今まで順調にダイエットできていたのに、体重が全く減らなくなってしまったと悩んでいる人はいませんか?もしかしたら、あなたは今「停滞期」に入っているのかもしれません。
停滞期の原因や期間、乗り越え方をまとめました。停滞期を理解して我慢できるかどうかが、ダイエット成功の分かれ道なんです!
ダイエット中に停滞期が来る3つの原因
ダイエットをしていると、今まではスムーズに体重が減っていたのに、ある時期からピタッと体重が減らなくなる、体脂肪率も減らなくなるという時期がきます。
一般的に、この時期を「停滞期」と言います。停滞期はなぜ起こるのか、それは3つの原因が考えられます。
身体の防御反応
停滞期の原因の1つ目は、体の防御反応です。ダイエットをしていると、体重・体脂肪が落ちていきます。体にとって、体脂肪は万が一の時のためのエネルギー源です。
その体脂肪がなくなっていくと、脳は危機感を覚えます。「体脂肪が落ちる=災害用備蓄がなくなっていく」ようなものなんです。
そうすると、脳は「ヤバイ。もっと脂肪を蓄えなくては。このままだと死んでしまう」と思うようになります。脳は脂肪を蓄えるために、体の基礎代謝を落としてしまうんです。
基礎代謝が落ちれば、消費カロリーは減ります。消費カロリーが減ると、今までと同じダイエットをしていても、体重が落ちなくなるのです。
「何とかして痩せたいあなたと、脂肪を蓄えたい脳の一騎打ちが行われている状態」と考えると、わかりやすいかもしれません。
筋肉量の低下
停滞期の原因の2つ目は、筋肉量の低下です。いくら有酸素運動をして、脂肪を燃焼させても、筋肉も一緒に落ちていくのです。体脂肪だけ燃焼させて、筋肉は全く落とさないというのは無理です。
筋肉は基礎代謝の消費量が大きい部位です。基礎代謝の22%を、筋肉が消費しているんです。肝臓よりも脳よりも、基礎代謝の消費割合は多くなっています。
基礎代謝の消費量が大きい筋肉の量が減ってしまえば、基礎代謝は下がりますから、痩せなくなってしまうのです。
停滞期は体の防御反応と筋肉量の低下が一度に同じ時期に訪れるため、一気に基礎代謝量が下がり、痩せなくなってしまうと考えられます。
女性ホルモン
停滞期のもう1つの原因は、女性ホルモンです。これは女性限定の停滞期の原因です。生理前になると、女性は痩せなくなります
生理前はプロゲステロンというホルモンの分泌量が増えますが、プロゲステロンは妊娠に備えて体に水分と栄養を溜めこもうとする作用があります。
そのため、生理前はむくみやすくなりますし、太りやすくなるんです。生理前は1~3kg程度太ってしまうのは、全くおかしいことではありません。
でも、生理が終わると元の体重に戻って、痩せやすいホルモンバランスに戻ります。生理が終われば停滞期も終わりますが、女性は1ヶ月に1回は停滞期がやってきてしまうのです。
ダイエット中の停滞期の期間ってどのくらい?
ダイエット中の停滞期の期間ってどのくらい続くのでしょうか?停滞期はダイエットを始めて1ヶ月程度で訪れることが多いと思います。
ダイエットを始めて1ヶ月はスムーズに体重・体脂肪が落ちていって、「ダイエットなんて楽勝じゃん!」と思うかもしれません。でも、ダイエットを始めて1ヶ月を過ぎると、今までのスムーズな体重減少が嘘のようにピタッと体重が落ちなくなってしまうんです。
そして、この停滞期は2週間から1ヶ月程度続くのが一般的とされています。ただ、この停滞期が続く期間はダイエット方法や本人の体質によります。
ただ、停滞期を乗り越えれば、また体重が減っていきますので、停滞期を乗り越えることがダイエットを成功させる秘訣になります。
ダイエット方法によって、停滞期をできるだけ短くすることは可能です。どうやって停滞期を短くするかは、次に説明する停滞期の乗り越え方で説明していきますね。
ダイエット中の停滞期の6つの乗り越え方
ダイエット中の停滞期は、どうやって乗り越えたらよいのでしょうか?停滞期に入って、「もう痩せないから、ダイエットを止めよう!」とダイエットを止めてしまうと、せっかく今まで頑張ってきたのにもったいないと思いませんか?
