モナリザ症候群の原因&太る症状と改善法5つ!チェック項目6つも紹介

少食なのに太る人、ダイエットしても痩せない人は「モナリザ症候群」の可能性があり原因をチェックし早めに生活改善することが重要です。

 

今回はモナリザ症候群の原因、太る&痩せない症状、チェック項目6つ、改善方法を紹介します。

モナリザ症候群の原因&名前の由来

肥満者の約7割がモナリザ症候群の可能性があると言われています。

 

聞き慣れないモナリザ症候群とは一体なんなのでしょうか?

 

交感神経の低下が原因

モナリザ症候群とは、自律神経の1つ「交感神経」の低下が原因で起こる肥満のことです。

 

では、そもそも交感神経とは何なのでしょうか?

 

 

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つで構成されています。

 

この2つの自律神経がバランスを取りながら、生命活動を維持しているのです。

 

  • ■交感神経:活動時に活発になる
  • ■副交感神経:休息時、リラックス時に活発になる

 

しかし、何らかの原因によってこのバランスが乱れると、心身にさまざまな不調が現れる可能性があります。

 

 

モナリザ症候群の場合、活動モードの時に優位になるはずの交感神経が低下することで、代謝が落ちてしまいます。

 

代謝が悪くなることで脂肪が燃えにくい体に

 

結果的に「あまり食べていないのに太ってしまう」という症状に陥るのです。

 

名前の由来

モナリザといったら、イタリアの画家・レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」という作品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

 

確かに少しふくよかな女性がモデルとなっていますが、実はこのモナリザの絵画作品とは全く関係がありません

 

 

モナリザ症候群は「Most Obesity Known Are Low In Sympathetic Activity」の頭文字からとったものになります。

 

 

モナリザ症候群とは、1990年に米国のジョージ・ブレイ教授が提唱した、「Most Obesity Known Are Low In Sympathetic Activity」(大多数の肥満者は交感神経の働きが低下している)状態のこと。

 

引用:痩せづらいのは年齢のせいじゃなく「モナリザ症候群」かもしれない

 

 

 

モナリザ症候群の症状2つ 【太る&痩せられない】

 

モナリザ症候群の具体的な症状は以下の通りです。

 

食べていないのに太る

たくさん食べて太るのは当たり前のことです。

 

肥満者の約3割が食べすぎが原因である言われていますが、モナリザ症候群の可能性がある人は「あまり食べていないのに太る」人です。

 

 

ただ、本当に食べすぎていないのかは難しいところですよね。

 

本人が小食のつもりでも、実はカロリーオーバーとなっているケースは多いです。

 

そこで1日あたりの摂取カロリー目安量を見ていきましょう。

 

 

1日の合計カロリーの目安量は、年齢や身長、活動等で個人差もありますが、成人男性は2,600kcalくらい、成人女性は2,000kcalくらいです。


1食分はこの約1/3のカロリーなので、男性なら850kcalくらい、女性なら650kcalくらいが目安となります。

 

引用:+healthcare

 

 

年齢や活動量によって多少の差はありますが、成人女性の場合は1日あたり1,800~2,200kcal程度が目安となります。

 

ダイエットをしたい場合はもう少し減らす必要がありますが、この範囲内であれば激太りするようなことは考えにくいです。

 

正常の範囲内でのカロリー摂取にもかかわらず、それでもどんどん太っていく場合は、モナリザ症候群の可能性があります。

 

何をしても痩せない

必死に食事制限や運動を行っても全く結果が出ない…このような場合もモナリザ症候群の可能性があります。

 

モナリザ症候群は交感神経の低下によって代謝が落ちることで起こる症状。

 

つまり、頑張ってダイエットをしても効果が出にくいのです。

 

 

ただし、ダイエット方法が間違っている可能性も否定できません。

 

モナリザ症候群の疑いがあるのは、あくまでも正しいダイエット方法を行っても結果が出ない場合です。

 

もう1度ダイエット方法を見直してみるのも良いかもしれません。

 

 

モナリザ症候群の可能性がある「太る」「痩せない」ツイートを紹介

 

食べていないのに太る、頑張っているのにダイエットの結果が出ない…そのような悩みを抱えている人がたくさんいます。

 

果たして本当にモナリザ症候群が原因なのでしょうか?

 

リアルな声を調査しました。

 

 

小食なのに太る

 

私は食べたら食べた分だけ太る人だから、元々小食だけど食事制限は常にやってるの( ;∀;)

 

引用:Twitter

 

 

ねぇ、なんで食べてないのに太るのぉ??って言われたけど いや、私が知りたいわ!!!

