「半身浴は痩せる!」、「ダイエットをするなら半身浴がおすすめ!」と聞いたことがあると思います。ダイエットをしたいから、頑張って半身浴をしているという人も多いと思います。
でも、残念ながら半身浴は痩せないんです。半身浴をしているのに痩せない原因や半身浴の危険性、効果、正しい半身浴の方法をまとめました。
半身浴は痩せません!
半身浴は痩せる。半身浴をするだけで、ダイエットできる。こんな情報を聞いたことがあると思います。実際に、ダイエットするために半身浴をしていた。今でも半身浴をしているという人も多いのではないでしょうか。
でも、ダイエットのために半身浴をしてみて、どうでしたか?痩せましたか?思ったよりも痩せなかった。期待外れだったという人も多いのではないでしょうか。
そうなんです。半身浴は痩せないんです。半身浴で痩せるのかどうかを考えてみましょう。半身浴は汗をいっぱいかくから痩せると言われていますよね。
でも、汗をかいたからって、脂肪は燃焼しないんです。汗をかけば、体内に水分が出ていきますので、お風呂あがりは一時的に体重が少しだけ減るかもしれません。
でも、それは水分が減ったから体重が減っただけで、脂肪が燃焼したわけではないのです。ということは、お風呂上がりに水を1杯飲めば、体重は元通りになるということになります。
ダイエットには高温反復浴
ダイエットをするなら、高温反復浴の方が良いと言われています。高温反復浴とは、42~43℃の熱めのお湯に短時間ずつ繰り返してはいることで、交感神経を刺激し、脂肪燃焼効果を高めようという入浴法です。
1回の高温反復浴で300~400kcalも消費できるという説もありますから、ダイエットには半身浴よりも高温反復浴の方が適しているのです。
<高温反復浴のやり方>
- 1.かけ湯をして42~43℃のお湯に3分間入る
- 2.湯船から出て5分間休む
- 3.お風呂に3分間入る
- 4.5分休む
- 5.3分入る
これだけでOKです。簡単に手軽にできますよね。
反復することによって血行が良くなり、内臓の働きも活発化。脂肪の燃焼も促進するほか、リンパ液の流れも良くなりリンパ球も活性化するので、免疫力もアップする。
ダイエットをするなら、今日から半身浴ではなく高温反復法ダイエットをした方が良いかもしれませんん。
半身浴の危険性やデメリット
半身浴で痩せない原因は、汗は書くけれど脂肪は燃えないからであることを説明しました。半身浴のデメリットは、それだけではありません。半身浴の危険性は危険なこともあるんです。
脱水症状になりやすい
半身浴が危険な理由の1つ目は、脱水症状になりやすいことです。半身浴をすると、汗をかきますよね。お風呂で汗をかきすぎると、脱水症状になりやすいんです。
特に半身浴は一般的な入浴よりも、長く入ることが多いので、それだけたくさんの汗をかきます。脱水症状になれば、体調不良になったり、意識が混濁することもあります。
さらに、血液がドロドロにになりますので、脳梗塞を起こしやすくなるんです。お風呂で意識混濁が起こったら、溺死する可能性もゼロではありません。
そのため、長時間の半身浴はリスクを伴うものなのです。
乾燥肌になりやすい
半身浴の危険性の2つ目は、乾燥肌になりやすいことです。半身浴をすると、汗をかいて新陳代謝が高まるから、美肌になれると言われています。
これも間違いではないのですが、長時間半身浴をしていると、乾燥肌になりやすいので、注意が必要です。
お湯に長時間使っていると、皮膚がふやけてしまいます。そうすると、肌の保湿に必要なNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質などがお風呂のお湯に流れ出してしまうので、お風呂から上がると、乾燥肌になってしまうのです。
半身浴の3つ効果
ここまで半身浴の悪い面ばかりをクローズアップしてきましたが、半身浴が悪い入浴法というわけではありません。ただ、痩せないし、脱水症状になりやすい、乾燥肌になるリスクがあるというだけです。
半身浴には良い効果もありますので、安心してください。半身浴の3つの効果を説明します。
