事が増え、さらに交通手段は発達し、家事も楽になりましたよね。そのため、摂取カロリーは増えているのに、消費カロリーは少なくなり、胃腸は常にフル回転しているような状態になっているのです。
朝食抜きダイエットをすれば、夕食を食べてから翌日の昼食まで何も食べずに、胃腸を休めることができます。
最近は「プチ断食」とか「ファスティング」という健康法が流行っていますよね。朝食抜きダイエットは、このプチ断食、プチファスティングを実践しながらダイエットしているようなものなので、胃腸をいたわりながらダイエットをしていることになるのです。
朝食抜きダイエットの4つのデメリット
朝食抜きダイエットのデメリットも確認しておきましょう。朝食抜きダイエットは、次の4つのデメリットがあります。
・脂肪を溜めこみやすくなる
・甘えが出る
・便秘になりやすい
・脳がエネルギー不足になる
これら4つのデメリットを具体的に説明していきます。
脂肪を溜めこみやすくなる
朝食抜きダイエットのデメリットの1つ目は、脂肪を溜めこみやすくなることです。朝食抜きダイエットをすると、夕食を食べてから翌日の昼食まで約16時間程度は、何も食べない計算になります。
そうすると、脳は「あれ?エネルギーが入ってこないな。このままでは危ないな」と飢餓状態になっていると勘違いしてしまうのです。
このような勘違いをした脳は、生命維持のために、基礎代謝を落として脂肪を溜めこもうとします。
基礎代謝を落とせば、消費カロリーが減りますので、余ったエネルギーを脂肪に変えて、体内に貯蔵しようとするんです。
そのため、朝食抜きダイエットをすると、カロリーをセーブできるものの、太りやすい体質になってしまいます。
甘えが出る
朝食抜きダイエットのデメリットの2つ目は、甘えが出ることです。「朝食を抜いているから」という言い訳が自分の中にできてしまいますので、昼食や夕食を多めに食べたり、間食したりすることがあります。
朝食を抜いたからといって、昼食や夕食を多めに食べたり、間食したりすると、ダイエットになりません。むしろ、カロリーオーバーになる可能性すらあります。
便秘になりやすい
朝食抜きダイエットのデメリットの3つ目は、便秘になりやすいことです。朝食を食べることで、眠っていた腸に刺激を与えて、蠕動運動を活性化させることができるのですが、朝食を抜いてしまうと、腸はなかなか起きません。
そのため、便秘になりやすくなってしまうのです。便秘になると、老廃物が溜まりますし、基礎代謝が落ちやすくなってしまうので、便秘はダイエットの大敵なのです。
午前中はエネルギー不足に
朝食抜きダイエットのデメリットの4つ目は、午前中はエネルギー不足になりやすいことです。前日の夕食からカロリーを摂取していないのですから、エネルギー不足になります。
特に、脳は大量のブドウ糖を消費する臓器です。でも、エネルギー不足になると、脳はきちんと働くことができませんので、午前中の仕事の効率が悪くなったり、勉強に身が入らないこともあるのです。
朝食抜きダイエットをする時の4つのコツ
朝食抜きダイエットの4つのメリットと4つのデメリットをご紹介しました。午前中はあまり活動しない人、午後を中心に活動する人には、朝食抜きダイエットはおすすめだと思います。
午前中はあまり活動しない場合、脳がエネルギー不足になってもそこまで支障はありませんし、朝食を食べなくても、あまりお腹がすきませんので、昼食の食べ過ぎを予防することができますから。
でも、朝食抜きダイエットをする時は、次の4つのことに注意して、実践しましょう。この4つのことを守りながらダイエットをすれば、朝食抜きダイエットのデメリットを最小限にすることができます。
昼・夜は食べ過ぎに注意
朝食抜きダイエットをする時には、昼・夜の食べ過ぎには気をつけましょう。朝食を抜くと、どうしても心の中に「ちょっとくらい大丈夫」という甘えが出てきてしまいます。
特に、昼食はお腹が空いてしまって、食べ過ぎてしまうことがありますので、くれぐれも食べ過ぎには気をつけましょう。
夜は早めに食べる
朝食抜きダイエットをする時は、夜は早めに食べるようにしましょう。「朝食べないから、夜は遅めに食べたほうが良いかな?」と思うかもしれませんが、就寝3時間前には食べ終わるようにしてください。
夜遅くに食べてしまうと、ダイエットホルモンのレプチンの分泌が低下します。レプチンは食欲を抑制し、代謝を亢進する大切なホルモンですので、そのレプチンの分泌が低下すると、太りやすくなってしまうんです。
また、夜遅くに食べてから寝ると、寝ている間に血糖値が乱高下して、眠りが浅くなります。眠りが浅いと、脂肪燃焼効果のある成長ホルモンの分泌が抑制されますのので、このことでも太りやすい体質になってしまいます。
