韓国で人気のレモンバームダイエットは日本で認知度はまだ低いものの健康的に痩せる効果があると話題の簡単ダイエット方法です。
今回レモンバームの効果・効能7つ、具体的なダイエット方法2つ、注意点3つを紹介します。
この記事の目次
韓国で話題のレモンバームダイエットとは
レモンバーム・ダイエットを知っていますか?
「初めて聞いた」という人もいるかもしれませんね。実は、レモンバーム・ダイエットは韓国で人気のダイエット方法なのです!
韓国は美容大国として知られています。女優やモデルはもちろん、一般人にもスリムで美しい女性が多いイメージですよね。
そんな韓国で話題になっているダイエット方法、少し気になりませんか?
レモンバーム・ダイエットは、韓国の芸能人たちが紹介したことでブームに火がつきました。その1人がBrown Eyed Girlsのナルシャさんです。
ケーブルテレビ局JTBCのダイエット番組『楽しい減量生活』で、49日間のダイエットに挑戦しているガールズグループBrown Eyed Girlsのナルシャをはじめ、多くの芸能人がレモンバームのダイエット効果を紹介したことで、人気に火がついたという。
韓国の場合、人気芸能人が紹介したダイエット方法がブームとなることが多いそうです。レモンバーム・ダイエットもその中の1つということになります。
気になるダイエット方法は、レモンバームティーをただ飲むだけ!
レモンバーム・ダイエットは日本にもよくある「お茶ダイエット」です。具体的な方法は後で詳しく解説していきますね。
レモンバームの基礎知識
レモンバームという名前を聞いたことがあっても、詳しいことはよく分からない人が多いのではないでしょうか。
はじめに、レモンバームに関する基礎知識を簡単に紹介していきます。
そもそもレモンバームとは?
レモンバームとは、南ヨーロッパ原産の多年草ハーブです。
レモンバームという名前は、葉っぱからレモンのような爽やかな香りがすることか名づけられました。春になると白い花を咲かせます。
和名はコウスイハッカ(香水薄荷)、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)です。
レモンバームはミツバチが好むため、ギリシャ語で「蜂蜜」を意味するメリッサと呼ばれることもあります。
レモンバームの用途は様々ですが、乾燥させた葉っぱをハーブティーやポプリとして利用することが多くなっています。また、生葉もハーブティーや料理の香り付けに用いられます。
レモンバームの成分
レモンバームに含まれる主な成分は以下の通りです。
- ■精油成分(シトラ―ル、リナロール、シトロネラ―ルなど)
- ■ロスマリン酸
- ■タンニン
- ■フラボノイド
- ■コハク酸
- ■ウルソール など
それぞれの成分がどのような効果・効能をもたらすのかは、この後詳しく解説していきます。
レモンバームの効果・効能7つ
レモンバームには様々な効果・効能があります。
今回はダイエット効果を中心に、レモンバームの効果・効能を紹介していきます。
ダイエット効果
まずは今回の記事のメインテーマ、ダイエット効果についてです!
ダイエットに良いとされている理由は、レモンバームに含まれるロズマリン酸という成分が大きく関係しています。ロスマリン酸は、シソ科植物に含まれるポリフェノールです。
近年、ロズマリン酸には炭水化物がブドウ糖に分解されるのを抑える作用があることが分かってきました。
ロズマリン酸は炭水化物が分解されてできた麦芽糖をブドウ糖に分解するのを抑制する働きがあります。分解されない麦芽糖は吸収されることなく、体外へ排出されます。
では、炭水化物がブドウ糖に分解されないと、なぜダイエット効果が期待できるのでしょうか?それには血糖値が大きく関係しています。
血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のこと。食事から炭水化物(糖質)を摂ることで急上昇します。
血糖値が急上昇すると、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されて血糖値を下げようと試みます。
実はインスリンには、体脂肪を溜め込む性質があります。血糖値が急上昇してインスリンが過剰分泌されると、その分太りやすくなってしまうというわけです。
最初に解説したように、ロズマリン酸を摂取することで炭水化物がブドウ糖として分解されにくくなります。
ブドウ糖が減る=体脂肪がつきにくくなる。つまり、ダイエット効果が期待できるのです!