 

引用:Twitter

 

 

「それほど食べていないのに太る」という人たちの声でした。

 

本当に食べすぎていないかは難しいところですが、モナリザ症候群の可能性は否定できません。

 

頑張っても痩せない

 

10年前から10㎏以上デブってるw

あの頃と同じダイエットしても全然痩せないのね。代謝がかなり悪いとみた。

歳とるって嫌ね~(;o;)

 

引用:Twitter

 

 

「努力しても痩せない」「若い頃と比べて痩せにくくなった」という人が多数。

 

加齢による代謝低下の可能性もありますが、もしかしたらモナリザ症候群かもしれません。

 

 

モナリザ症候群かも

 

ただ最近食べ過ぎてはいないからモナリザ症候群かも?

たっぷり寝るだけで痩せることがあるから。

 

引用:Twitter

 

 

りお、モナリザ症候群かも。笑

まずゎ明日からの1週間ガムを噛みます… 満腹中枢が狂ってるみたいですね…ww

 

引用:Twitter

 

 

自分でモナリザ症候群を疑っている人も。

 

まだあまり知られていないモナリザ症候群ですが、今後少しずつ認知されていくかもしれませんね。

 

モナリザ症候群の自己チェック項目6つ

自分がモナリザ症候群かを確かめる方法とは?

 

以下の質問にいくつ該当するかチェックしてみましょう。

 

 

◎チェック項目

 

  • ■小食にもかかわらず太りやすい
  • ■ダイエットしても体重が落ちにくい
  • ■不規則な生活を送っている
  • ■睡眠不足
  • ■外食が多い
  • ■ストレスが多い

 

 

いくつ当てはまりましたか?

 

チェックが入った項目が多いほど、モナリザ症候群に注意が必要です。

 

特に最初の2項目に当てはまった人は要注意

 

 

交感神経が低下する原因2つ

 

モナリザ症候群の原因は交感神経の低下です。

 

では、なぜ交感神経が低下するのか、その主な原因について解説していきます。

 

 

原因1.生活リズムの乱れ

1つ目の原因は「生活リズムの乱れ」です。

 

人間は長らく朝起きて日中に活動し、日が暮れたら眠るという生活を送ってきました。

 

日中は交感神経が優位になり、夜間は副交感神経が優位になります。

 

このように、自律神経をうまく切り替えながら健康を維持しています。

 

 

ところが不規則な生活を送っていると、自律神経の切り替えがうまくいかず交感神経の働きが低下する可能性があります。

 

夜勤などで昼夜が逆転している人は注意が必要です。

 

原因2.ストレス

2つ目の原因は過度なストレスです。

 

仕事や人間関係など、現在社会を生きる上でストレスは避けられないものとなっています。

 

適度なストレスなら良い方向に働くこともありますが、過度なストレスが続くと自律神経の乱れに繋がるのです。

 

 

ストレスや緊張が強い状態になると交感神経が活発になりすぎ、心身が疲弊してしまいます。

 

引用:リラックス法でストレス対策2 自律神経のバランスをとる自律訓練法

 

 

実は、過度なストレスがかかると交感神経が優位になります。

 

「交感神経が優位になる=活動モードになるということだから、むしろ痩せるのでは?」と感じるかもしれませんね。

 

しかし、交感神経が優位になりすぎることで、今度は自律神経の切り替えがうまくできなくなってしまいます。

 

不眠などのリスクも高まるため、生活リズムに影響を与える可能性もありますよ。

 

 

モナリザ症候群の改善方法5つ

 

モナリザ症候群を改善するためには、自律神経のバランスを整えて代謝を上げる必要があります。

 

具体的に何をすれば良いのか解説していきます。

 

 

1日15分、日光を浴びる

モナリザ症候群を改善するためには、朝早く起きて日が暮れたら寝るという規則正しい生活が理想的。

 

しかし、現在社会でこれを実行するのはなかなか難しいです。

 

仕事・育児・介護などでどうしても不規則な生活になってしまう人もいるのではないでしょうか。

 

不規則な生活を続けていると、体内時計がズレて自律神経の乱れに繋がります。

 

 

そこでおすすめなのが日光浴です!

