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バセドウ病の3つの症状と原因・5つの合併症・3つの治療法まとめ!

「汗が止まらない」とか「動悸がする」という症状がある場合、バセドウ病の可能性があります。バセドウ病は女性に多い病気で、早めに治療をすれば日常生活を送ることができますが、放っておくと重大な合併症を引き起こす可能性がある怖い病気です。

 

バセドウ病の症状や原因、治療法について正しい知識を持って、バセドウ病になった場合は適切な対処ができるようにしておきましょう!

バセドウ病とは?

 

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私たちの喉もとには甲状腺という蝶のような形をした器官があります。この甲状腺は様々なホルモンを作り出して、身体の機能を正常に保つ役割を担っています。

 

バセドウ病とはこの甲状腺の機能が亢進して、甲状腺ホルモンが異常に多く分泌されるようになった状態の病気です。

 

甲状腺ホルモンは全身の細胞に対して働き、細胞の代謝を維持・促進する作用を持っていますので、甲状腺ホルモンの分泌量が多くなると、様々な症状が起こるのです。

 

 発病年齢は、20歳代、30歳代が全体の過半数を占め、次いで40歳代、50歳代となっており、青年から壮年に多い病気といえるでしょう。

 

引用:バセドウ病|甲状腺の病気について|伊藤病院 – 甲状腺疾患専門

 

また、男性よりも女性に多いという特徴があり、男女比は1:4で、1000人中2~6人の割合で発症し、日本には数万人の患者さんがいると推計されています。

 

 

バセドウ病の症状

 

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出典:twmu.ac.jp

 

 

バセドウ病は細胞の代謝に関係している甲状腺ホルモンがたくさん分泌されることで起こりますので、バセドウ病になると細胞の代謝が上がります。

 

細胞の代謝が上がるということは、常に運動をしているのと同じような状態になります。24時間ずっとマラソンをしているような状態と考えるとわかりやすいかもしれません。

 

バセドウ病の症状は、甲状腺腫と眼球突出、甲状腺ホルモンの分泌過多による症状の3つに分類できます。

 

 

甲状腺腫

 

甲状腺腫とは、甲状腺が腫れてしまった状態です。バセドウ病による甲状腺腫は、甲状腺全体が腫れてしまう「びまん性甲状腺腫」になります。

 

甲状腺腫は見た目にはほとんどわからない程度のこともありますが、鏡で見ると、喉元に腫れた甲状腺(蝶のような形)がくっきり浮き出るほど腫れてしまうこともあります。

 

この甲状腺腫の症状はバセドウ病の患者さん全員に現れるわけではありません。60歳以上の高齢者は甲状腺腫が現れないことも多く、甲状腺が腫れていないことで、高齢者はバセドウ病の発見が遅くなることもあります。

 

 

眼球突出

眼球突出は、バセドウ病の患者さんの20~30%に現れる症状で、眼球突出が起こるために人相が変わったように見えることも珍しくありません。

 

眼球が突出するのは、眼球の後にある脂肪組織や眼球を動かす筋肉の体積が、炎症やむくみによって増えるためです。その結果、眼球が前方に押し出されてくるのです。

 

引用:バセドウ病|甲状腺の病気について|伊藤病院 – 甲状腺疾患専門

 

眼球突出の症状は、バセドウ病が治っても元に戻らないこともあり、厄介な症状の1つと言えるでしょう。

 

 

甲状腺ホルモンの分泌過多による症状

甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用しますので、バセドウ病は全身の様々な症状を引き起こすのです。

 

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出典:ito-hospital.jp

 

<バセドウ病の症状>

全身症状

暑がり、多汗、疲れやすい、倦怠感、体重減少、微熱

循環器症状

動悸、頻脈、むくみ、息切れ

消化器症状

食欲亢進、空腹感、口渇、排便回数の増加

皮膚症状

皮膚の色素沈着、かゆみ

骨・筋肉の症状

筋力低下、手足の震え

婦人科系の症状

生理不順、無月経、不妊

血液検査データ

コレステロール低下、血糖上昇、血圧上昇、肝障害

精神症状

イライラ感、不安、落ち着かない、集中力の低下、不眠

 

 

バセドウ病の原因とそれに関係する3つの要因

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出典:harecoco.net

 

バセドウ病を引き起こす原因は、自己免疫に異常が生じることです。バセドウ病は、免疫機能が自分の甲状腺を異物とみなしてしまい、自己抗体が作られることで起こります。

 

この自己抗体は「TSHレセプター抗体」と言いますが、このTSHレセプター抗体が甲状腺を刺激して、甲状腺ホルモンをドンドン作らせてしまうのです。

 

なぜ、甲状腺を異物とみなしてしまうのか、自己免疫に異常が生じるのかはまだわかっていませんが、ストレスや遺伝、タバコが関係していることがわかっています。

 