リラックス効果
レモンバームには、シトラ―ルやリナロールなどの精油成分が含まれています。これらの精油成分には鎮静作用があります。
リラックス効果はハーブ全般にありますが、レモンバームも例外ではありません。ゆっくり気持ちを落ち着かせたい時におすすめです。
また、レモンバームには免疫系を落ち着かせるβ-カリオフィレンという成分が含まれています。
緊張・興奮した時に、神経を沈めて落ち着かせてくれる効果が期待できますよ。
抗菌作用・抗ウイルス作用
レモンバームには抗菌作用・抗ウイルス作用があります。
体内を無毒化してくれるので食中毒の予防に効果的です。強い抗ウイルス作用により、風邪やインフルエンザ予防にも効果が期待できます。
また、口唇ヘルペスの改善に有効という研究結果があります。
レモンバームエキス1パーセント含有軟膏を1日4回、5日間口唇ヘルペス ( 単純ヘルペス の)患部に塗る二重盲検臨床試験で症状改善効果が確認されました。
引用:レモンバーム〔ミニケン〕
実際に、臨床試験で改善効果が確認されているので説得力がありますね!
アレルギー症状の緩和
ダイエットの項目で紹介したロズマリン酸には、アレルギー症状の元となるヒスタミンの分泌を抑える作用があります。
ヒスタミン
アレルギー反応を起こしたときなどに細胞から放出される物質で、血管を拡張させるなどの作用を持ちます。
引用:ヒスタミンとは
ロズマリン酸がヒスタミンの過剰分泌を抑えてくれるため、花粉症などアレルギー症状が緩和される可能性があります。
冷え性の予防・改善
「冷え性がひどい」「夏場でも手足が冷える」という悩みを抱えている人にもレモンバームがおすすめです!
レモンバームには末梢血管を拡張し、血液の流れをスムーズにする作用があります。体の末端まで血液が巡ることで、血行が良くなり冷え性が改善されやすくなります。
体が温まることで代謝が上がるため、ダイエット効果も期待できますよ。
消化促進作用
レモンバームに含まれる苦味成分には消化促進作用があり、胃腸の調子を整えてくれる効果が期待できます。
また、レモンバームの香り成分「テルペン」には鎮静作用があるため、神経性の胃痛などに特に効果的です。
「何となく胃腸の調子が悪い」「お腹が張って痛い」という時は、レモンバームティーなどを試してみると良いかもしれませんね。
認知症の予防
アルツハイマー病の脳には、「アミロイドβタンパク(Aβ)」という成分が集まった老人斑が見られます。
レモンバームに含まれるロズマリン酸には、アミロイドβタンパクを付着させないようにする作用があることが分かってきました。
レモンバームと認知症の関係に関してはまだ研究段階です。ただ、2016年から金沢大学がレモンバームを用いた酸認知症予防プロジェクトをスタートさせています。
今後の研究成果が待たれるところです。
レモンバームダイエットの具体的な方法2つ
レモンバームにダイエット効果が期待できることは、何となく理解してもらえたと思います。
続いては、いよいよ本題のダイエット方法についてです。レモンバームダイエットの方法は主に2つあります。
1日1.5リットルのレモンバームティーを飲む
1つ目は「1日1.5リットルのレモンバームティーを飲む」方法です。たったこれだけでOK!
レモンバームを乾燥させて粉末にした商品があるので、それを水に溶いて飲んでも大丈夫ですよ。
飲むタイミングは食前か食後のどちらかがおすすめです。
1度に1.5リットルをまとめて飲むのではなく、何回かに分けて飲むようにしましょう。
レモンバームの錠剤を飲む
2つ目は「レモンバームの錠剤(サプリメント)を飲む」方法です。
レモンバームティーの味が苦手な人はこちらのほうが良いかもしれません。レモンバームの錠剤はネット通販などで購入可能です。
また、錠剤なら水さえあればどこでも飲むことができます。職場や外出先でも手軽に飲めるので、ダイエットが長続きしやすいというメリットもあります。
食事は普通に食べてOK
レモンバーム・ダイエットは、レモンバームティーや錠剤を飲むだけの簡単ダイエットです。
他に細かいルールはないため、食事制限や激しい運動をする必要はありません。食生活は原則としていつも通りでOKです。
ただし、暴飲暴食をしていたらダイエット効果は出にくいです。
普段からカロリーオーバー気味の人、脂っこいものが好きな人などは、食生活を改善する必要があります。
「1日3食、バランス良く」が基本です。
レモンバームダイエットの口コミ
日本ではまだ知名度の低いレモンバームダイエット。本当に効果があるのか、口コミを調査しました。
ダイエット効果に関する口コミ
昨日の朝と今朝の体重を比べると、約2キロ違っていいたので、レモンバームによる浮腫み解消だと信じてる。
引用:Twitter
「むくみが解消したおかげか2kg痩せた」という人の口コミがありました!
