日本酒は好みが分かれるであろうお酒ですが、飲み方に注意すればダイエット中でも楽しめる頼もしい存在なんです。
今回は日本酒の種類やカロリー、おすすめの飲み方などをご紹介します。
日本酒の種類
日本酒とは、日本特有の製法で醸造されたお酒のことです。一言に日本酒といっても、精米歩合などによって9種類に分類されています。以下の表を参考にしてください。
種類 | 原料 | 精米歩合 | 麹歩合 |
吟醸酒 | 米、米麹、吟醸アルコール | 60%以下 | 15%以上 |
大吟醸酒 | 米、米麹、吟醸アルコール | 50%以下 | 15%以上 |
純米酒 | 米、米麹 | – | 15%以上 |
特別純米酒 | 米、米麹 | 60%以下 | 15%以上 |
純米酒吟醸酒 | 米、米麹 | 60%以下 | 15%以上 |
純米大吟醸 | 米、米麹 | 50%以下 | 15%以上 |
本醸造酒 | 米、米麹、吟醸アルコール | 70%以下 | 15%以上 |
特別本醸造酒 | 米、米麹、吟醸アルコール | 60%以下 | 15%以上 |
精米歩合とは米を削った割合のことです。精米歩合の数値が低いほどスッキリとした日本酒に仕上がります。
日本酒のカロリー
「日本酒はカロリーが高い」「太りやすい」
そんなイメージを持っていませんか?
気になる日本酒(吟醸酒)のカロリーは100mlあたり104kcalです。種類によって多少の差はありますが、大体その程度と考えてOKです。
他のアルコールとのカロリー比較は以下の通り!
種類 | 100mlあたりのカロリー |
日本酒(吟醸酒) | 104kcal |
ビール | 40kcal |
ワイン | 75kcal |
ウイスキー | 240kcal |
焼酎(乙類) | 145kcal |
焼酎(甲類) | 200kcal |
一般的に飲む機会が多いビールやワインと比べると、日本酒のカロリーはやや高めとなっています。このことから「日本酒は太りやすい」というイメージを持っている人が多いのかもしれません。
しかし実際には飲む量が異なるので、そこまで神経質になる必要はないと思います。日本酒をビールのようにゴクゴクと飲むのは難しいですよね…!
日本酒の栄養成分
日本酒(吟醸酒)100mlにはタンパク質0.3g 、脂質0g 、糖質3.6gが含まれています。日本酒には脂質が含まれておらず、糖質がやや多めとなっています。
その他の主な栄養素は以下の通りです。
栄養素名 | 100mlあたりの栄養価 |
ビタミンB6 | 0.1mg |
カルシウム | 2mg |
ナトリウム | 2mg |
カリウム | 7mg |
マグネシウム | 1mg |
日本酒の3つの効果・効能
日本酒にはさまざまな美容・健康効果が期待できます。今回は代表的なものを3つ紹介していきます。
血行促進
お酒に含まれるアルコール分は、体内でアセトアルデヒドという物質に分解されます。このアセトアルデヒドには血管拡張作用があります。
さらに、日本酒にはアデノシンという核酸の一種が多く含まれています。アデノシンにも血管拡張作用があり、他のアルコール類よりも血流が良い状態を長くキープしてくれるのです。
血行が良くなることで、冷え性改善・免疫力アップ・代謝アップなど嬉しい効果も期待できますよ!
美肌効果
日本酒を使った化粧品を見たことはありませんか?肌に良い成分がたっぷりと含まれています。飲んでも良し、付けても良し!の最強の美肌アイテムなのです!
日本酒にはアミノ酸が豊富に含まれています。アミノ酸は私たちが生きていく上で欠かせないもの。潤いのあるモチモチ肌を作るためにも必要不可欠です。
日本酒に含まれるコウジ酸には、シミの原因となるメラニン色素を抑える作用があります。美白効果抜群ですよ!
さらに、ポリフェノールの一種であるフェルラ酸には強い抗酸化作用があります。シミ・くすみ・シワなどの予防に効果が期待できます。
糖尿病の予防
「日本酒は糖分が多いから糖尿病になりやすい」
そんな風に思っていませんか?実は日本酒には、血糖値を下げるインシュリン様物質が含まれています。つまり日本酒を上手に取り入れることで糖尿病の予防に繋がる可能性があるのです。
あくまでも予防策として考えてください。既に糖尿病を発症している人や血糖値が高めの人は、必ずかかりつけの医師に相談してから飲酒しましょう。
ダイエット中におすすめな日本酒の飲み方3選
「日本酒は太りやすい」というイメージがあるかもしれませんが、他のアルコールと比べて太りやすさにほとんど差がありません。むしろ上手に取り入れることで、血行促進や基礎代謝アップが期待できます。
とはいえ、飲みすぎは肥満の原因となるので注意が必要です!ダイエット中は以下のことを意識して日本酒を飲みましょう。
低カロリーなおつまみを選ぶ
アルコールで太るのは、お酒自体ではなく「おつまみ」に原因があるケースが多いのです。ついつい高カロリーで脂っこいおつまみを選んでませんか?
低カロリーで食物繊維が豊富なもの、歯ごたえが良いものなどを選ぶことをおすすめします。
◎おすすめのおつまみ
- 豆腐
- 枝豆
- サラダ
- スルメ など
飲む量に気をつける
他の飲料・食品にも言えることですが、量を摂り過ぎるとカロリーオーバーとなり太りやすくなります。日本酒に関しても飲み過ぎないように注意しましょう。
1日の摂取目安は1合程度まで。人によっては少ないと感じるかもしれませんが、ダイエットや健康のことを考えるとこのくらいの量がベストだと言われています。
熱燗で飲む
日本酒は熱燗で飲めるというメリットがあります。
冷たいものは体を冷やしやすく、ダイエットにもあまり良くありません。熱燗なら体が温まりやすく代謝も上がりやすいのです!カロリー消費が早くなり、脂肪として体に溜め込みにくくなります。
日本酒はダイエット中でも安心して飲める
・日本酒のカロリーは100mlあたり104kcal
・日本酒の栄養分は、たんぱく質0.3g、脂質0g、糖質3.6g
・日本酒の効果と効能
「血行促進や美肌効果が期待できる」「糖尿病予防に効果が期待できる」
・日本酒でダイエットをする方法
「低カロリーなおつまみを選ぶ」「1日1合程度まで」「熱燗で飲む」
「日本酒は体に悪い」「何だか太りそう」
そんなイメージを持っていた人が多いかもしれません。しかし、日本酒には美容・健康に良い成分が豊富に含まれています。適量飲むことで肌や体調に良い変化が現れるかもしれません。
日本酒はダイエット中でも安心して飲めるアルコールです。ただし、飲みすぎにはくれぐれも注意しましょう!あなたも日本酒を飲んで今よりもっと美しく、健康的になりませんか?