普段から自分のボディの実寸、測り方、サイズや自分自身のボディの平均値を知っておくことは、ダイエットでも洋服選びでも非常に重要な事です。
特に首回りは案外測ったことない、という方も少なくないでしょう。
そこで今回は首回りの計測方法や平均値についてまとめました。
この記事の目次
首回りの基本的なサイズの測り方
自分のサイズを測る前に、非常に重要なアイテムが一つあります。それは「姿見」と呼ばれるスタンドミラーです。自分のボディを正確に測るには、まず少なくとも全身、あるいは半身が映せる鏡が必要となります。
メジャーはやや細い幅のものを用意し、巻取り式なら必ず1メートル以上引き出して使います。どこの目盛りから測っても構いません。メジャーの帯をクロスさせるのが、正しい測り方です。
体の部位ごとに計測する際は、その部位の中心が数値を計測する箇所になります。首周りは箇所によって太さが異なりますが、顎先と喉のへこみの部分を結ぶ直線の中心、丁度喉仏のあたりが平均を求めるのに適した箇所となります。
メジャーは肩から首に、タオルをかけるように背中側から回したら、必ず目盛りの”1”がある方の端が、片一方の下に来るようにしておきます。
鏡を見ながら、メジャーがクロスした部分の目盛りを確認し、数字が高い方、低い方共にメモしておきましょう。最後に数字が高い方から低い方を引いた時の値が首回りの実寸値になります。
メジャーを使わずに首回りのサイズを計測する方法
1人で自分の首周りのサイズを測る時、もっと簡単な方法があるのでご紹介します。まずビニール紐でも良いので、なるべく幅の広いテープ状の紐を2メートルほど用意します。
紐の端から5センチほどの部分に「結び目」を一つ作っておいてください。他に用意するのは、1メートルくらいの定規です。無ければ60センチくらいでも構いません。
サイズを測る箇所は、メジャーを使った場合の位置と同じです。最初に紐を背中側から首にかけます。この時、結び目は左手側にあると便利です。紐をクロスさせ、結び目を紐が交差するところまで引っ張ります。
後は結び目が無い方の紐をつまんで、紐を首から外し、結び目から指でつまんだ箇所までの長さを定規で測ります。
シャツを着て首回りを計測する方法
自分でシャツを着ながら、大体の首周りのサイズを見る方法もあります。まずどのサイズのシャツでも構いませんが、シャツを着てお腹の部分のボタンをとめます。そのまま椅子に座り、苦しくない程度のサイズであれば大丈夫です。
次に一番上のボタンをとめます。この時「指2本分」くらい入る余裕があれば、シャツのサイズとしてはジャストフィットです。もう少し余裕が欲しいなら、指3本でも構いません。ただし、ドレッシーな正装では、指2本以上は相応しくありませんので、注意は必要です。
首回りのサイズにはあまり違いはない?
よく首が太いとか細いなどと言いますが、実際はどんな体系の人でも、どんな測り方をしたとしても、首のサイズはあまり変わりがありません。その差はせいぜい1センチ程度です。首が太く見えるのはサイズの問題ではなく、姿勢の変化でそう見えるだけだったりします。
それとヘアスタイルによって錯覚でそう見えることもありますね。顎を引っ込めて脂肪が膨らむような人は、首が太く見えます。シャツが似合わないと感じたら、姿勢、ヘアスタイル、首よりも顎のラインをよく見ると良いです。
ダイエットはお腹周り以外に、表情筋にも影響を及ぼします。特に運動をあまりしない人は、どんなに健康に気を使った生活をしても、頬から下は脂肪がたまって垂れてきますから要注意です。
脂肪は普段使わない筋肉につきやすいと言われています。お腹、お尻のアンダー、顎の下、頬などはその典型です。
首周りを美しくするための方法
首周りを美しく保つには、リンパマッサージも良いですが、それ以上に姿勢の矯正が効果的です。この方法は座ったまま自宅で試すことができますので、ぜひ試してみてください。
まず座面が比較的広い椅子を用意し、椅子に“あぐら”をして座ります。バスタオルを用意して、あぐらをしたクロスした足のくるぶしあたりに、丸めて挟みましょう。背もたれにやや背中を押しあてるように、姿勢をまっすぐにしておきます。
デスクワークや自宅でのパソコン作業が多い人なら、ノートパソコンは辞書などを重ねその上に置いて、高さをあげて操作すると正しい姿勢を保ちやすくなります。
スマートフォンは姿勢が非常に前かがみになり、首にはあまり良くありません。先に紹介した姿勢の矯正方法で美しい首回りを手に入れてくださいね。
男女別の首回り平均値
男性の首周りのサイズ
20歳から24歳までなら平均体重61キロで35.8センチ程度になります。25歳から29歳までは、平均体重65キロで首周りは36.7センチ程度です。年齢が高くなっても、首回り37センチくらいなら平均値だと考えて差し支えないでしょう。
シャツのサイズはこの数字に大体2センチを加え、Mサイズなら首回り39センチ、Lサイズなら41センチ、LLサイズなら43センチあることになります。
首回りのサイズを考えると少し大きく感じますが、加齢に加えて脂肪の付き方で変化が生じるため、1センチ位の余裕を持って着られるように作られています。
女性の首周りの平均サイズ
20歳から24歳までは、平均体重51キロで首回りが30.9センチ程度とされています。25歳から29歳までは、平均体重50.6キロで首周りが31センチ程度です。40歳から44歳は、体重53キロで首周りのサイズは31.8センチという平均サイズが発表されています。
なおこのデータは、平成16年から平成18年までの経産省の公式データによるものです。サンプルは7,000人程度ですので、すべての日本人の平均値からは多少誤差があるかも知れませんね。
おわりに
・どこの部分から測ってもOKでメジャーの帯をクロスさせるのが正しい測り方
・メジャーを肩から首に背中側から回したら、必ず目盛りが1の方を片一方の下に来るようにする。数字が高いほうから低い方を引いたときの数が首周りの実寸値
・メジャーを使わずに首周りを測るには、テープ状のヒモを2メートルほど用意する。ヒモの端から5センチ部分に結び目を1つ作っておき、そこを目安にして測る
・シャツを着て首周りを測るには、シャツの一番上のボタンを止めて指2本分が入ればジャストサイズ
・首のサイズは、どんな体型の人でもあまり変わりはない
・首周りを美しく保つには、リンパマッサージか姿勢の矯正がおすすめ
・男性の首周りのサイズは、37cm。女性は、31.8cm
普通の生活を送っていると、なかなか体のサイズを細かく計測する機会は訪れないものです。
ダイエット中なら、ウエストや太ももなど気になる箇所をこまめに測っている方もいるでしょうが、あとはオーダーメイドでスーツを作る時くらいしか、正確なサイズを測ることはありませんよね。
体系維持のために定期的に自分のサイズを記録したい時や、ボタンを留めて着るような洋服を購入する時など、今回紹介した首回りの計測方法を実践してみてはいかがでしょうか。