抹茶というと、「茶道」を思い浮かべる人が多いと思います。抹茶は格式が高いお茶で、日常生活とは無縁のものと思っていませんか?
実は、そんなことはないんです。抹茶は健康成分がたっぷり含まれているので、日常的に飲みたいお茶です。ダイエットしたい人は、ぜひ取り入れてもらいたい飲み物なんです。
抹茶の効果・効能やダイエットにおすすめの飲み方、抹茶を飲む時の注意点をまとめました。
抹茶とは?
あなたは日常的に抹茶を飲んでいますか?いつも飲んでいるのは、煎茶という人も多いかもしれませんね。
抹茶とは碾茶を粉末状にしたものです。碾茶は光を遮って作った生葉を蒸した後に、乾燥させて、茎や葉脈を丁寧に取り除いた茶葉のことです。それを粉末状にしたものが抹茶なんですね。
煎茶との違いは、茶葉をそのまま飲むかどうかが一番大きなポイントです。煎茶はお湯を注いで、茶葉の成分を抽出させて飲みます。でも、抹茶は粉末をお湯に溶かしてそのまま飲みますので、お茶の葉をそのまま飲むことができるんです。
お茶の葉には、次のような成分が含まれています。
・フラボノイド
・タンニン
・テアニン
・カフェイン
・サポニン
・βカロテン
・ビタミンB2
・ビタミンC
・ビタミンE
・食物繊維
・クロロフィル
・フッ素
・その他ミネラル分
これらの栄養をお湯に抽出して飲むか、そのまま飲むかでは、どちらが効率よく栄養を摂取できるかは、言うまでもありませんよね。もちろん、抹茶の方が煎茶よりも効率よく栄養を摂取することができます。
これらの抹茶の栄養成分は健康に良いのはもちろんですが、ダイエットにもピッタリなのです。
抹茶の7つの効果・効能!
抹茶の栄養素をざっと説明したところで、次は具体的に抹茶はどのような効果・効能があるのかを説明していきます。
抹茶は健康にもダイエットにも良い飲み物なんです。抹茶の効果・効能を知れば、今日から抹茶を飲みたくなること間違いなしです!
脂肪燃焼効果
抹茶の効果・効能の1つ目は、脂肪燃焼効果です。抹茶はダブルの効果で脂肪を燃焼してくれるんですよ!
抹茶の脂肪燃焼効果は、カフェインのおかげです。覚せい作用のあるカフェインは、脂肪燃焼を促進する効果があります。有酸素運動前に抹茶を飲むことで、内臓脂肪がエネルギーとして優先的に使われますので、いつも以上に脂肪が燃えやすくなるのです。
また、抹茶にはカテキンが含まれています。カテキンはポリフェノールの一種ですが、このカテキンは基礎代謝を上げることで、皮下脂肪や内臓脂肪をを燃焼する効果があるんです!
脂肪吸収抑制効果
抹茶の効果・効能の2つ目は、脂肪の吸収を抑制してくれる効果です。抹茶にはたっぷりのカテキンが含まれています。
脂肪は胆汁に含まれる膵液などに分解されて、小腸で吸収されるのですが、抹茶を飲むと、抹茶のカテキンが脂肪の分解を抑制しますので、小腸で吸収されることなく、便と一緒に排泄されるようになります。
脂肪が吸収されなければ。脂肪のカロリーは摂取していないことになりますので、脂っこいものを食べても太りにくくなり、ダイエットすることができるのです。
また、抹茶に含まれるタンニンにも脂肪の吸収を抑制する効果があります。
整腸作用
抹茶の効果・効能の3つ目は、整腸作用です。抹茶には食物繊維が含まれています。抹茶は粉末にしたお茶をそのまま飲むので、効率よく食物繊維を摂取することができます。
抹茶1杯(2g)には、食物繊維が約0.8g含まれています。「たった0.8g?」と思うかもしれません。でも、煎茶では食物繊維はほぼ摂取できません。
日本人女性は1日17g以上の食物繊維を摂取すべきとされていますが、抹茶1杯でその5%を摂取できると思えば、なかなか効率が良いと思えるのではないでしょうか?