また、停滞期にダイエットを止めてしまうと、基礎代謝量がとても低くなった時期にダイエットを止めると、ほぼ間違いなくリバウンドします。ダイエットしているのに痩せないなら、ダイエットを止めたら絶対に太りますよね。
では、ダイエット中の停滞期をどうやって乗り越えればいいのか、6つの乗り越え方をご紹介します。
停滞期があることを知る
ダイエット中の停滞期の乗り越え方、1つ目は停滞期があることを知っておくことです。停滞期があることを知らずに、ダイエットをして停滞期に突入すると、「なんだよ!こんなに頑張っているのに、痩せないなら、もうダイエットなんて止めちゃおう!」と思ってしまいますよね。
でも、停滞期があることを知っておけば、「あぁ、今停滞期なんだな。今が我慢のしどころ。痩せないのも仕方がないか」と思えますよね。
この記事を読んだあなたは、停滞期があることをもう知りましたので、停滞期を乗り越えることができるはずです。
目標を見直す
停滞期に突入してしまったら、ダイエットをした目的や目標を見直しましょう。あなたはなぜダイエットを始めたのですか?
キレイになりたいから。洋服をかっこよく着こなしたいから。モテたいから。健康になりたいから。いろいろな理由、目的、目標があると思います。
停滞期に入ったら、目的や目標を見直してみましょう。そうすれば、ダイエットへのモチベーションを保つことができて、「停滞期だけど、我慢してダイエットを続けよう」と思えるはずです。
頑張りすぎない
停滞期の乗り越え方、次は頑張り過ぎないことです。停滞期で痩せないから、もっと頑張らなくちゃ!と食事制限をさらに厳しくしたら、いつかは息切れして、挫折してしまうんです。
停滞期は停滞期と諦めて、停滞期が終わるまで今まで通りのダイエットを続けましょう。
また、1ヶ月で体重の5%以上を落とさないように気を付けてください。あまりにも速いペースでダイエットをすると、脳が「ヤバイ!死んじゃう!」という危機感を感じやすくなります。
そのため、できるだけゆっくり体重を落とすようにしましょう。1ヶ月に体重の5%以内の体重減少にするということは、60kgなら3kg以内、50kgなら2.5kg以内ということです。
これが体重の減少によって起こる「停滞期」の働きです。このような働きを避けるために、1ヶ月で体重の5%以内の減量を目安としましょう。
頑張り過ぎずに、体重はゆっくり落とすようにすると、いつの間にか停滞期が終わって、また体重が減っていくと思います。
筋トレをする
ダイエット中の停滞期を乗り越えるためには、筋トレをしましょう。あなたは、ダイエット中に運動をしていますか?運動をしていても、有酸素運動しかしていないということはありませんか?
最初にも説明しましたが、停滞期は基礎代謝が落ちることで起こります。ということは、基礎代謝を上げれば、停滞期は早く終わるはずです。
基礎代謝を上げるには、今までのダイエットで落ちてしまった筋肉の分を取り戻して、筋肉量を増やすしかありません。
筋肉量を増やすためには、筋トレをしましょう。筋トレをすれば、筋肉が増えますので、基礎代謝が上がり、停滞期が早く終わるはずです。
ダイエット方法を見直す
ダイエット中に停滞期がやってくるということは、脳が「ヤバイ!死んじゃう!脂肪を蓄えないと!」と危機感を覚えているということです。つまり、脳からのSOSが出ているということになります。
脳からのSOSを無視せずに、ダイエット方法を見直してみましょう。脳が危機感を覚えやすいのは、激しいカロリー制限のダイエット、単品ダイエットなどです。栄養不足になりやすいからですね。
ですから、停滞期に入ったら、ダイエット方法を見直して、食事だけでなく運動も取り入れてダイエットをしていきましょう。
食事は1日3食栄養のバランスのあるものを食べて、運動は筋トレと有酸素運動を組み合わせると、良いでしょう。
たまには好きなものを食べる
体重が減らないのにダイエットを続けるのって、苦しいですよね。どうやっても体重が減らないのに、食事制限をして、運動をして。ストレスが溜まっていってしまいます。
そんな時は、時々は好きなものを食べると良いでしょう。もちろん、食べ過ぎはダメですが、節制せずに食べて、ストレスを解消すると良いですよ。
たまには好きなものを食べるとストレス解消になりますよね。しかも、脳が「お!カロリーが入ってきた。大丈夫かも!」と基礎代謝を下げ過ぎるのをストップしてくれることもあります。
そのため、頑張り過ぎずにたまには好きなものを食べると良いでしょう。
ダイエット中の停滞期についてのまとめ
「身体の防御反応」「筋肉量の低下」「女性ホルモンの影響」
・ダイエット中の停滞期の期間は2週間~1ヶ月程度
・ダイエット中の停滞期の乗り越え方
「停滞期があることを知る」「目標を見直す」「頑張りすぎない」「筋トレをする」「ダイエット方法を見直す」「たまには好きなものを食べる」
ダイエット中の停滞期の原因はと停滞期の期間や乗り越え方をまとめました。停滞期に入ると、体重が落ちないことにガッカリして、ダイエットを止めてしまいがちですが、そこで止めるとリバウンドします。
ご紹介した6つの乗り越え方を実践して、停滞期を乗り越えましょう。停滞期は必ず終わりがきます。停滞期が終われば、また痩せるようになりますので、「人生の修行」と思って停滞期を乗り越えてください。