ダイエットをするためには、自分の肥満遺伝子と性格を知ることが大切だって知っていますか?みんなそれぞれ肥満遺伝子を持っていますので、それに合わせてダイエットを行うことがダイエット成功の秘訣なんです。
ダイエットをに関係する肥満遺伝子の種類とそれぞれの性格や嗜好一覧、おすすめのダイエット方法をまとめました。
ダイエットのためには自分の遺伝子の種類を知ることが大切
ダイエットがなかなか成功しないなぁと悩んでいるあなた、いつもダイエットを挫折してしまうあなたは、自分が持っている肥満遺伝子に合っていないダイエット方法を実践しているからかもしれません。
ダイエットのためには、自分の肥満遺伝子を知ることが大切です。日本人の肥満遺伝子には3種類あります。
ただ、今から説明する3種類の遺伝子は、みんな持っているものです。日本人の97%は今から説明する遺伝子のいずれかを持っていると言われています。
β3AR(ベータ3アドレナリン受容体遺伝子)
1つ目の肥満遺伝子の種類は、β3ARという遺伝子で、正式にはベータ3アドレナリン受容体遺伝子と言います。
このβ3ARという遺伝子は、日本人の34%が保有していて、この遺伝子を持っていない人に比べると、基礎代謝が1日200kcalも低いとされています。
200kcalはおにぎり1個分です。普通の人よりも、毎日おにぎりを1個多く食べているようなものなのです。太りやすいのも当然ですね。
このβ3AR遺伝子を持っている人は、内臓脂肪がつきやすいリンゴ型肥満になるという特徴があります。また、糖質の代謝が苦手なこともβ3AR遺伝子の保有者の特徴です。
UCP1(脱共役タンパク質1)
肥満に関係した遺伝子の種類の2つ目は、UCP1という遺伝子です。UCP1は脱共役タンパク質1や、アンカップリングプロテイン遺伝子と呼ばれる遺伝子で、日本人の25%がこの種類の遺伝子を保有しています。
UCP1遺伝子を持っていると、皮下脂肪がつきやすいという特徴があります。つまり腰回りや下半身に脂肪がつく洋ナシ型肥満になりやすいということですね。
UCP1遺伝子を持っていると、1日の基礎代謝が100kcalも低く、脂質の代謝が苦手で、痩せにくいために太りやすいのです。
β2AR(ベータ2アドレナリン受容体遺伝子)
3つ目はβ2ARという遺伝子です。β2ARは、ベータ2アドレナリン受容体遺伝子のことです。
このβ2ARの遺伝子に変異があると、脂肪はそこまでつきやすいわけではありません。むしろ、ほっそりしていることが多いです。
この遺伝子の種類は日本人の16%が保有していて、基礎代謝が普通よりも1日200kalも高いので、逆肥満遺伝子ともいわれています。
でも、筋肉もつきにくいので、一度太ってしまうと、なかなか痩せることができず、頑張っているのに、ダイエットできないということになってしまうんですね。
このタイプの人は、バナナ型肥満と呼ばれています。
肥満遺伝子別性格や嗜好一覧
肥満遺伝子の種類によって、肥満のタイプや特徴が異なることがお分かりいただけたと思います。
この肥満遺伝子は、実は性格にも関係していると言われているんです。自分がどの遺伝子を持っているかわからないという人は、性格を振り返ってみると、どの肥満遺伝子を持っているかのヒントを得られるかもしれません。
β3AR(リンゴ型肥満)の性格や嗜好は?
β3ARの遺伝子を持っている人、つまりリンゴ型肥満の人はお腹回りがポッコリしまうことが多いので、ジーンズを買った時に、お尻回りは入るのに、ウエストが入らないというタイプの人が多いですね。
■性格
おおらかで楽天的な明るいタイプ。グループの中ではムードメーカー的な存在で、周りを和ませるような雰囲気があります。世話好きで頼まれごとをしたら断れないような人が多いです。
■好きな食べ物
リンゴ型肥満の人は、炭水化物が大好き。白米や麺類はもちろんですが、ケーキやクッキーなどのスイーツも大好きな人が多いです。糖質のものを食べると、幸せを感じるタイプが多いですね。
■ダイエットの傾向
リンゴ型肥満の人は、ダイエットは長続きせず、すぐに挫折してしまうため失敗することが多いです。ダイエットを始めても、周囲の誘惑に負けてしまうケースが多いんです。
■リスクが多い病気
糖尿病や脂肪肝、高脂血症になりやすいとされています。
UCP1(洋ナシ型肥満)の性格や嗜好は?