食物繊維は便秘を解消して、腸内環境を整えてくれます。ダイエット中は、食事量が減るため、どうしても便秘になりやすいですが、抹茶でダイエットをしていれば、便秘になりにくいんです。
また、老廃物を排出できるので、基礎代謝が上がりやすくなりますし、美肌効果もありますね。
ストレス解消効果
抹茶の効果・効能の4つ目は、ストレス解消効果です。抹茶って良い香りがしますよね。人間は良い香りをかぐとリラックスすることができます。
さらに、抹茶はテアニンという成分が含まれています。テアニンは、うまみ成分なのですが、脳の興奮を抑えてくれる作用があるんです。抹茶を飲むと、脳の興奮を抑えて、神経を沈めてくれますので、ストレスを解消できて、リラックスすることができます。
イライラした時などは抹茶を飲むと、リラックスできますし、集中力を高めて、仕事に集中することができるようになります。
がん抑制効果
抹茶にはがん抑制効果があります。抹茶に含まれるカテキンやフラボノイドは抗酸化作用があります。βカロテンやビタミンC、ビタミンEにも抗酸化作用がありますね。
つまり、抹茶は抗酸化作用の塊とも言えるものなんです。抗酸化作用があるということは、体内の活性酸素を除去してくれます。活性酸素はがん細胞を発生させる原因となるものですので、抹茶を飲むとがん細胞が発生しにくくなります。
また、活性酸素は動脈硬化の原因にもなりますので、抹茶は動脈硬化を予防する効果もあるんです。
動脈硬化は心筋梗塞や狭心症、脳卒中の原因になるものですので、抹茶を飲むと、がんだけでなく生活習慣病全体を予防することができるんですね。
血液サラサラ効果
抹茶の効果・効能、次は血液サラサラ効果です。抹茶にはクロロフィルという成分が含まれています。このクロロフィルは、血中のコレステロールを低下させて、血液をサラサラにしてくれる効果があるんです。
血液がサラサラになれば、動脈硬化を予防できます。先ほども言ったように、動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中の原因になりますので、抹茶を飲むとこれらの病気の発症リスクを低下させて、健康寿命を延ばすことができるんですね。
アンチエイジング&美肌効果
抹茶の効果・効能、最後はアンチエイジング効果や美肌効果です。先ほども説明しましたが、抹茶は抗酸化作用の塊です。肌のしわやたるみなどは、活性酸素が原因とされています。
活性酸素は肌細胞を錆びつかせて、老化させるので、しわやたるみなど発生させてしまうのです。
抹茶を日常的に飲んでいれば、体内には抗酸化作用の成分がたっぷりになりますので、しわやたるみができにくくなります。
また、ビタミンCは肌のハリを保つのに必要なコラーゲンを合成するのに欠かすことができませんし、ビタミンEは肌の血行を促進して、必要な酸素や栄養素を供給し、肌を健康に美しく保つのに役立っています。
ダイエットにおすすめの抹茶の飲み方4選!
抹茶は健康に良いのはもちろん、ダイエットに良いことがお分かりいただけたと思います。脂肪吸収を抑制し、脂肪燃焼を促進させ、整腸作用や美肌作用があるなら、今日から抹茶を飲みたい!と思っている女子も多いですよね。
抹茶はダイエットにピッタリの飲み物であることは間違いありませんが、せっかく抹茶ダイエットするなら、より効果のある飲み方で抹茶を楽しみたいですよね。
抹茶でダイエットをするなら、まずは抹茶のカロリーを確認しておきましょう。
このカロリーを見ると、「あれ?意外とカロリーが高いじゃん!」と思いますよね。でも、抹茶1杯は1.5~2gです。2gに換算すると、抹茶は1杯6kcalです。
1杯たった6kcalなら、安心して飲めますよね。では、抹茶ダイエットをする時のおすすめの飲み方をご紹介します。
まずはそのまま抹茶として
抹茶ダイエットをするなら、まずはそのまま抹茶を飲みましょう。抹茶2g(小さじ1杯)にお湯を50~100ml入れて、しっかり溶かしてから飲みましょう。
わざわざ茶道の道具、特に茶せん(抹茶を混ぜるシャカシャカしているもの)を用意する必要はありません。スプーンなどでしっかり混ぜればOKです。シェーカ―やふたがしっかり閉まる容器に、抹茶とお湯を入れて振って混ぜるのも良いと思います。
お湯の量はお好みで調整してください。しっかり抹茶の風味や苦みを味わいたいなら、お湯はやや少なめ、苦みが苦手な人はお湯は多めにしておきましょう。
お湯で抹茶を溶かしてから、それを冷ましておけば、アイス抹茶として楽しめますよ!