 

朝起きたら、15分ほど日光を浴びましょう。

 

早朝の日光浴が難しい場合は日中でも構いません。

 

 

日光を浴びることで、交感神経が優位になって活動モードに。

 

また、日光を浴びることで「セロトニン」という物質が分泌されます。

 

 

セロトニンは分泌から13~15時間でメラトニンという睡眠を促す物質に変化し始め、2~3時間程度で十分な眠気を感じるレベルまで濃度が高まります。

 

引用:不眠症と日光浴の大切さ

 

 

セラトニンは睡眠を促すメラトニンという物質に変化します。

 

夜しっかりと眠れるようになり、自律神経の切り替えがスムーズにできるようになります。

 

朝食を食べる

体内時計をリセットするもう1つの方法は、朝食です。

 

朝何かを口にすることで、ズレた体内時計をリセットし、生活リズムを整えることができると考えられています。

 

 

忙しい朝は何を食べずに家を出てしまう人もいるのではないでしょうか。

 

簡単なものでも良いので、朝食を食べてから学校や仕事に出掛ける習慣を始めてみませんか?

 

勉強や仕事の効率も良くなりますよ。

 

ぬるま湯にゆっくり浸かる

毎日の入浴、しっかりと湯船に浸かっていますか?

 

夏場はシャワーのみで済ませてしまう人もいるかもしれません。

 

 

自律神経を整えるために、湯船にしっかりと浸かることをおすすめします。

 

38度前後のぬるま湯に15~30分程度浸かるのがベストです。

 

こうすることで、リラックス時に働く副交感神経を刺激し、自律神経のバランスを整えることができます。

 

 

入浴時はお湯の温度に注意しましょう。

 

熱すぎるお湯に浸かると、交感神経を刺激してしまうので逆効果です。

 

体への負担も大きく、血圧の急上昇を招く可能性があります。

 

適度な運動を行う

日中、適度な運動を行うようにしましょう。

 

運動することで交感神経が活発になります。

 

また、日中に体を動かしておくことで、自律神経の切り替えがスムーズになり、夜しっかりと眠れるようになります。

 

ストレス発散にも効果的です。

 

 

夜間は副交感神経が優位になっているため、運動効果が出にくい。

同じ運動をしても、アドレナリンが出やすい昼間にしたほうが代謝がよく、脂肪が燃焼しやすい。

 

引用:食べなくても太る「モナリザ症候群」予防に適した睡眠時間は?

 

 

もちろん運動によるダイエット効果も期待できます。

 

運動というと少し身構えてしまうかもしれませんが、軽めのストレッチやウォーキングなどで問題ありません。

 

寝る前にパソコン・スマホは見ない

夜寝る前、ベッドに横になってスマホを操作している人は多いのではないでしょうか。

 

ついやってしまいがちなそんな習慣が、自律神経の乱れに繋がる可能性があります。

 

原因となるのは、パソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトです。

 

 

ブルーライトとは、波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光のこと。

ヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。

 

引用:ブルーライトとは

 

 

ブルーライトは交感神経を活性化させ、寝つきを悪くする可能性があります。

 

自律神経の乱れに繋がるので、寝る1時間前には使用を中止することをおすすめします。

 

 

自律神経の乱れが原因の病気とは?【モナリザ症候群よりさらに体に悪影響】

モナリザ症候群とは、自律神経の乱れによって太りにくくなっている状態のこと。

 

病気ではないので病院に行って治療する必要はありません。

 

前項で紹介したような改善方法を試してください。

 

 

ただし、自律神経の乱れを放置していると「自律神経失調症」になる可能性があります。

 

自律神経失調症とは、自律神経が大きく乱れることで心身に様々な影響が出る病気のことです。

 

 

◎自律神経失調症の症状(一例)

 

  • ■動悸
  • ■倦怠感
  • ■頭痛
  • ■めまい
  • ■不眠
  • ■不安感 など

 

上のような症状が続く場合、一度病院を受診してみると良いかもしれません。

 

 

モナリザ症候群の原因・改善方法についてのまとめ

 

・モナリザ症候群の原因は「交感神経の低下」

・モナリザ症候群の症状
「食べていないのに太る」「何をしても痩せない」

・交感神経が低下する原因
「生活リズムの乱れ」「ストレス」

・モナリザ症候群の改善方法
「1日15分日光を浴びる」「朝食を食べる」「ぬるま湯にゆっくり浸かる」「適度な運動を行う」「寝る前にパソコンやスマホは見ない」

小食なのになぜか太る、ダイエットしても結果が出ない…そんな人は、もう1度自分の食生活やダイエット方法を見直してみましょう。

 

問題がない場合はモナリザ症候群の可能性があります。

 

自律神経の乱れはモナリザ症候群だけではなく、様々な不調に繋がるので注意が必要です。

 

今回紹介した改善方法を試して、自律神経のバランスを整えていきましょう。

 

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