 

ストレス

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バセドウ病の患者さんは、ストレスを抱えている可能性があります。バセドウ病発症後に、発症前の生活環境を思い出してみると、何らかのストレスを抱えていたという症例が少なくないのです。

 

仕事や人間関係でのストレスや家庭内の問題でのストレス、環境が変わったことによるストレスなどが引き金となって、バセドウ病になることがあります。

 

ストレスを感じると、免疫機能が低下しますので、自己免疫機能に狂いが生じるのではないかと考えられています。

 

最近の緻密な研究により、発病前過去1年間のストレスの多い生活史の出来事(ライフイベント)が発症に関与しているという報告が、数多く提出されています。

 

引用:甲状腺疾患専門の隈病院ホームページ|バセドウ病の心理的側面

 

 

遺伝

遺伝もバセドウ病に関係しています。バセドウ病だけではなく、甲状腺の病気は遺伝がある程度関係しているのですが、遺伝がどのくらい影響しているのかという詳しいデータはまだありません。

 

まったく同じ遺伝子をもつ一卵性双生児でも、2人ともバセドウ病になるのはだいたい35%程度といわれています。

 

引用:病気の特徴と遺伝について|甲状腺の病気について|伊藤病院 – 甲状腺疾患専門

 

親や祖父母がバセドウ病の人は、バセドウ病になるリスクが高いですから、注意が必要です。

 

 

タバコ

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タバコを吸う人も、バセドウ病になりやすいことがわかっています。しかも、タバコを吸う人は眼球突出の症状が出やすいのです。

 

タバコを吸っていると、これらの病気のリスクが高まります。タバコを吸う方は、吸わない方に比べてバセドウ病に3.3倍、バセドウ病眼症に4.4倍なりやすいという報告があります。

 

引用:タバコが深く関わる病気「バセドウ病」- すぐ禁煙.jp(ファイザー)

 

 

バセドウ病が引き起こす5つの病気(合併症)

バセドウ病は、先ほど説明したように甲状腺腫と眼球突出、甲状腺ホルモンの過多による全身症状が現れますが、バセドウ病を放っておくと深刻な合併症を引き起こすのです。

 

 

心臓の病気

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バセドウ病の合併症の1つ目は、心臓の病気です。バセドウ病は頻脈や動悸などの症状が現れますので、心臓に過度な負担をかけています。それが長期間に及ぶと、心臓が疲れてしまうのです。

 

バセドウ病の患者さんは、心房細動やうっ血性心不全になるリスクが高くなります。心房細動は心臓が一定のリズムで収縮しなくなる不整脈で、心臓内に血液が溜まりやすいため、血栓ができてしまいます。その血栓が脳の血管を詰まらせて、脳梗塞を引き起こすこともあります。

 

また、うっ血性心不全は心臓の動きが悪くなることで起こる病気で、体内に水分が溜まりやすくなりますので、むくみや息切れなどの症状が起こってきます。

 

 

甲状腺クリーゼ

甲状腺クリーゼは、命に関わる病気です。

 

甲状腺ホルモンが多量に分泌されることで全身の代謝が高まる甲状腺機能亢進症の患者さんで、未治療もしくは甲状腺ホルモンのコントロールが不良な方に、なんらかの強いストレスが加わった際に発症するとされています。

 

引用:甲状腺クリーゼ (こうじょうせんくりーぜ) 病名から探す| 社会福祉法人 恩賜財団 済生会

 

甲状腺クリーゼになると、38度以上の発熱、1分間に130回以上の頻脈、肺水腫や心原性ショック、吐き気、嘔吐、下痢、黄疸、精神異常、傾眠、痙攣、昏睡などの症状が現れますので、迅速で適切な治療が行われないと、死に至ります。

 

 

高血糖

バセドウ病になると、胃腸の機能が活発になりますので、普段以上に糖が吸収されることで高血糖になります。そのため、バセドウ病の患者さんは、一時的に糖尿病のような状態になってしまうのです。

 

でも、バセドウ病の治療をして甲状腺の機能をコントロールできれば、血糖値も正常に戻りますので、そのまま糖尿病に移行することはありません。

 

 

甲状腺中毒性周期性四肢麻痺

甲状腺中毒性周期性四肢麻痺は、男性に多い合併症で、一時的に手足に力が入らなくなったり、動かなくなったりする病気です。

 

1回の発作は長くても数時間で治まり、元に戻りますが、四肢の麻痺は繰り返し起こります。また、激しい運動や過食の後に起こりやすいという特徴があります。

 

 

骨粗しょう症

 

私たちの骨は破壊(骨吸収)と再生(骨形成)を繰り返しながら、骨塩量を一定に保ち、丈夫な骨を作っています。

 