UCP1の遺伝子を持っている洋ナシ型肥満の人の性格や嗜好をご紹介します。洋ナシ型肥満の人は下半身に脂肪がつきやすいので、ジーンズを買う時にウエストはゆるくて余裕があるのに、お尻回りや太ももがパンパンになることが多く、サイズ選びに困ることが多いと思います。
■性格
洋ナシ型肥満の人は、まじめで頑張り屋さんなタイプが多いです。コツコツと努力する、自分を追い込むことができます。集中力も高いことが特徴です。
粘り強く責任感が強いのですが、自己主張をあまりせずに、自分を押し出すタイプではなく、控えめな人が多いですね。
■好きな食べ物
洋ナシ型肥満の人は、脂質が多いものが好きであることが多いです。焼き肉や揚げ物が大好きだったり、ポテトチップスや生クリームが好きな傾向があります。
■ダイエットの傾向
洋ナシ型肥満の人は、コツコツ努力できるタイプなので、ダイエットをしてもドンドン自分を追い込んで、体重を減らすことができます。
ただ、頑張り過ぎてしまうことが多いので、そのストレスで、ドカ食いをしてしまって、リバウンドすることが多いです。
■リスクが多い病気
がんの発症リスクが高く、子宮に関する病気も多いことが特徴です。
β2AR(バナナ型肥満)の性格や嗜好は?
β2ARの遺伝子を持っているバナナ型肥満の人は、基本的にはほっそりしていて、太りにくいのですが、一度太ってしまうとなかなか痩せないという厄介なタイプになります。
■性格
バナナ型肥満の人は、几帳面で完璧主義の人が多いです。何事も自分の思った通りに進まないとイライラしてしまったり、周囲の人からも高い評価を得たいと思っているタイプです。
■好きな食べ物
バナナ型肥満の人は、基本的に食は細めです。バナナ型肥満やリンゴ型肥満の人に比べると、小食で、さらに野菜や果物、魚などヘルシーなものを好むことが多いです。
■ダイエットの傾向
もともとはほっそり痩せ型なので、油断して食べていると、いつの間にか太ってしまい、しかもなかなか痩せることができず、どうしたら良いのかわからなくなってしまうことが多いです。
■リスクが多い病気
バナナ型肥満の人は、心疾患やうつ病、低血圧、冷え性などのリスクが高いです。
肥満遺伝子の種類別おすすめダイエット方法
肥満遺伝子の種類別のおすすめのダイエット方法をご紹介します。どの肥満遺伝子を持っているかによって、ダイエット方法は異なります。
遺伝子の特徴に合わせたダイエットをすることで、ダイエットの効率が上がりますし、ダイエットが成功しやすくなるのです。
β3AR(リンゴ型肥満)におすすめのダイエット方法
β2ARの遺伝子を持っている人、リンゴ型肥満の人におすすめのダイエット方法は、食べる順番を工夫することです。
リンゴ型肥満の人は、糖質の代謝が苦手で、血糖値がすぐに上がって脂肪が蓄積することで太ってしまいます。そのため、血糖値が上がりにくい工夫をしながらダイエットをすると、痩せやすくなります。
■食べる順番に気を付ける
リンゴ型肥満の人は、食べる順番に気を付けましょう。スープやサラダ→メイン(タンパク質)→炭水化物の順に食べると、糖の吸収が穏やかになり、血糖値が上がらずに、脂肪が蓄積しにくくなります。
■水溶性食物繊維を積極的に摂る
水溶性食物繊維は、糖質を包んで、消化管の中を移動するスピードを遅くしますので、糖の吸収を穏やかにしてくれます。
水溶性食物繊維は、次のような食品に多く含まれています。
・なめこ
・こんにゃく
・オクラ
・果物
水溶性食物繊維をしっかり摂って、ダイエットに励みましょう。
■ゆっくり食べる
リンゴ型肥満の人は、ゆっくりよく噛んで食べましょう。リンゴ型肥満の人は、早食い&大食いのことが多いです。
ゆっくりよく噛んで食べると、満腹中枢が刺激されやすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
■有酸素運動をする
リンゴ型肥満の遺伝子を持っていると、内臓脂肪がつきやすいです。内臓脂肪は皮下脂肪に比べると、燃焼しやすいので、有酸素運動をすると、比較的すぐに脂肪が燃焼して、ダイエットの効果が現れます。
UCP1(洋ナシ型肥満)におすすめのダイエット方法
UCP1の遺伝子を持っているタイプの肥満の人には、どんなダイエット方法がおすすめなのでしょう?