ただ、他に「痩せた」という口コミはほとんどありませんでした。今後は日本でも口コミが増えることを期待したいですね。
その他の効果に関する口コミ
なんだか、心がザワザワして落ち着かないから、レモンバームのサプリメントと紅茶。リラックス効果のあるジャスミン。
引用:Twitter
飲んだ初日は、眠るまでの時間は変わりませんでしたが、起きたときのぐっすり寝た感はありました。深く寝たなと感じました。
「リラックスできる」「よく眠れるようになった」という口コミが目立ちました。
レモンバームのすごさはダイット効果だけではありません。疲れやすい人、寝つきが悪い人には特におすすめです。
味に関する口コミ
ただ味は…ハーブティーってこんな感じなんですか。雑草感が…。
味は好き好きが分かれるでしょう。
引用:Amazon.co.jp
単品で飲むと味はイマイチですが、適量でレモン果汁とハチミツを入れると美味しいですよ。
引用:Amazon.co.jp
レモンバームティーの味に関しては辛口な意見が目立ちました。
飲みにくい場合は、ハチミツなどを入れて飲むと良いかもしれません。それでも厳しい場合は錠剤を試してみてはいかがでしょうか。
レモンバームダイエットの注意点3つ
レモンバーム・ダイエットを行う場合の注意点は以下の通りです。
妊娠中の人は行わない
レモンバームには消化促進作用があるため、飲むと便通が良くなることがあります。
場合によっては下痢を引き起こすことがあり、同時に子宮収縮が起こる可能性が否定できません。このことから妊娠中のレモンバーム・ダイエットは控えましょう。
少量なら大きな問題ないと言われていますが、主治医に相談してから飲んだほうが安心です。授乳中の人も念のため医師に相談してから飲むことをおすすめします。
過剰摂取に注意する
妊娠中ではない人も過剰摂取には注意が必要です!
レモンバームダイエットでは、レモンバームティーを1日1.5リットル飲むことが推奨されています。ただし、最初からこの量を飲むと腹痛や下痢などの症状が出ることがあります。
また、レモンバームの過剰摂取は除脈や低血圧を引き起こすことがあります。
中東では強心剤として使われていたレモンバームですが、報告によると2g以上の大量摂取では徐脈、低血圧または眠気が起こると言われています。
過剰摂取にはくれぐれも注意してくださいね。
体調に異変を感じたらすぐに中止する
レモンバームに含まれるシトラールは肌に刺激を与えるため、人によっては痒みや湿疹などの症状が出ることがあります。敏感肌の人は注意してください。
この他にも、脈の乱れ・腹痛・下痢などの副作用が出ることがあります。
「何かおかしいな」と感じたらレモンバームの服用を中止し、医師に相談することをおすすめします。
レモンバームダイエットについてのまとめ
「ダイエット効果」「リラックス効果」「抗菌作用」「抗ウイルス薬作用」「アレルギー症状の緩和」「冷え性の予防・改善」「消化促進作用」「認知症の予防」
・レモンバームダイエットの方法
「1日1.5リットルのレモンバームティーを飲む」「レモンバームのサプリメントを飲む」「食事は普通に食べてOK」
・レモンバームダイエットの注意点
「妊娠中は行わない」「過剰摂取に注意」「体調に異変を感じたらすぐに中止する」
韓国で流行中のレモンバーム・ダイエット。
日本ではまだあまり知られていないダイエット方法ですが、今後ブームが到来する可能性は十分にあります!
レモンバームティーや錠剤を飲むだけの簡単ダイエットなので、今までダイエットが長続きしなかった人にもおすすめです。
あなたもレモンバーム・ダイエットに挑戦してみませんか?