「早寝早起きは三文の徳」、こんなことわざがあります。本当に早寝早起きをするとよいことがあるのでしょうか?
早寝早起きの健康面でのメリットや効果とデメリットをまとめました。ダイエットしたいなら、早寝早起きをすべきなんですよ!
早寝早起きの健康面の5つのメリット
早寝早起きをすると、どんなメリットがあるのでしょうか?早寝早起きは、次の5つの効果を得ることができます。
・便秘が改善する
・美肌になれる
・がんや生活習慣病の予防になる
・仕事や勉強の効率が上がる
この5つのメリットを1つ1つ説明していきます。
ダイエット効果がある
早寝早起きのメリットの1つ目は、ダイエット効果があることです。早寝早起きをすると、ダイエットできるって知っていますか?
ダイエットを成功させるには、成長ホルモンを味方につける必要があります。成長ホルモンは代謝を促すホルモンです。ということは、基礎代謝を上げて、痩せやすい体を作ってくれるホルモンなんですね。
効率よくダイエットをするためには、成長ホルモンの分泌量を増やす必要がありますが、早寝早起きは成長ホルモンの分泌量を増やしてくれるんです。
成長ホルモンは寝ている時に多く分泌されます。しかも、22時~翌2時は成長ホルモンのゴールデンタイムと言われていて、この時間に寝ていると、成長ホルモンがドバドバ分泌されるのです。
つまり、早寝早起きをして、22時~翌2時の間はぐっすり寝ているような生活をすれば、成長ホルモンの効果で、基礎代謝が上がり、痩せやすい体になるというわけなんですね。
もう1つ、早寝早起きのダイエット効果があります。それは、早起きをすると朝からしっかり動くので、消費カロリーが増えることです。
基本的に、人間は明るい時間帯に活動量が増え、暗くなると屋内に戻って活動量は低下します。
早寝早起きをして、明るい時間帯に起きている時間が長くなると、それだけ活動量が増える傾向にありますので、消費カロリーが増えてダイエットできるんですね。
ちなみに、朝の光を浴びるだけでダイエットできるという研究報告もあります。
ノースウェスタン大学(Northwestern University)フェインバーグ医学部(Feinberg School of Medicine)のキャサリン・リード(Kathryn Reid)准教授(神経学)は、「光を浴びる朝の時間が早ければ早いほど、体格指数(BMI)は低かった」と述べ、「光を浴びる時間が遅ければ遅いほど、その人のBMIは高かった」と付け加えた。
これは食事量や運動量に関係なく、朝の光を浴びる時間が早いほど、BMIは低いという結果になったとのことです。
つまり、早起きをして、カーテンを開け、朝の太陽の光を全身に浴びれば、それだけで自然にダイエットできる可能性があるということです。
できるだけ手軽に、苦労なく痩せたい人は、とにかく早寝早起きをすることをおすすめします。食事制限の有酸素運動も大切ですが、まずは早寝早起きから始めてみましょう。
便秘改善効果
早寝早起きの健康面のメリットの2つ目は、便秘改善効果です。便秘に悩んでいる女性は多いですよね。便秘薬が手放せないという人もいるのではないでしょうか?
そういう人は、まず早寝早起きを心がけましょう。早寝早起きをして、規則正しい生活を送っていると、体内時計のリズムが整いますので、自律神経のバランスが整います。
次のような人は、自律神経のバランスが乱れて、交感神経が優位になります。
・疲労の蓄積
・不規則な生活
・ストレス
交感神経が優位になっていると、便秘になってしまうんです。交感神経は攻撃的な神経ですので、交感神経が優位になると、消化吸収は後回しになり、腸の動きが緩慢になります。
そのため、便秘になってしまうんですね。でも、早寝早起きをして、自律神経のバランスを整えておくと、副交感神経が優位になる時間帯が増えます。
副交感神経は消化管の機能をアップさせて、腸の動きを活性化しますので、便秘が解消します。
美肌効果がある
早寝早起きのメリットの3つ目は、美肌効果があることです。早寝早起きをすると、ツルツル美肌になるんです。
これは、成長ホルモンが関係しています。成長ホルモンは代謝を促すホルモンですので、肌の代謝も促してくれます。肌の代謝とは、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)です。
肌のターンオーバーを促し、ターンオーバーのサイクルが正常化すると、健康な肌細胞が押し上げられ、しっかりと水分を含み、さらに外界からの刺激からも守ってくれる強い肌になることができますので、ニキビも乾燥も関係ないようなきれいな肌を作ることができるのです。
成長ホルモンはダイエットだけでなく、美肌にも欠かせないホルモンですので、きれいになりたい人は、とにかく早寝早起きをするようにしましょう。
がんや生活習慣病のリスクを下げる
早寝早起きのメリット、4つ目はがんや生活習慣病のリスクを下げることです。睡眠中はメラトニンという睡眠ホルモンが分泌されています。
このメラトニンはがんの発症リスクを下げる効果があるんです。メラトニンには、次のような効果があるとわかっています。
・免疫力を高める作用
・がん細胞の増殖を抑える作用
・抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減させる作用
参考:メラトニンには抗がん作用がある? – がんに負けない、あきらめない患者様のための最新がん情報|医療法人輝鳳会