でも、バセドウ病になると、骨の破壊と再生のバランスが崩れて、破壊のほうがやや多くなってしまうのです。

 

さらに甲状腺機能亢進症では、尿からのカルシウム排泄の増加や、血液中のビタミンDの活性の低下、腸管からのカルシウムの吸収も低下しており、骨塩量が低下し骨そしょう症になりやすい状態になっています。

 

引用:甲状腺疾患専門の隈病院ホームページ|バセドウ病と骨粗鬆症

 

そのため、バセドウ病になると骨粗しょう症になりやすくなるのです。若い女性や男性であれば、バセドウ病の治療をすれば、骨量が元に戻ることが多いのですが、閉経後の女性は骨量が元に戻らずに骨粗しょう症のままということもあります。

 

 

バセドウ病の治療法

バセドウ病の治療法は薬物療法とアイトソープ療法、手術療法の3つがあります。

 

  •  

    薬物療法

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薬物療法は、抗甲状腺薬を服用することで、甲状腺ホルモンを減少させることを目的としています。

 

甲状腺ペルオキシダーゼという酵素の働きを妨げることによって、甲状腺ホルモンT3、T4の合成をおさえます。

 

引用:甲状腺の病気「甲状腺機能亢進症[バセドウ病]」 -二田哲博クリニック[天神]-福岡市中央区天神

 

この薬物療法は外来治療が可能であることや妊娠中・授乳中でも治療の継続が可能であるというメリットがあります。

 

ただ、1年~数年間服用を続けなければならず、稀に重大な副作用が現れることもあります。また、他の治療法に比べて寛解率は低めなので、重症な人には適さず、甲状腺の腫れが小さい人、軽症の人に適した治療法になっています。

 

 

アイトソープ療法

放射性ヨウ素を服用して、甲状腺に集まった放射性ヨウ素の働きで甲状腺の細胞の数を減らす方法です。甲状腺細胞の数が減少すれば、分泌される甲状腺ホルモンの量も少なくなります。

 

引用:バセドウ病|甲状腺の病気について|伊藤病院 – 甲状腺疾患専門

 

アイトソープ療法は、放射性ヨウ素を服用するので、妊娠中や授乳中の患者さんには行うことはできませんが、外来通院で治療をすることができ、また薬物療法に比べて短期間で治療を終えることができます。

 

アイトソープ療法は薬で治りにくい人や薬物療法で副作用が出た人、バセドウ病の手術後に再発した人、心臓や肝臓疾患を抱えている人、早く治したい人などが適した治療法ですが、甲状腺の細胞を減らしてしまうので、将来的に甲状腺機能低下症になる可能性があります。

 

 

手術療法

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手術療法は、甲状腺を取り除くことで、甲状腺ホルモンの分泌量を減らす治療法です。

 

甲状腺の全部または一部を残して大部分を切除する方法です。
手術の最大の長所は、薬と違って効果が短期間で確実に現れる点です

 

引用:バセドウ病(甲状腺の病気と治療)|甲状腺の病気について|大須診療所

 

手術療法は物理的に甲状腺を取り除いてしまいますので、確実な治療効果を期待できます。ただ、喉元に傷跡が残ってしまうというデメリットはあります。でも、良い病院を見つければ、傷跡はほとんどわからないほどきれいに治すことも可能です。

 

 

バセドウ病の日常生活上の注意点

バセドウ病になったら、甲状腺機能が亢進している状態のうちは、代謝がアップして、常に運動しているような状態ですので、日常生活内は激しい動きは行わず、できるだけ安静に活動を制限するようにしてください。

 

バセドウ病の状態で運動をしたら、心臓に過度の負担がかかってしまい、突然の不整脈などを起こす可能性があります。

 

治療が進んで、甲状腺ホルモンの量が基準内になってから、スポーツなどを楽しむようにしましょう。

 

また、食生活ですが、「ヨウ素は取らないほうが良いの?」と思うかもしれませんが、ヨウ素は特に制限する必要はありません。

 

食事も何を食べても結構です。また、ヨウ素のとり方を心配する人もありますが、普通に食べてかまいません。

 

引用:バセドウ病|甲状腺の病気について|伊藤病院 – 甲状腺疾患専門

 

また、タバコを吸っている人は、必ず禁煙をするようにしてくださいね。

 

 

まとめ

バセドウ病の症状や原因、治療法をまとめました。バセドウ病は放っておくと、心臓の病気や命の危険がある甲状腺クリーゼを発症しますが、きちんと治療をすれば、発症前と変わりない日常生活を送ることができます。

 

バセドウ病は軽症なら薬物療法で治すことができますし、治療中の妊娠や授乳も可能ですから、

紹介した症状に当てはまる人は、早めに内科や内分泌科を受診するようにしてください。

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