水分はしっかり飲む
朝食抜きダイエットをする時には、水分はしっかり飲みましょう。朝食は抜いても、水はきちんと飲んでください。寝ている間に汗をかいていますので、朝は脱水傾向になっています。
それなのに、朝食を抜いて、水分を摂らなかったら、血液がドロドロになって、脳梗塞を起こしやすくなります。
そのため、朝食は抜いても水はしっかり飲みましょう。できれば、最低でも500mlは飲みたいですね。特に、便秘気味の人は、冷たい水を飲むと、腸を刺激することができますので、朝食を食べなくても、便秘が解消しやすくなります。
筋トレをする
朝食抜きダイエットをしていると、どうしても基礎代謝が落ちてきてしまいます。食事制限だけで痩せていますから、脳が危機感を覚えて、基礎代謝を下げてしまいますし、脂肪と一緒に禁句も落ちてしまいますので、基礎代謝が落ちるんです。
筋トレをしながら朝食抜きダイエットをすれば、筋肉量の低下を最小限にすることができますので、痩せやすい身体を維持できるはずです。
朝食抜きダイエットの体験談・口コミ
Twitterを見てみても朝食抜きダイエットは賛否両論です。人によって起きる時間や寝る時間が違い、ライフスタイルも異なるので一概に比較はできないでしょう。
【朝食抜き】諸説あるが、抜くと痩せる人と痩せない人と人それぞれ。朝、食べた方が調子が良いかどうかで判断するのが正解。日によって違うのが当たり前の為、前日遅くまでたくさん飲食したなら翌朝はそれほど空腹ではないはず。無理に食べるのでなく、空腹を感じたら食べる、が正しい。
— 綺麗な人が知っている事 (@kireinahito_) 2017年1月1日
今朝の体重:65.7㎏ 前日比-0.2㎏
— simo@フルマラソン初挑戦! (@simopapa) 2017年1月7日
朝食:ブラックコーヒーのみ
昼食:職場近くの食堂で、ごはん、豚汁、生卵、なすみそ、八宝菜
朝食抜きはさすがに腹減る。
職場の行事のほんげんきょうでぜんざいが振る舞われたけど、食べなかった。
つらかった💀
朝ごはんの食べられない胃もたれは逆流性食道炎や肺炎リスクを高め脳梗塞の危険も!内臓整体でケアしましょう。
— 竜・東洋医学に基づく内臓整体 (@NAIZOUSEITAIRYU) 2017年1月1日
朝食抜き脳卒中リスク高まる がんセンター等確認 – 毎日新聞 https://t.co/Wna0Uytm59
デスクワークが多く、帰宅してから遅めの夕食を摂るという夜型の現代人には「朝食抜き=プチ断食」が理にかなっています。朝食を抜き胃腸の負担を軽くして、黒糖しょうが紅茶でビタミン・ミネラル・糖分を補えば、頭にも体にもとてもいいんです。
— じんじゃーてぃ@diet垢-6.2kg (@dietnavigator) 2016年12月29日
【寝起きスッキリには太陽の光】
— カラダラボリ (@karada_Labory) 2016年12月29日
朝起きても頭がボーっとしてスッキリしない方は、起きてすぐ太陽の光を浴びましょう。
太陽光を浴びると睡眠ホルモンのメラトニンが減って、脳が睡眠モードから活動モードに切り替わっていきます。
また朝食を摂ることで体も活動モードになるので、朝食抜きはNG。
【朝食抜きぐらいがちょうどいい現代人】 「昼はハンバーグだったから、夜はヘルシーに焼き魚で」などと思っている人も多い。しかし、とんでもない。これで軽く2000キロカロリーオーバー。これにさらに朝食や間食を摂っていたら。 書籍『「空腹で歩く」と病気にならない』石原結實 著より作成
— 仁藤 雄三 増刷請負人 (@YuzoNito) 2016年12月29日
朝食抜きダイエットについてのまとめ
「簡単にカロリー制限が可能」「ストレスなくカロリー制限ができる」「アンチエイジング」「胃腸をいたわる」
・朝食抜きダイエットのデメリット
「脂肪を溜め込みやすくなる」「甘えが出る」「便秘になりやすい」「午前中がエネルギー不足になりやすい」
・朝食抜きダイエットをする時のコツ
「昼と夜は食べ過ぎに注意」「夜は早めに食べる」「水分はしっかり飲む」「筋トレをする」
朝食抜きダイエットのメリットとデメリットをまとめました。朝食抜きダイエットは、賛否両論ですが、午前中の活動量が少ない人が、4つのコツを守りながら行えば、スルスル痩せてい苦と思います。
ただ、今まで1日3食食べていた人が、突然朝食抜きダイエットを始めると、体質的に合わなくて、体調不良になることもありますので、その時はすぐに中断して、1日3食に戻して、運動を中心にダイエットをすると良いでしょう。