がん細胞は活性酸素が原因の1つですので、抗酸化作用で活性酸素を除去することで、がん細胞を発生させないようにします。また、免疫力を高めることで、がん細胞が増殖する前に免疫細胞ががん細胞を退治してくれるんです。
メラトニンは寝ている間に分泌されますので、睡眠不足になったり、不規則な生活を送っていると、メラトニンの分泌量が減ってしまい、がんのリスクが上がることになります。
早寝早起きは、メラトニンが分泌される時間が長くなりますので、がん予防になるんですね。
また、早寝早起きは心臓の負担を減らし、動脈硬化の予防にも効果があります。早寝早起きをすると、自律神経のバランスが整うことは先ほどお話しましたよね。
交感神経は血圧を上げる効果があります。血圧が上がると、心臓に負担がかかりますし、血管壁にも負担がかかりますので、動脈硬化になりやすくなります。
副交感神経は血圧を下げますので、心臓にも優しく、動脈硬化を予防することができるんです。また、早寝早起きをしてダイエットをすると、肥満を予防できますので、動脈硬化を予防することができます。
早寝早起きは健康維持に役立ちます。早寝早起きは、長生きするために大切な生活習慣なんですね。
仕事や勉強の効率が上がる効果
早寝早起きのメリット5つ目は、仕事や勉強の効率が上がることです。早寝早起きをすると、朝にゆとりを持つことができますよね。出勤・通学の時間までに、朝食をゆっくり食べる時間を確保することができます。
朝食を食べると、脳が活性化しますので、仕事や勉強の効率が上がります。脳のエネルギーはブドウ糖です。朝食をしっかり摂っておくと、午前中からしっかり仕事や勉強に集中できますので、仕事や勉強の成果が上がるのです。
早寝早起きの4つのデメリット
早寝早起きのメリットをご紹介しましたが、デメリットもあります。デメリットは、次の4つがあります。
・夜型の人とすれ違いに
・深夜のテレビ番組が見れない
・夜に用事があると生活リズムが乱れる
このデメリットを見るとわかると思いますが、早寝早起きの健康面でのデメリットはほとんどありません。社会面でのデメリットが多くなります。
プライベートな時間が減ることも
早寝早起きのデメリットの1つ目は、プライベートな時間が減る可能性があることです。早く寝るということは、仕事から帰宅してから就寝するまでの時間が短くなるということです。
そのため、就寝までにゆっくりする時間が無くなり、プライベートな時間が減ってしまうこともあります。
ただ、早寝早起きをすると、朝に時間が取れますので、今までは夜にやっていたことを、朝起きてからやるようにすると、良いと思います。
夜型の人とすれ違いに
早寝早起きをするデメリットの2つ目は、夜型の生活をしている人とすれ違いになることです。夜型の生活をしている友人とは、どうしても生活リズムが合わないので、一緒に遊べなくなったり、タイムリーにLINEやメールの返信ができずに、すれ違いになることがあります。
深夜のテレビ番組が見れない!
早寝早起きのデメリットの3つ目は、深夜のテレビ番組が見れないことです。早寝早起きをする場合、深夜番組は見ることができなくなります。その時間は寝ていますから。
深夜番組が好きな人にとっては、大きなデメリットになるかもしれませんが、どうしても深夜番組を見たいという人は録画すればこの悩みは解決しますね。
夜に用事があると生活リズムが乱れる!
早寝早起きのデメリットの4つ目は、夜に用事があると生活リズムが乱れることです。夜にどうしても外せない用事があることもありますよね。
会社の送別会や取引先の接待、サークルの飲み会などなど。また、友達との付き合いで、どうしても外せない用事もあるでしょう。
そういう場合、いつも寝ている時間に活動をしなければいけないので、生活リズムが乱れて、翌日は寝不足になってしまうのです。
早寝早起きの効果は規則正しい生活を送ることが大切!
早寝早起きのメリットや健康への効果を説明しました。「そんなにたくさんのメリットがあって、ダイエットにも健康にも良いなら、私も早寝早起きをしたい!」と思った人も多いと思います。
でも、仕事柄、どうしても早寝早起きができない場合もありますよね。そういう人は、遅寝遅起きでも良いので、できるだけ規則正しい生活を送るようにしましょう。
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きると、早寝早起きの効果を得ることができます。もちろん、遅寝遅起きよりも早寝早起きの方が成長ホルモンに関する効果は高くなりますが、規則正しい生活を送れば、自律神経のバランスが整いますので、健康効果はあります。
できれば早寝早起きをしたほうが良いのですが、それが無理なら、遅寝遅起きでも良いですから、規則正しい生活を送るようにしてください。
早寝早起きのメリットデメリット・効果についてのまとめ
「ダイエット効果がある」「便秘改善効果」「美肌効果がある」「がんや生活習慣病のリスクを下げる」「仕事や勉強の効率があがる」
・早寝早起きのデメリット
「プライベートな時間が減る」「夜型の人とすれ違いに」「深夜のテレビ番組は見れない」「夜に用事があると生活リズムが乱れる」
・早寝早起きは規則正しい生活をおくるようにする
早寝早起きのメリットやデメリット、健康やダイエットとの関係をまとめました。キレイに痩せたい人、健康を維持したい人は、ぜひ早寝早起きをしましょう。
早寝早起きにもデメリットはありますが、メリットと比べると、デメリットはとても小さいものですし、ちょっとした工夫でデメリットをなくすこともできます。
今日から早寝早起きを始めてみませんか?