心臓に負担をかけない
半身浴の効果の1つ目は、心臓に負担をかけずに入浴できることです。肩までお湯に入ってしまうと、横隔膜が上がりますので、心臓を圧迫してしまうのです。
でも、半身浴なら、横隔膜や心臓がある部分はお湯の外に出ていますので、心臓に負担をかけずに入浴できます。
半身浴は心臓に負担をかけないという特長もあります。
首まですっぽりつかる全身浴は、
圧力で腹部が押されて横隔膜が持ち上がり、
心臓を圧迫しがちです。
引用:日本医師会
心疾患がある人や高血圧の人は、入浴で心臓に負担をかけてしまうと、不整脈を起こしたり、血圧が上がりすぎて、脳出血を起こす可能性があります。でも、半身浴ならそのリスクを下げることができるので、安心して入浴できるのです。
むくみ解消に効果がある
半身浴はむくみ解消に効果があります。汗をかけば、体の余分な水分を排出できますので、むくみを解消できるんです。
しかも、入浴すると、水圧で静脈還流が促されますので、血管外に染み出してむくみの原因になっていた水分が血管内に戻りやすくなりますから、むくみが消えて、スッキリ細い脚になることができます。
リラックス効果がある
半身浴の効果の3つ目がリラックス効果です。
肩までつかる全身洛との比較でも、半身浴のほうが圧倒的にストレス減少度が高いことは、東京ガス都市生活研究所の調査で判明している。
いきなり全身浴をするよりも半身浴をした方が、じんわりと少しずつ体を温めることができますので、高温反復浴とは逆に交感神経ではなく副交感神経を刺激します。
副交感神経が優位になれば、リラックスすることができるのです。リラックスできれば、ストレス解消にもつながりますよね。
半身浴の正しいやり方の3つのポイント
半身浴は痩せませんが、心臓に負担をかけずに、むくみを解消でき、リラックスすることができます。そのため、半身浴をすることは、決して無駄ではないのです。
ダイエットはほかの方法で行いつつ、半身浴をやると、むくみを解消できてリラックスできるので、良いと思いますよ!
では、半身浴の正しいやり方を説明します。半身浴は間違った方法で行うと、脱水症状になりやすいので、正しい方法を確認しておきましょう。
時間は20~30分程度
半身浴というと、1時間以上入浴しなければいけないと思い込んでいるかもしれません。でも、長時間の入浴は脱水症状の危険が増します。
また、乾燥肌になりやすいので、長時間の半身浴はおすすめできないんです。半身浴をする時は、20~30分を目安にしましょう。
温度は40℃以下
半身浴の温度は40℃以下にしてください。あまり高い温度のお湯に入ると、半身浴と言えども、心臓に負担をかけることになります。
42℃以上の熱いお湯は、交感神経を刺激して心拍数が増え、血圧が上昇します。
引用:日本医師会
もし、40℃以下だとなかなか身体が温まらないという時は、上半身はバスタオルをかけて保温してあげると良いでしょう。
水分補給は忘れずに
半身浴をするなら、水分補給を忘れないようにしましょう。入浴前にコップ1杯の水を飲んでおくと、半身浴をしても脱水症状になるリスクを下げることができます。入浴後も水分補給を忘れずに行っておきましょう。
ちなみに、水分補給と言ってもアルコールは絶対にNGです。アルコールを飲んでから入浴すると、血圧が乱高下しやすいので、心臓に負担をかけてしまうのです。
半身浴で痩せない原因と半身浴の危険性・効果と入り方のまとめ
・半身浴の危険性やデメリット
「脱水症状になりやすい」「乾燥肌になりやすい」
・半身浴の効果
「心臓に負担をかけない」「むくみ解消に効果がある」「リラックス効果がある」
・半身浴の正しいやり方
「時間は20~30分が目安」「温度は、40度以下で入る」「水分補給を忘れずにする」
半身浴で痩せない原因と半身浴の危険性や効果、正しい半身浴の方法をまとめました。残念ながら、半身浴では痩せることができません。また、入浴法を間違えると危険なこともあります。
でも、半身浴は心臓に負担をかけませんし、むくみ解消やリラックスに効果がありますので、正しい方法で半身浴を行うようにしましょう。