豆乳で抹茶ソイラテ
ダイエットにおすすめの抹茶の飲み方、次は豆乳を使った抹茶ラテ、つまり抹茶ソイラテです。
豆乳は牛乳と比べて、そこまでカロリーが低いわけではありません。でも、良質な植物性たんぱく質をしっかり摂取できますし、女性にはうれしい大豆イソフラボンを摂取することができます。
ダイエット中はタンパク質が不足しがちになりますので、抹茶ソイラテでしっかり摂取したいですね。タンパク質は筋肉の原料となる栄養素で、タンパク質を摂取していると、ダイエット中でも筋肉量が減りにくいので、基礎代謝が下がりにくくなります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンの働きを補助してくれるので、女性はぜひ摂取したい成分なんです。
また、何よりソイラテにすると、抹茶だけよりも飲みやすくなりますよね。もし、豆乳が苦手な人は。ダイエットのために無脂肪乳を使って抹茶ラテを作ると良いでしょう。
ショウガと一緒に
ダイエット中におすすめの抹茶の飲み方、次はショウガを加えることです。抹茶にショウガを加えることで、体を温めることができて、冷え性を改善し、基礎代謝を上げることができます。
ハチミツを一緒に加えると、飲みやすくなると思いますよ!
<ハニージンジャー抹茶>
・抹茶=小さじ1
・お湯=100ml
・ショウガのしぼり汁=少量
・はちみつ=お好みで
最初に抹茶をお湯で溶かしてから、ショウガとハチミツを加えましょう。お湯を沸かすときにすらいすしたショウガを入れて煮だすようにしてから、そのお湯で抹茶を作ると、さらに効果はアップします!
スムージーで朝食代わり
抹茶ダイエットでのおすすめの飲み方、最後はスムージーです。スムージーにして朝食代わりに飲むと、お腹に溜まりますし、朝食分のカロリーをセーブできるので、ダイエットしやすっくなるんです。
<バナナ抹茶スムージー>
・バナナ=100g
・抹茶=小さじ1
・冷水=50ml
・豆乳=50ml
これらをミキサーにかけるだけでOKです。バナナは冷凍しておくことをおすすめします。また、リンゴを入れても飲みやすいですね。
抹茶ダイエットはカフェインの量に注意!
抹茶はダイエットに良い成分がたっぷり含まれていて、しかも1杯6kcalと低カロリーなので、ダイエット中は抹茶を積極的に飲みたいですよね。
でも、1つ注意しなければいけないことがあります。それは、カフェインです。カフェインは脂肪燃焼効果や覚せい作用がありますので、適量であれば体に良い効果があるのですが、カフェインを摂取しすぎると、カフェイン中毒になってしまいます。
カフェイン中毒になると、最悪の場合、死に至ることもありますので、カフェインの摂り過ぎには注意しなければいけないんです。
抹茶には100mlあたり約30mgのカフェインが含まれています。コーヒー100mlには約60mgあたりのカフェインが含まれていますので、抹茶にはコーヒーの約半分のカフェインが含まれています。
コーヒーは1日2~3杯までとされていますので、これを考えると、抹茶は多くても1日5杯程度にしておくと良いでしょう。
ただ、妊娠中の女性や授乳中の女性は、抹茶は控えめにしておいた方が安心です。お子さんも気を付けてくださいね。
抹茶の効果・効能とダイエットにおすすめの飲み方についてのまとめ
「脂肪燃焼効果」「脂肪の吸収を抑える」「整腸作用がある」「ストレス解消効果」「がん抑制効果」「血液がサラサラ」「アンチエイジング効果」「美肌効果が期待できる」
・ダイエットの抹茶の飲み方
「そのまま抹茶として飲む」「豆乳を混ぜれば抹茶ソイラテに」「ショウガと抹茶とはちみつでハニージンジャー抹茶」「バナナなどの果物と一緒にスムージーにして朝食代わり
にする」
・抹茶ダイエットの注意点
「カフェインの量に注意」「多くても1日5杯程度にする」
抹茶の効果・効能やダイエットにおすすめの飲み方、カフェイン含有量などをまとめました。抹茶は健康にもダイエットにも良い飲み物ですので、いろいろ工夫をしながら、毎日飲むようにしましょう。
ただ、カフェインが含まれていますので、飲みすぎには注意して下さいね。