■食べる順番を工夫する
洋ナシ型肥満の人は、食べる順番を工夫しましょう。洋ナシ型肥満の人は脂質の代謝が苦手なので、脂質を含む料理は一番最後にしましょう。
そうすることで、食べる量をセーブすることができます。
■リンパマッサージをする
洋ナシ型肥満の人は、下半身に脂肪がつきやすいことが特徴です。そして、下半身の脂肪は皮下脂肪なので、内臓脂肪に比べると痩せにくくなります。
皮下脂肪を燃焼させるためには、まずは脚のリンパマッサージをして、むくみを解消し、細胞の老廃物の回収を促すことで、細胞の代謝を高めるようにしましょう。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=tznkuWCyWuo]
もちろん、リンパマッサージだけでなく、脂肪の燃焼を促すための有酸素運動をしっかり行ってくださいね。
■水溶性食物繊維を摂取する
水溶性食物繊維は糖質の吸収を遅くするだけではありません。脂質を吸着して、そのまま便と一緒に排泄してくれる効果もありますので、洋ナシ型肥満の人もぜひ水溶性食物繊維を摂取しましょう。
■ビタミンB2を摂取する
ビタミンB2は脂質の代謝に欠かせない栄養素ですので、脂質の代謝が苦手なタイプのUCP1の遺伝子を持っている人は、ビタミンB2を摂取しましょう。
・卵
・ウナギ
・魚肉ソーセージ
・納豆
・まいたけ
・カマンベールチーズ
ビタミンB2はこのような食品に含まれていますので、ダイエットしながらこのような食品をし
かり食べるようにしましょう。
■頑張り過ぎない!
洋ナシ型肥満の人は、ダイエットに集中してのめりこむ傾向があり、それでストレスが溜まってリバウンドをすることが多いので、あまり頑張り過ぎないようにしましょう。
ちょっと心に余裕を持てるくらいのダイエットを長く続けた方が良いので、洋ナシ型肥満の人は頑張り過ぎないことが大切なんです。
β2AR(バナナ型肥満)におすすめのダイエット方法
β2ARの遺伝子を持つバナナ型肥満の人におすすめのダイエット方法は、何でしょうか?
■とにかく筋トレ!
バナナ型肥満の人は、筋肉量が少ないことで、基礎代謝が思うように上がらず、なかなか痩せることができないというジレンマに陥りますので、筋トレをして筋肉を付けるようにしましょう。
筋トレと有酸素運動を交互に行うサーキットトレーニングをすると、筋トレもできて脂肪の燃焼を促すこともできます。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=yXBvmF0REfk]
バナナ型肥満の遺伝子を持っている人は、とにかく筋トレをして筋力をつけるようにしましょう。
■栄養のバランスが取れた食事を
バナナ型肥満の人は、あまり食に興味を持っていない人が多いですよね。そのため、お菓子でお腹いっぱいにしてしまって、太ってしまうこともあると思います。
バナナ型肥満の人がダイエットをするなら、まずは食事を見直して、栄養のバランスが取れた食事を食べるようにしてください。
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取してください。特に、タンパク質は大切です。
タンパク質は筋肉の原料となるものですので、タンパク質が不足していると、いくら筋トレをしても筋肉がつきません。そのため、しっかりタンパク質を摂取して、筋トレをするようにしましょう。
肥満遺伝子別のダイエットについてのまとめ
・β3AR(リンゴ型肥満)のダイエット方法
「野菜やサラダから食べる順番に気をつける」「ゆっくり食べるのがコツ」「運動は、有酸素運動」
・UCP1(洋ナシ型肥満)のダイエット方法
「食事は脂質を含む料理は最後に食べる」「リンパマッサージをする」「ビタミンB2を摂取する」「頑張りすぎない」
・β2AR(バナナ型肥満)のダイエッ方法
「栄養バランスの取れた食事をする」「筋トレをする」
肥満に関係した遺伝子の種類と遺伝子別の性格一覧、遺伝子別のおすすめのダイエット方法をご紹介しました。
ダイエットをするなら、自分の肥満遺伝子のタイプや性格を把握して、それに合ったダイエット方法を試すようにしましょう。
そうしたら、今までの苦労が嘘のようにスムーズに痩せることができますよ!